停まるときはリアブレーキも使いましょう
神奈川県下で開催されている二輪車安全運転講習会などの指導員をやっております。
今年も、
神奈川県警主催の二輪車安全運転講習会
日本二輪車普及安全協会主催のグッドライダーミーティング
神奈川県交通安全協会主催のかながわバイクリカレントスクール
に、二推の二輪車安全運転特別指導員として参加しております。
スケジュールは各主催者webサイトなどをご覧ください。
さて、最近バイクのスクールをやっていて気になっていること。
それは、『停まるときにリアブレーキを使わない/使えない』ライダーさんが多い、ということです。
特に初心者にありがちなのですが、停まるときにリアブレーキを使わず/使えず、結局バイクがふらついてしまう人がけっこう多いですね。
ここでは、特に「普通に停止するとき」に関して考えてみます。
どうしてリアブレーキが使えない停まり方が初心者にありがちなのか?
①教習所で「前7:後3」で教わったので(むしろ)前だけかければOKと思い込んでいる(?)②立ちゴケが怖いので出せる足は両方出したい
③バイクブーム世代に「リアなんかかけない」の呪いをかけられている
のような理由が考えられます。
なぜ、リアブレーキを使って停まる方がよいのでしょうか。
①教習所で「前7:後3」で教わったので(むしろ)前だけかければOKと思い込んでいる(?)
前ブレーキをかけるとサスペンションが縮む/伸びる動きをするのでバイクの挙動が大きくなります。 後ブレーキを適切に使うことで、前後の揺れ戻しが少なくなり車体を安定させて停まれるようになります。 7:3は一番効率よく短く停まる一つの目安なので、停止まで余裕があるときは5:5も3:7もありうる
②立ちゴケが怖いので出せる足は両方出したい
停止時は前輪/後輪/左足の3点支持が最もグラつかずに停まれます。 両足を出す/右足を出して前ブレーキだけで停まろうとすると①の理由でバイクが安定しません。 また後ブレーキで停まりそのままブレーキペダルを踏んでおくことで、ブレーキランプが点いて後続車への合図になり追突の危険が防げます。
③バイクブーム世代に「リアなんかかけない」の呪いをかけられている
30年位前のレースは2ストロークエンジンで車体が軽く、サスペンションの性能は今より低く、電子制御もなかった時代の“昔のレースの話”なので、バイクブーム世代が言う「リアなんかかけない」の呪いにかからないように!
道路で安心・安全・安定して走るには、後ブレーキを使って停まることは重要です。
状況に応じたブレーキ、バイクの種類や年式による特性に対して適切なブレーキがかけられるよう、後輪ブレーキも使える運転を心がけてみてください。
練習方法としては、リアブレーキだけで停まる練習をおすすめします。右手はハンドルに添える程度で、ぎゅっと握りしめないように。
ブレーキランプが点灯するかどうかの点検・整備もお忘れなく。
【お知らせ】
11月3日に埼玉県のファインモータースクール指扇にて、初心者・自身のない方・そのような方と接する機会の多い方に向けたバイクスクールを開催いたします。
詳細をお楽しみに!
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