モータースポーツ文化の源流の国にて
イギリスのキャッスルクム・サーキットに来ています。
ここはコッツウォルズ地方にあるサーキットで、すぐ近くには中世の街並みが残る古い村があります。
風光明美なこの場所にあるサーキットは、オーバルっぽいレイアウトの高速型サーキットで、イン側はレンゲ畑になっています。
さて、まもなくマン島TTレースが始まるわけですが、今年もそのテストのためにここカッスルクームにやってきました。
コースに出て撮影をしておりましたら、コースの外から60代くらいの男性に声をかけられました。
「もしかしてこれ、TTのためのテストですか?」
はいそうですよと答えますと、
「ちなみに誰が走ってるの」
と。
今走ってるのがブルース・アンスティ、さっきのがジョン・マクギネスですよ、と答えると
まじか~!!
としばし、絶句しておられました。
バイクに乗ってるんですか、と尋ねましたら、乗ってはいないんだそうな。で、F1からBSB、マン島TTレース、ル・マンなどなど、おおよそ大きなモータースポーツイベントを見るのが大ファンで、いつも新聞やなんかで情報をチェックして、テレビで観戦しているんだとか。
今回は休暇でこちらを訪れたとのこと。
どうぞ、ピットを覗きに来てくださいと誘いましたら、たいそう喜んでおられました。
バイクに乗らないモーターサイクルスポーツファンがいるというのが、モータースポーツ文化のルーツのひとつイギリスらしい現象だなあと感心しまして。
ちなみに、このキャッスルクーム・サーキットは普段、入口は解放されていて、普段はだれでも自由に入ることができます。
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