G-FP2DF1P69Y 小林ゆきBIKE.blog: 2022年1月

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2022年1月

2022.01.23

9R(タマ)さんのこと

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タマさんと最初に出逢ったのは、2005年の夏ごろ、相模川の河原だった。
当時、河原にあったカート場でミニバイクの練習をしに行ったとき、手のひらくらいのちっちゃな彼が飛んだり跳ねたり、独りで楽しそうに駆け回っていた。
そのうち飛びついてきたので、めでたくウチの子になった。

 

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連れて帰って来て、はて名前はどうしよう、と。
初めて飼う猫さんだから、猫らしい名前にしようと思って、ふと思いついたのが「タマ」だった。
乗っているバイクのロゴが「ユメタマ」のように見えるから、というのは確か後付けの理由で。のちに2015年に玄関先でミーミー鳴いていてウチの子になった、ちっちゃい彼女は「ユメ」という名前を授け、めでたく二人揃って「ZX-9R」=「ユメ」ちゃんと「タマ」さんということになった。

 

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タマさんは小さいころから賢くて、それゆえ、「さん」付けで呼んでいる。
飼い主と違って、ものおじせず、人見知りもせず。
小さい頃からハーネスを付けてはお散歩したり。
特徴的な鼻の頭の模様、左右対象なお顔の模様、真っ白でふわふわの胸とお腹の毛並み。
誰に見せても「かわいい」「りりしい」「かっこいい」と言われる自慢のタマさん。

 

ポンポンしっぽ気味のしっぽを触るとコの字型に曲がっていて、最初は誰かに虐待されたのでは、とか、交通事故に遭ったのではと心配したのだけれど、調べてみるとそれはカギしっぽという和猫の特徴だということがわかって、ほっとした。

 

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あるとき、とても大切にしていたアクセサリーを失くしてしまい落ち込んでいたときのこと。1週間くらいたったとき、階段からカランコロンと音がした。タマさんがそれを見つけて、2階からはたき落として教えてくれたのだった。

 

2006年はわたしにとって、心身ともに非常にしんどい年だった。ライフワークにしているマン島で大きな事故の目撃者となったり、別の事故にまつわる事件に巻き込まれたり。数か月ものあいだ一日中、暗い部屋の隅で体育座りをして泣いていると、タマさんはそっと寄り添って涙を舐めてぬぐってくれた。

 

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タマさんが小さいころは噛み癖があり、お腹空いた!の合図が、すねやアキレス腱を噛むことだったけど、3歳を過ぎたころにはそれもなくなり、お腹空いた! 宅配便が来た!(なぜかトラックが近くに停まっただけで、ウチへの配達かどうかもわからないうちにウチへの配達だとわかってしまうらしい)、シッコしたよ? うんちしたよ? 片づけて! 遊んで! 抱っこして! そんなとき、仕事をしているかたわらに来ては、にゃーと鳴いて教えてくれた。

 

そんなタマさんも、自分の病気のときは教えてくれなかった。抱っこをせがみ、ただただ息が荒くなっていき、病院に連れて行くと尿路結石で危ない状況だった。間一髪、手術で助かり、それからは健康そのものだった。骨格が大きかったのもあるけれど、最大で体重は6kgにもなった。

 

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(ZX(ユメ)9R(タマ))

 

2015年のある日、窓の外で小さな仔猫がミーミー鳴いていた。我が家の周りは地域猫が愛されている土地柄で、これまでもいろんな猫さんが通りすがってきたのだけれど、その子は何かを訴えかけるような感じで、家の中を覗き込みながらミーミー必死に鳴いていた。
「ウチの子になる?」と聞くと、ミーと答えるので、その日からタマさんに加えてもう一人家族が増えた。前述したように、「ZX(ユメ)」と名付けた。

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それから1年くらいは、同じ部屋にいるとフーフー言うくらい、タマさんはユメちゃんのことを受け入れなかった。いっぽうのユメちゃんも、負けじとタマさんに果敢にアタックを続けていた。
1年くらい経ったころ、ふと隣の部屋が静かになったので見に行くと、二人は愛し合っていた。それから大の仲良しになり、ひとときも離れなくなった。
タマさんは玉無しなので子どもができることはなかったけれど、少し弱ってきた今年の夏も、雰囲気だけではあったけれど愛し合っていた。

 

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(ドライブも好きでした。病院に通い始めたついこのあいだの姿)

 

去年の夏から年末にかけて、タマさんの体重が半分くらいになってしまった。もともと好き嫌いはけっこうあって、大好きだった種類のご飯を食べなくなったり、いままで見向きもしなかったちゅ~るを食べるようになったり。

 

タマさんがウチに来た頃は、最期のことなんて想像もできなかったけれど、タマさんから学んだことは、猫の体重って人間の赤ちゃんに近いんだな、ということ。わたしはきょうだいがいない一人っ子で、子どももいないし、いとことも没交渉なので赤ちゃんを抱いた経験がほとんどなかったけれど、なるほど猫さんの温もりと重さがなぜだか幸せを感じるのは、そのサイズ感や体温の高さからくるものなのかもしれないと思った。

 

猫の寿命は10歳から20歳くらいだと言われているけれど、もしも自分に子どもがいたとしたら、親離れするのは高校生くらいだろう。子育ての期間はせいぜい18歳くらいまでだろう。そう思ったら、タマさんユメちゃんたちと穏やかに暮らし、そのとき──最期が来たならば、それは子どもが親離れするようなものなのだ、と自分に言い聞かせよう。

 

そう思っていた。

 

今年のお正月、丸三日間お水もご飯も食べなくなったタマさん。いつもの動物病院は5日からで、たまたま別の大きめの動物病院が開いていたので連れて行くと、肺に影が見つかった。それから3日置きくらいに肺の水を抜いたり、点滴をしたり。
治療が終わるとタマさんは決まってお散歩をしたがった。病院のロビーを猫さんがうろうろお散歩する姿は、動物病院とて珍しいらしく、看護士さんやお医者様が入れ代わり立ち代わり見に来ては笑顔でエラいね、賢いねとほめてくださった。

 

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(診察前にうろうろお散歩)

 

最後の診察は先週の金曜日で、そのときはもう立ち上がることもできなくなっていた。
なので、いつも寝ている2階の寝室ではなく1階の居間で寝かせる準備をしたものの、朝になると気力で2階に上がってくる。

 

夕べ──土曜日の夜は1時間おきに様子を見ていたのだけど、いつの間にかベッドから廊下に降りていて、そこで倒れ込んでいた。いつものように1階のおトイレに自力で行こうとしたんだと思う。強いな、タマさん。

 

今朝。けっきょく最期も大きな声で鳴いて教えてくれた。わたしの腕の中で。いまも寝ているみたい。

 

ありがとね、タマさん。

 

 

 

 

Dsc_6440(つい数日前、点滴がんばりました)

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2022.01.11

首都高 大黒PA~横浜港北ダンジョンをZX-25Rで走る Shutoko road guide

首都高の大黒PAから横浜きたせん経由で横浜港北JCT出口のダンジョンを解説しながらカワサキNinja ZX-25Rで走っている動画をKommonちゃんねるにupしております。
皆さま、ぜひチャンネル登録&よかったらgoodボタンをよろしくお願いいたします。


さて、「横浜きたせん」とは、首都高湾岸線大黒線から東名を結ぶバイパス的路線で、2017年に横羽線~第三京浜間が開通、2020年には第三京浜~東名横浜青葉間が開通して全線開通しました。

この動画は、きたせんが開通してまだ日が浅い2020年に撮影していますが、1年以上ここを使っていても毎度、ものすごいダンジョンだなぁと感じます。

横浜きたせんは我が家のすぐ近くを通っていることもあり、計画段階から説明会やらパンフレットやらいろいろと情報を見聞きしていましたが、驚いたのは経路が決定してから開通までがものすごく早かったことですね。

めちゃめちゃ便利なので、使い倒しております。

あの狭いトンネルで覆面パトカーによる速度の取り締まりをしょっちゅうやっていて、捕まえると分岐地点に停めてたりするので危ないなあと思って眺めています。

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2022.01.09

マニュアルのジムニー(JA11)に冬の北海道で乗ってきました

ビーズアーティストとして共にKommonブランドで活動しているThis Timeボーカリストの小森義也アニキが去年(2021年)の10月についに57歳にしてクルマの免許を取得、そして知らぬ間にジムニー(1995年式、JA11)を買ったというので見に行ってきました。

わたしがクルマの免許を取った頃はもちろん全員マニュアルでしたし、仕事がらハイエースから4トントラックまでマニュアル車を運転する機会がたびたびあったので、マニュアル車に対してさほど緊張は抱きませんでした。
それでも冬の北海道で運転するのは久方ぶりなので、普段の数万倍は慎重に運転しました。

実はわたくし、軽自動車を運転するのが生まれてこの方、2回目なんですが、ジムニーはクラッチがすごく重くて、そういう意味では軽自動車を感じさせません。
なにより天上が高く、目線も高いので、普段フォルクスワーゲンのヴァナゴンを運転しているわたしでも違和感なく運転することができました。

アニキこだわりのカスタムや、初心を思い起こさせる丁寧な運転ぶりは動画をぜひご覧ください。


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2022.01.07

ホンダの夢のマシーン、楕円ピストンのNR750に乗り損ねました

日本最大級のバイクオークションの会社、BDSホンダNR750にまたがる機会があったので、いつものように 足付きインプレ、またがりインプレをしてきました。

NRについては動画の中で詳しく紹介していますが、1992年に発売された楕円ピストンのスーパーマシンです。
当時価格が520万円と度肝を抜かれたモデルで、なかなか実車にお目にかかれないとはいえ、生産国の強みでまだまだ現車が残っているみたいです。

今回は車両の紹介とエンジン音の紹介、そして足つきインプレをしているのですが、あれっ? ここまでやるなら乗るんでしょ? と思われると思いますが……。

いや、わたしも乗りたかったんですが、実はこの撮影の前々日に急性腸炎(原因不明、食べ物ではない)になって療養中で、腹に力が入らないという状況でしたので、走るのは断念いたしました。無念。

そんなわけで、上のマシン解説とエンジン音の紹介動画、そして下の足つきインプレ動画がYouTubeのBBBにて公開されています。

NRに関しては富樫ヨーコさんの『NRヒストリー』という本に詳しいので、そちらをご参照していただければ。



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2022.01.05

総走行距離25万km超のGPz900Rを修理してます

1989年に新車で購入したGPZ900R (A6、ヨーロッパ仕様の逆輸入車)が、去年から調子が悪くて、エンジンがあったまると止まるという現象に悩まされていました。

これまでいくつかのショップさんでお世話になっていましたが、どちらもレース活動が忙しいということで、しばらくメンテをお願いできるところもなく困っていたところ、救世主が!

※これまでお世話になっていたショップさん

T.T.moto

Mガレージ

どちらもロードレース界隈ではとても名高いメカニックさんがやってます


今回はたまたまフリーランスのメカニックさんに個人的にお願いすることができ、また場所も間借りさせていただきました。

※今回お世話になったショップ → TM-Garage

なので、いろいろとイレギュラーではあるのですが。

まずは、修理に至る状況を動画にまとめましたのでご覧ください。


ちなみに、冒頭のBGMはDTMで打ち込みました。
文字通り、ノートパソコンのキーボードで初めて打ち込みました。普段はMIDI鍵盤を使うのですが、練習のためにやってみました。


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2022.01.03

2022年もバイクは楽しく、安全に、かっこ良く!!

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(写真は2021年の仕事納めでまたがらせてもらったホンダNR @BDS本社、撮影:担当Mさん)

2021年の振り返りエントリーを書く間もなく、年が明けてしまいました。

皆さま、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2021年年初は「アウトプットを増やす!!」などと豪語していたのですが、結局、逆に減ってしまいましたね、とほほ。
足つきインプレ・取り回しインプレでおなじみになりましたYouTubeのBBBでインプレのお仕事はたくさんしていましたが、裏方仕事が多くてテキストをあまり書かなかったので、2022年はがんばって原稿もどんどん書いていきたい所存です。

2021年を振り返りますと、当初の予定通り、2020年11月に納車されましたカワサキ Ninja ZX-25Rによるワンメイクレース、Ninja Team Green Cupに全戦エントリーすることができました。
九州のSPA直入、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ、そして最終戦もSPA直入と遠征しながら、どんどん顔見知りが増えて、仲間が増えていく感じがとても楽しかったです。

そのご縁で11月にはSPA直入の5時間耐久レースにも参戦し、3位表彰台に登ることができました。

また8月は女性チームで再びBMW G310Rで、もて耐に参戦、自力で予選を突破して7時間耐久レースで完走することができました。

昨年も2020年に引き続きマン島TTレースが中止になったので、レースに力をそそぐことができました。

さて、2022年の予定と抱負は……

ゆきズムじゃんぼりー vol.5 開催(2月19日(土))で皆さんにお会いしたい!!

◆再開されるモーターサイクルショー、大阪・東京・名古屋でバイク界の今を感じに行く!!

◆再開されるマン島TTレース、全力で取材する!!

◆GPZ900R、ミニタン、TZR125、スカラベオのメンテを進める!!

◆夏の原付北海道ツーリングはハスラー50(空冷)&ミニタンで!!

Kommonのアーティスト活動もがんばります!


2022年はマン島TTレースが再開される予定になっているので、去年のようなレース活動はいったんお休みです。
もしかしたら、スポットで参戦するかもしれませんが。
練習走行やミニバイク、レン耐など、よかったら声をかけてください。

引き続き、神奈川県の二輪車安全運転講習会グッドライダーミーティングにも指導員として参加します。
特別指導員になったので、全国各地の講習会、スクールにも行けますので、ぜひお声がけしてください。
もちろん、個人やサークル単位のプライベートなレッスンも可能です。


YouTubeのKommonちゃんねる も素材がたまりまくっているので、なんとか編集のスピードアップをがんばって、どんどん出して行きたいと思います。

ということで、今年も小林ゆきはバイクをとことん楽しみます!!

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