G-FP2DF1P69Y 小林ゆきBIKE.blog: 2023年4月

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2023年4月

2023.04.19

『マン島TTレース2022』(DVD/ブルーレイ)封入の解説冊子を書きました

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ただいま発売中のマン島TTレース2022(DVD/ブルーレイ)封入の解説冊子を書きました。

コロナ禍により2020年と2021年は中止になってしまったTTレース。3年ぶりの開催とあって、たいへんな盛り上がりを見せました。

今回は、各カテゴリーのトップライダーや注目のライダーの紹介と、TTレースやコースの紹介、2022年TTレースの状況などを解説しています。

1907年から続くマン島TTレースに1996年から通い続けているわたし。(1997年、2020年、2021年を除く)
今年も5月23日から6月14日まで渡萌します。(マン島のことを香港の中国語で「萌島」と呼ぶそうです)

バイクのニュース」(インターネット・メディア)「せいびかながわ」(神奈川県自動車整備振興会)で記事を寄稿する予定ですので、お楽しみに!

また、現地から動画の配信もする予定ですので、ぜひYouTube「Kommonちゃんねる」の登録をよろしくお願いいたします。

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マン島TTレース2022(Blu-ray Disc)

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2023.04.16

優良二輪車安全運転特別指導員として表彰されました

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このたび、令和5年3月7日付で一般財団法人 全日本交通安全協会(会長・河村隆氏)より『優良二輪車安全運転特別指導員』として表彰されました。

去る4月15日(土)に二俣川の神奈川県運転免許試験センターで行われたグッドライダーミーティングにおいて表彰式が行われ、表彰の縦と記念品を拝受いたしました。

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この表彰は全国で約40人前後が毎年表彰されるもので、わたしは2013年から活動を初めて10年間主に神奈川県で活動してきてこのたび受賞の栄誉を承ることとなりました。

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受賞にあたり、記念の縦と名前入りボールペン、そして二輪車普及安全協会からもお祝いをいただきました。

この「二輪車安全運転指導員/特別指導員」の活動ですが、きっかけはさかのぼること学生時代に通った「限定解除」の試験中でした。
試験場で「原付の義務講習の指導員をやりませんか」とリクルートを受けたのですが、当時は違反歴もあって応募できる状況にありませんでした。
そののち、行きつけのバイク屋さんでも指導員をやってみませんかと誘われましたが、やはり違反歴があって応募できず。

記憶の片隅にいつも安全運転講習会のことがありましたが、10年ほど前に大学院での研究活動が満期を迎え、そろそろ社会貢献活動をしていかないとなと思い始めたところ、免許歴が“キレイ”になったことを思い出しました。

まず実行したのが、各地の二輪車安全運転講習会に参加することでした。
そのためにネイキッドの小さめのバイクの方がいいかなと考え、ヤマハTZR125を購入しました。
幸い、東京地区ではかなりたくさんの講習会が開かれており、月に2回ほどあちこちの講習会に参加していろいろなスキルを学びました。
その頃は2年近く、あちこちに通ったと思います。

特に着目していたのは、講習会の運営方法や指導員さんたちの指導方法です。
中でもひじょうに丁寧に実施していると感じたのが神奈川の講習会で、ついに神奈川県の指導員資格審査に応募し、試験を受けました。

合格してもすぐに指導員活動ができるわけではなく、神奈川の場合は自分から問い合わせないと活動に加わることはできません。
何度か研修生という立場で参加し、そこから指導員活動が始まりました。

最初の数年は自分の仕事を明かさずに活動していたので特に気づかれることもなく笑
ほんと自然に皆さんに接していただき、いろいろとご指導をいただくことができました。

指導員活動をしようと思ったのは、社会貢献活動もそうですが、自分のためでもあります。

・自分のバイクのスキルアップ
・伝える技術の向上
・イベント運営の組み立てを学ぶ
・初心者/リターンライダー/ベテランライダー、それぞれ陥りがちなウィークポイントを知りたい
・“今”のライダーやバイクの現状を肌で知りたい

そんな目的もあります。

そんなこんなで神奈川の二輪車安全運転講習会に指導員として継続的に活動した結果、特別指導員の資格も試験に合格して得ることができ、そしてこのたびの栄誉をあずかりました。

最近はYouTubeでの仕事が増え、顔や声を出して活動しているため、受講生さんに課題のアドバイスをしているときに突然「小林ゆきさんですか?!」と気づかれることも多くなりました。

これからも講習会の中ではわたしはイチ指導員として活動していきます。
ぜひ、神奈川県の皆さん一人でも交通事故防止につなげるため、ご参加をお待ちしております。

また、特別指導員なので全国で講習会を開催可能です。
ショップやバイクチーム単位などでのワンポイントアドバイス、屋内での“走らせないバイクレッスン”も開催可能ですので、お気軽にお問い合わせください♪

以下は、本年度神奈川県で開催されるバイク講習会の一部です。
全国でいろいろな講習会が開催されていますので、皆さんぜひ自分の技量の確認のためにもご参加をおすすめします♪

◆神奈川県警主催・二輪車安全運転講習会◆
4月29日(土) ※申し込みは締め切り済
5月27日(土)
6月24日(土)
7月22日(土)
9月23日(土)
10月14日(土)
11月11日(土)
12月9日(土)

◆グッドライダーミーティング神奈川◆
7/17(月・祝) 厚木中央自動車学校 ※初参加優先受付day
9/16 (土) 神奈川県運転免許センター ※レディースday
10/9(月・祝) 厚木中央自動車学校

◆神奈川バイクリカレントスクール◆
5月6日(土) 8時~13時 (二俣川・運転免許試験センター)
その後、数回開催予定

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2023.04.01

「中免(ちゅうめん)」復活:免許と車両の種類/区分のねじれ解消へ

「中免(ちゅうめん)」復活:免許と車両の種類/区分のねじれ解消へ

この秋、正式に「中免(ちゅうめん)」の名称が復活する。

現在、二輪車の種類/区分は、車両については「道路運送車両法」、免許制度など道路を走るための規定は「道路交通法(道交法)」で定められているが、排気量ごとの名称がまちまちでわかりにくい状態が続いている。

例えば、いわゆる125ccクラスの二輪車は道交法の車両の区分は「原動機付自転車(原付)」、運転免許の種類は「普通二輪車免許(小型限定)」、車両の種類は道路運送車両法で「第二種原動機付自転車(原付二種)」とまちまち。

また、免許の区分上は普通二輪免許で乗れる125cc超~400cc以下の二輪車は、道路運送車両法では排気量125cc超~250cc以下が「二輪の軽自動車(軽二輪)」と250cc超が「二輪の小型自動車(小型二輪)」に別れていて、前者は車検なし、後者は車検が必要となっている。

さらに、「大型二輪」と呼ばれる道交法上の免許の種類と車両区分に対して、道路運送車両法上は「小型二輪」という分類となり、こちらもわかりにくくなっている。

このように文章で書き並べると余計にわかりにくく、表組として図で表したいところではあるが、作成するのが面倒なのであえて文章で説明してみた。

さて、今回の道交法と道路運送車両法の改正では、有識者会議の議論を元に、一挙に種類や区分と名称を整理し、さまざまな規制を緩和する方向で進められている。

大きな変更点は、「中免(ちゅうめん)」の呼称の復活だ。

1996年に道交法が改正され「チュウメン」が消滅したにも関わらず、何度警察庁が「チュウメン撲滅キャンペーン」を行ってもその概念と呼び名が廃れることはなかった。
27年もの長きにわたり、ライダーに染みついた「チュウメン」の呼称は、各都道府県の運転免許センターにおびただしい問い合わせの手間をもたらし、交通取り締まりの現場で警察官に混乱を招いていた。
業を煮やした警察庁はこれに折れる形で今回、「チュウメン」の呼称を復活。

これにより、二輪車の種類と区分は道交法も道路車両運送法も以下の3区分に変更になる。

「小型二輪」(原付より改称、125cc以下)

「中型二輪」(普通二輪などから改称、125cc超~750cc以下)

「大型二輪」(道車運法の小型二輪などから改称、750cc超)

なお、現在のところ区分は排気量によるが、ヨーロッパ(*)などの基準に合わせて出力による規制も実施する。

(*:欧州では若年層や初心者に対して乗れるバイクの出力規制がある。)

日本でも欧州A2免許に相当する最高出力35kW以下(約50馬力以下)のバイクは「中型二輪」の区分とすることとし、例えば750cc超のバイクでも出力規制がかかっていればチュウメンで運転可能となる。

逆に、400cc、600ccクラスであっても出力が35kWを超えるバイクは免許取得3年後以降、または大型二輪免許が必要となる。

今回の法改正で廃止となる原付免許は、旧原付のいわゆる50ccと同格の出力であればこれまでと同じく筆記試験+義務講習で免許取得可能だ。

車検については、中型二輪区分は全て必要となる。いわゆる250ccクラスは新たに「認定車検制度」が設けられ、認証工場による車検の受験と認定が可能となる。

ここまで、二輪界にとって大きなニュースのような雰囲気で書き綴ってみたが、もちろんこれは4月1日恒例の大嘘である。
よかったらバックナンバーも参照されたし。

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