【4月1日】悲願・38年ぶりに2段階右折を見直しか
「原付第一種」(50cc)の将来が不透明ななか、バイクユーザー悲願の「2段階右折」を見直すワーキンググループが発足しそうだ。
原付の2段階右折は1986年に道交法改正によって義務付けられた。
当時の二輪を取り巻く状勢は、ヤマハとホンダによる激しいシェア争い「YH戦争」や、空前のバイクブームが沸き起こっていた。
また、80年代はまだオートマ限定免許が存在しておらず、マニュアル車がまだまだ多かった軽自動車や乗用車が現在のように広く普及する前で、気軽な移動手段として原付を中心に爆発的に二輪が普及した時代だ。
2段階右折が原付に義務付けられた1986年は、二輪車の保有台数が過去最高の1,867万台となっており、交通事故防止も早急の課題となっていた。
そこで原付一種に2段階右折とヘルメット着用が義務づけられた。
今回、2段階右折の見直しにあたっては、次のような内容が検討されている。
①自転車や小型特殊との整合性を図る②自転車(軽車両)に対する2段階右折義務付けの徹底周知と取り締まり
③全国の交差点を調査し、右折方法の道路標示や標識を再確認するとともに、2段階右折が必要な道路においては、右折時滞留のための道路形状の見直しと工事にも着手
④2段階右折を完全廃止するのではなく、特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)も含めて『2段階右折をすべき交差点』『2段階右折をしてはいけない交差点』を全国20万箇所程度ある交差点全てを調査
過去の交通事故統計を分析したところ、2段階右折の義務化は交通事故の削減に大きく寄与したとは言えず、「右直事故」を確実に減らしているのは矢印信号化であることがわかった。
このため、右直事故が多い交差点では、原付や特定原付の2段階右折を残すとともに、矢印信号化や2段階右折時の誘導標示も明確にしていくという。
2段階右折要否の調査や標示・標識の設置にあたっては、数年かけて大きな雇用を生むことも期待されている。
なお、技能試験がない「原付免許」制度は、視力条件が他の免許に比べて緩い(原付と小特はO.5以上、二輪/普通免許等は両眼0.7以上など)ことと、取得年齢が16歳以上であることとなっており、福祉的な側面からもただちに廃止はしない意向だ。
原付一種の速度30キロ規制については、特定原付の状勢や、車体の性能の進化などを総合的に判断して別途ワーキンググループを立ち上げるという。
ところで、毎年4月1日にこのような二輪関係のニュースを弊ブログで掲載していますが、これはもちろんエイプリルフールの大嘘です。
二輪をとりまく環境がこんな風になったら良いなという願望を記事風に落とし込んでいます。
お読みいただきありがとうございました。
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