オイル交換したらエンジンオーバーホールしたみたいになった件
総走行距離23万kmも走ってると言うと、たいていの方が、
「何回オーバーホールしたんですか」
って尋ねられます。
わたしの場合、壊れたら直せばいいや派なので、10万キロで中学生に盗まれてエンジン壊されたときの1回しかオーバーホールしたことがありません。
とはいえ、このごろニンジャ (GPz900R)の調子がいまひとつで、あれこれメンテ、修理など進めていました。
症状は、
・冷えてるとエンジンがかかりにくい・かかっても1発火が入ってない
・まだリザーブになるほど距離を走ってないのに、60km~150kmくらいでガス欠みたくなる
(わたしの走り方の場合、だいたい200~230kmくらいでリザーブに入る)・で、エンジン止まってしまって、再度始動しにくい
こんな感じでした。
まあ、1989年式のバイクですし、かれこれ23万kmも乗ってるし、エンジンオーバーホールしてから13万㎞も乗っているから、さすがに再びエンジンのオーバーホールか? と覚悟していたものの、相談に乗ってくれたT.T.motoの高山さんが「エンジン開けるより先にできることもあるんじゃないか」とご指南いただいたので、彼の見立てに沿ってメンテ・修理していくことにしました。
まずは、気になっていたキャブレターから。
だいぶ前(20万kmくらい?)に「もう中身が磨り減っちゃってるから同調とれません!」とエムガレージの村野さんに指摘されていたので、今回は以前に中古でいただいてあった純正のキャブレターに交換することに。
とはいうものの、少しマシそうな中古キャブもだいぶ熟成が進んでいて、結局、よさげなパーツを選んでニコイチで組むことに。
それと、イグニッションコイルが腐ってるんじゃねーか、ということでこれは新品に交換。
同時に、ずいぶん以前(20世紀かな~)に社外品にしたプラグコードも純正に交換したかったんですが、プラグコードもプラグキャップも純正品がすでに出ないとのことで、NGKのものを使うことにしました。
ただし、サイズが合わない問題が勃発してあれこれたいへんだったみたいです。
そんな感じで電装系をけっこう交換したわけなんですが、それでも冷えてるとエンジンかかりにくい&1発しんでる問題は解決しませんでした。
もう一つの可能性は、
「オイル上がりorオイル下がり」。
わたしのGPz900Rはフルオーバーホールした際にワンサイズオーバーのピストンに変えてます。
それから13万km。さすがに、いろんなところがすり減ってるでしょう。
T.T.motoさん曰く、「クリアランスが大きすぎるのと、たぶんオイルが合ってなくてエンジン始動のときに余分な動きが出てプラグが被ったりして1発火が入らなかったりするのではないか」とのこと。
とりあえず粘度の高いオイルに交換して様子を見たらいいんじゃない、とのこと。
そんなわけで、いままで使ったことがないオイルの銘柄に交換しに行ってきました。
果たして、これまで使っていた高級と言われるオイルは、わずか3000km(わずかというほどでもないか?)でシャビシャビのサラサラになっちゃってて、受け皿から跳ね返ってあたりがオイルまみれの惨事になるほど。
なるほどエンジン不調の原因はこれだったのかーと納得した次第です。
そんなわけで、新たに粘度が高いというオイルに交換してみたところ!!
エンジン始動時の不調はすっかり直りました。
なんだか音も変わったし。
そもそもメンテしてあったキャブレターの同調、プラグコード交換などとも相まって、極低回転から至極なめらかで力強い加速をする……気がします。
オイル交換しただけで、エンジンをオーバーホールしたみたいに気持ちいいエンジンになっちゃいました。
とはいえ、オイルは対処療法でしかないので、近いうちにオーバーホールも視野に入れなければ。
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