バイクに乗らない知人に「ZX10RとH2って兄弟みたいなもんか?」って聞かれたから「ぜんぜん違う! フェンダーとギブソンくらい違う!」って断言したら「馬鹿、それを言うならストラトとテレキャスだろっ」って一喝された……。得意じゃない分野で例えちゃダメな案件発生。
ってなことがあったんですよ。
その知人は乗物の免許を持っておらず、この夏初めてタンデムでバイクの後ろに乗った、というかゆっきーの餌食になった方です。
でも、免許なくてもみょーにクルマやバイクには詳しいミュージシャン(t、fb)です。
バイクの世界の場合、乗らないけど詳しいって分野は今まであまりなかったように思いますが、楽器の世界では弾けないけど詳しいとか普通なんで、バイクもそういう楽しみ方が広がればいいんじゃないですかね、と思うきょうこのごろ。
話を戻しますが。
我が家には贅沢にも3台のNinjaがありまして。
GPz900R
Ninja ZX-9R
Ninja H2
それぞれの性格の違い、コンテクストはマシンオーナーとしてじゅうぶん感じているつもりでございます。
GPz900Rは軽量コンパクトなスーパースポーツとして誕生しましたけれども、オールマイティなマルチスポーツとでもいいましょうか、どちらかというとスポーツツアラー的な性格が強いと思っています。
ZX-9Rも同様で、誕生当時はスーパースポーツとして登場したかもしれませんが、当時まだスーパーバイクのレースは750ccで行われていたため、純粋なレーサーレプリカではなかったですし、マシンの性格もややスポーツツアラー寄りの雰囲気があると感じます。
ではH2はどうなのか。
ナンバーなしクローズドコース走行限定で発売されたH2Rに関して、よく、H2Rでレースを……って聞くんですけれども、カワサキの方にお聞きしましたところハッキリ「H2Rサーキットライドに特化したモデルです」とおっしゃっておりました。
確かに、最初からH2Rはレースエントリーでは必須のアンダートレイがないところを見ると、レース出場を考えて開発されたわけではないようで。
そのH2Rの公道仕様がH2ですから、H2はレーサーレプリカではない。
そんなH2Rでテイストオブ筑波に出場して表彰台にあがった鶴田さんすごい。てかカッコイイ。てか鈴鹿の走行会走りたかったのに失念しておりました。残念。
いっぽう、ZX-10Rは純粋にスーパーバイク選手権でチャンピオンを狙うマシンのベース車両ですから、これは本当の意味でのレーサーレプリカ、というか、レースベース車なんであります。
というわけで、「スーパースポーツ」という意味ではH2とZX-10Rは似たような系譜かもしれないけど、しかも同じNinjaが冠づけられてるかもしれないけど、チャンピオンを目指す10Rに対して、サーキットライドを楽しむのが目的のH2とではそもそものコンテクストが異なるのだ、という意味で、ヘタクソな比喩をしてしまったわけなんですが
ギターは中1のお正月、お年玉をはたいてヤマハの2万5000円のフォークギターを買ってきたものの、指が痛いのとFのコードが押さえられずに断念したわたし。知らない世界を出したわたしが馬鹿でした。
そもそもキーボードの仕事をしてたことのあるわたしですから、ここはDX-7のデジタルデジタルした音と、Oberheim Matrix-6のアナログな音くらい違う! くらい言っておけばよかったんでしょうか。パーカッションの経験で言えば、ジルジャンとセイビアンくらい違う! だったでしょうか。
追記:↑ダメすぎる例えだ!
模範回答: キヤノン PowerShot G5 XとPowerShot G3 Xくらい違う!
とまれ、東京モーターショーの2016年モデルNinja ZX-10Rの紹介動画がUPされました。
ぜひご覧くださいませ。