G-FP2DF1P69Y 小林ゆきBIKE.blog: 2019年4月

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2019年4月

2019.04.30

バイクの動画インプレで、なぜ足つきインプレをしつこくやるのか

 

バイク情報動画BBB

というYoutubeチャンネルの番組でバイクのインプレを担当しています。

 

主にニューモデル、現在発売されているモデルのインプレを数本立てで紹介しているのですが、中でも

 

“1mmも走らせない”足つきインプレ

 

が好評です。
いや、バイクなのに走らないインプレが一番、視聴回数が伸びるってどういうこと?! ……と最初は戸惑いましたが。

 

そもそも、この「足つきインプレ」を始めたのは、女性の平均身長に近い身長161cm、しかし足短め(RSタイチ公認)のわたしであれば、女性ライダーや小柄な男性ライダーの指標になるのではないかと思い、始めたものです。

 

そして、雑誌やインターネットの写真ベースの記事では、どれくらい足が着くか着かないかという静的な評価しか伝わりにくいのですが、動画というメディアは、足の踏み替えや、サイドスタンドを出し入れできるかどうかなど、当たり前ですが動的に表現できるということで、普段の使い勝手に焦点を当てて丁寧にインプレを試みました。

 

普段、バイクに乗るときにどんな動作をしているか?

 

昔、自動二輪免許の限定解除の試験を受けていたとき、乗り降りの動作も試験の得点にとても関係する部分でした。

 

・後方確認
・バイクを起こす
・サイドスタンドをはらう
・またがって右足はステップの上へ
・ミラーの位置を確認
・(エンジンをかける)
・後方確認
・足を踏み替える(右足を着く)
・クラッチを切ってギアを1速に入れる
・足を踏み替える(左足を着く)
・後方確認
・右ウインカーを出す
・もう一度後方確認
・発進

 

……こんな手順だったと思います。

 

ここまで細かくお作法に則らなくても、

 

・後方確認してバイクにまたがる
・バイクを起こす
・足を踏み替える(右足を着く)
・サイドスタンドをはらう
・クラッチを切ってギアを1速に入れる
・足を踏み替える(左足を着く)
・右ウインカーを出し、後方確認して発進

 

このような動作は、バイクに乗る限り、1日のうち何度も行なっていることでしょう。

 

身長が170cm以上くらいの方ですと、オンロードバイクなら普段、意識せずにやっていることと思いますが、160cm以下くらいの方だと、この「足の踏み替え」「サイドスタンドをはらう」の動作ですら、最初は立ちゴケしないように決死の覚悟でやっているんじゃないかと思います。

そして、サイドスタンド状態からまたがったままバイクを起こせないほどの重いバイクやシート高の高いバイク、足の踏み替えの度にお尻の位置を思いっきり左右にずらさなければならないバイク、足を伸ばしただけではサイドスタンドがはらえないバイク……。

そのようなバイクは、やがて乗るのがおっくうになってしまい、バイクを手離したり、バイクライフが終了してしまうことにつながりかねません。

もちろん、体格に合った小さめのバイクを選べばいいのでしょうが、デザイン的に気に入っているものに乗りたいじゃないですか。

身長150cm台前半の人だと、原付以外、そもそも体格に合うバイクはないかもしれません。


なぜオートバイのシート高は、かくも高いのか?

それにしても、なぜオートバイのシート高はこうも高いのでしょうか。

おそらく、オートバイの開発は運動性能優先で行なわれることがほとんどなので、エンジン搭載位置やサスペンションのストローク量で必然的にシート高が決まってしまうのでしょう。

また、そもそもメーカーが標準としている身長が高いということもあると思います。

クルーザー、アメリカンと呼ばれるタイプのオートバイは比較的シート高が低いのですが、その代わりになぜか車重が重いバイクが多く、ぐらっと来たときに支えきれないこともあります。

 

そんなこんなで、ビギナーやリターンライダーの皆さんの心配事1位は「立ちゴケ」なんじゃないかと思います。

レンタルバイクや試乗でも、立ちゴケが気になって躊躇するライダーさんが多いと聞きます。

バイクを購入するにあたって試しに乗ってみたい。でも立ちゴケが心配で踏み切れない……。

乗りこなせるかどうか、というより、“停めこなせるかどうか”、それがわからないから、いつまで経ってもバイクを買うに至らない……。

 

わたしが動画でやっている“足つきインプレ”は、そのようなライダーさんたちに参考にして欲しいと思い、しつこくやっております。

 

わたし自身、手足が同じ身長の女性の平均より4cm短いというRSタイチ公認の短腕・短足な特殊体型なので、やはりビギナー時代は何度か立ちゴケをして困ったことがありました。

乗り慣れてくるにつれわかったのは、身体の体幹を使ってバランスが取れれば、ほとんどのバイクは片足しか着かないようなシート高でも乗り(停め)こなせるということでした。

また、立ちゴケ防止になる足の着き方、足の向きがあるのだなあということもわかってきました。

 

教習所ではバイクが倒れたときの「引き起し」を習いますが、立ちゴケしないための理論やコツは明確にありますので、今後、伝える機会があればいいなと思っております。

 

……そんなこんなで、始めた「足つきインプレ」。
10分くらいかけて1mmも走らずに、またがったり、足を踏み替えたり、サイドスタンドを出し入れするだけのインプレを動画で展開しております。

足の長さや体重によって、同じシート高のバイクでも足つきは変わりますので、あくまで参考程度ではありますが、少しでも皆さんの心配を払拭し、バイクの世界への入り口が拡がるといいなと願って、あれこれまたがっております!

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2019.04.12

運転に必要なことは「危険発生 決めつけ運転」なんじゃないだろうか

 

 

 

ライダーに必要なのは「だろう運転」でもなく「かもしれない運転」でもなく。
「対向車は突然右折する」
「歩行者は横断歩道じゃないところを横断する」
「自転車は信号無視する」
「自転車は逆走する」
という“危険発生決めつけ運転”なんじゃないだろか?

 

 

 

このツイートがプチバズっておりまして。

 

以前、ニフティの連載コラムで「大事故になるのはあり得ない想定外のことが起きたとき」のようなことを書きました。

 

先日も夜間、片側3車線の幹線道路で、中央分離帯というかフェンスと人間の背より高い植え込みがあるところにも関わらず、全身黒っぽい服装の男性が飛び出してきて、心臓が止まるかと思いました。

 

と言うか、1秒くらい止まったと思う。

 

わたしの予測プログラムに、夜間のゾンビも加えた事件でした。

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2019.04.01

【お知らせ】令和元年からブログ毎日更新します【4月1日】

新元号発表ということもあり、今年は例のヤツ控えますが……。

 

せっかくなんでお知らせです。

 

令和元年から 小林ゆきBIKE.blog 毎日更新を再開いたします!


例のヤツのバックナンバー【4月1日】はこちらでお楽しみくださいませ。

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