G-FP2DF1P69Y 滋味深い今年の東京モーターショー、コンテクストの深読みが必要かも~ネットラジオ/ポッドキャストの『ばいく~んGoGo!』配信されました: 小林ゆきBIKE.blog

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2015.11.05

滋味深い今年の東京モーターショー、コンテクストの深読みが必要かも~ネットラジオ/ポッドキャストの『ばいく~んGoGo!』配信されました

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インターネットラジオ&ポッドキャストの『ばいく~んGoGo!』。

今回は東京モーターショー2015のレポートを緊急配信しております。
まだ行っていないという方は予習を、もう行ったという方は復習を、そして今回は行けないという方は音声でのレポートをお楽しみくださいませ。


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福山理子ちゃんにも会えました! ばいく~んGoGo!、21分あたりから登場しております。

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東京ビッグサイトの壁にプロジェクションマッチングが。

ばいく~んGoGo!の聴き方はカンタンです。

ネットラジオとしてはオンデマンド放送なので、いつでもみなさんのご都合のいいときにスタートさせることができます。番組ブログにある「PLAY NOW! いますぐ聞く」のボタンを押してお聴きください。

また、ポッドキャストとして番組音声データをみなさんのデバイスで持ち歩くことも可能です。こちらは、iTunesからダウンロードすることがてきます。

iTunesのばいく~んGoGo!はこちらから

さて、今年も行ってまいりました、東京モーターショー
今年はプレスデー含め、すでに3回行ってまいりました。

バイク関連の展示をわたしなりにひと言で総括するなら、「滋味深い」。でした。

もうちょっと踏み込んで言うなら、「禅問答」、かな。

もっとわかりやすく言うと、

コンテクスト(文脈、背景)込みの提案が多かったため、予備知識がないorそこまで理解してない人にはわかりにくいかも

市場調査を兼ねての参考出品が多かったために、メーカーがこれから本当に日本市場で展開しようとしていることがボヤ気味になってしまった部分もあった

ということです。

このコンテクストさえ理解できれば面白いモーターショーなのは間違いありません。
それだけ、オートバイの世界は成熟し、次世代に向けて安全で快適な乗物になるにはもはや、マシン側の性能だけでなく、様々なセンサや情報装置などとの複雑系システムが搭載されていくことが前提なのだ、ということが今回のモーターショーの出展で浮かび上がってきたと感じた次第です。


詳しくはばいく~んGoGo!のレポートをお聴きいただければと思いますが、それに加えて簡単に東京モーターショーで気になったコトをまとめてみたいと思います。

①“お伺いモデル”が多かった

近年の東京モーターショーで増えてきたように思うのですが、今年は以前にも増して“お伺いモデル”、言い換えると、“市場調査用参考出品”の出展が多くなったように感じました。


「お伺いモデル」「市場調査用参考出品」とは、ショーに出品してエンドユーザーの反応をうかがい、その結果発売するかどうか決めるというやり方です。
です。って断言してますけど、命名は小林ゆきが勝手にいたしました。

従来ですと、

(1) 「これから発売するニューモデルです!」

(2) 「近未来のバイクはコレだ!ってなこと考えてますよのコンセプトモデル」

という、二つの出品が各メーカーの柱になっていたと思うのですが、逆輸入車、海外生産モデルの輸入発売が一般的になってきたいま、わざわざ小さい日本国内市場のためにニューモデルを最初から開発して発売にこぎつけるかどうかはなかなかの賭けなので、そうではなくて、日本市場にフィットしそうな海外モデルを導入するかどうかショーの場を使ってマーケティングしようというわけです。

具体的には、スズキのGIXXER(ジクサー)やカワサキのZ125がこれなのかなあと。Z125はそのまま出そうな感じがしますけど。

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これに対して、ホンダは50cc原付を国内生産回帰させるという時流もあり、日本向けモデルの原付GROM50をカスタム違いで2台出してきました。

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ただ、ホンダがコンセプトモデルとして発表した、スパルタンなスーパースポーツ系デザインの真っ黒い車体をまとったLight Weight Super Sports Conceptは、コンテクストを知らないユーザーにとっては分かりにくいと言えばわかりにくい出展だったかもしれません。

小型ツインの文脈で言えば、250ccクラスならNinja250、R25は2気筒に対して、ホンダのCBR250Rは単気筒なので、パワー的には後塵を拝しておりました。という背景があります。
あるいは、海外に目を向けますと、入門クラスの市販車改造ロードレースのベース車両が少ないのですが、マン島TTレースではライトウエイト650ccツインなるクラスが始まりまして、ほぼカワサキベルシス系の650ツインワンメイクの様相を示しております。という背景があることから、650ccツインのスーパースポーツの可能性も? とか思いましたが、ワールドプレミアをわざわざ日本で発表するわけですから、これは250のツインなのかなと噂されておりますね。


②複雑系システムが前提のコンセプト出展が増えた

今までのショーのコンセプトモデルですと、「パワーすごい!」「デザインが明らかに近未来、アキラチック」「車体構成デザインがヘンテコリン」みたく、何かしら分かりやすいキーワードを、しかもワンワードで説明できるものが発表されてたと思うのですが、今年はマシンそのものだけでなくいろんなコンテクストを背景に複雑系と言ってもいい「システムごと」の発表がいくつかありました。

例えばヤマハのPED2にはスマートグラスやスマートリストバンドとのコラボレーションを前提とした思想が盛り込まれています。

ヤマハのPES2も、スマートヘルメットとの連携を前提としたコンセプトです。

この「スマートヘルメット」とは、シールド内に情報を映し混んで安全なライディングにつなげようというものです。

昨年2014年のミラノショーでは、すでにピアジオが実用化に向けたスマートヘルメット構想「SKULLY」を発表していました。
すでにプレオーダーが始まっています。

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(写真は2014年EICMAミラノショーのピアジオ・プレスカンファレンスにて)


スズキのFeel Free Go!(フィール フリー ゴー!)は分かりやすい「クロスバイクスタイルの原付」というデザインですが、「メーター内にリヤビュー画像を映す機能や、路面に自車の存在を示すライン状の光を照射する機能を備える」など、現在の法律関係を越えた安全システムの提案を盛り込んでいます。

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……とまあ、細かくいろいろうだかだ書いてきましたが、ぜひ見ていただきたい展示も紹介しておきます。

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こちら2台のスーパーカブ。一台は電動、もう一台はレシプロエンジンのカブです。
丸みを帯び、やや近未来な雰囲気をまとっているため、単なるショーモデルじゃろ。単に提案だけじゃろ。とたかをくくっておりましたところ。
市販に向けてけっこう本気、という情報をキャッチいたしました。
こんなカブならホントに欲しい。ついでに言うと、高速道路を乗れるスーパーカブならいますぐ欲しい。スカラベオとTZR125を売り放ってでも今すぐ欲しいです。


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そんなスーパーカブを偵察に来たのは、生きる伝説のカリスマ経営者、鈴木の修さんではありませんか!
院長回診よろしく、大名行列をなしておりました。

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NISSINブースで燦然と輝くのは、今年2連覇&2年連続ワンツーフィニッシュを飾ったチーム無限の神電ではありませんか!


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元ジパングツーリング編集者で現フリーライターの村上菜つみちゃんにも久々に会えました!
菜つみちゃんは元小林ゆきの担当編集者さんでした。

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メルセデスのメインMCを務めていたモデルのREI君もつかまえました。実はちゃんとお会いするのはまだ2度目ですが、共通の知人が多いこと、SNSでつながっていたことで、なんだか昔から知っているような感覚がありました。


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せっかくなんで、モトGPマシンに跨がらせてもらいました。意外と小さくなかったかな。


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今年のプレス弁当、ものすごく美味しかったです!


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トミカも相変わらず巨大なブースで出展しておりました。
バイクは少ないんですけど、見つけたのが↑こちら。
なんか縮尺がおかしいですけども。

……というわけで、本日含め東京モーターショーはあと4日間開催されています。

まだまだ間に合いますんで、生の雰囲気をぜひ東京ビッグサイトの現場で感じていただければと思います。

最終日の最後の最後、パニオンのみなさんの感涙を見に行くのもまた乙なものかと。


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