G-FP2DF1P69Y 【4月1日】全国初の運転免許取得や運行管理者育成を目的とした交通専門高校など4校を神奈川県に設立準備【されるといいな】: 小林ゆきBIKE.blog

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2015.04.01

【4月1日】全国初の運転免許取得や運行管理者育成を目的とした交通専門高校など4校を神奈川県に設立準備【されるといいな】

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神奈川県庁が発表した4月1日付け報道資料によると、平成28年度開校予定で県内に運転免許取得や運行管理者育成を目的とした交通専門の高等学校など4校を設立するという。

開校予定とされているのは以下の4校。

3年制・神奈川県立交通総合高等学校

3年制または4年制・神奈川県立交通総合高等学校(定時制)

5年制・神奈川県立交通総合高等専門学校

2年制または3年制・神奈川県立交通総合大学校

新校が設立される予定地は、2011年3月に廃校となった神奈川県立新磯高等学校跡地とされ、校舎はそのまま利用される他、グラウンドは教習所のように整備して自転車や原付・二輪車・自動車の運転実習などに利用される。

日本の職業専門高校はこれまで、商業・農業・工業や看護・福祉、食物・調理、情報処理などありとあらゆる分野の専門高校などがあったが、交通は生活に密着しているにも関わらず免許取得のための教習所以外は専門教育を行う場がなかった。

交通教育を専門に行う高校が設立されるのは全国初であり、物流や旅客のプロドライバーの育成のための早期安全教育、また物流管理や運行管理のスペシャリスト育成に期待がかかる。

予定されている教育課程では、陸上自衛隊高等工科学校自衛隊自動車訓練所との連携、また神奈川県下の自動車産業各社、日産自動車、いすゞ、三菱ふそう、日本発条、日立オートモティブシステムズ、ボッシュ、あるいは物流各社、ヤマト運輸、佐川急便などとも連携をはかり、実習や特別講座など協働して行っていくという。

平成28年度神奈川県立交通総合高等学校等の開校について

掲載日:2015年4月1日
平成27年4月1日
記者発表資料

神奈川県では平成28年4月1日開校予定で、交通関係の専門高校など4つの学校の新設が決定いたしましたのでお知らせいたします。

(1)3年制・神奈川県立交通総合高等学校

県立交通総合高等学校では、「交通総合科」「物流総合科」を設置し、交通総合科には将来的に2種免許取得を目指す「ドライバーコース」と、白バイ隊員や交通機動隊員・教習指導員を目指す「交通安全コース」、物流総合科には将来的にプロフェショナルなトラックドライバーを目指す「ドライバーコース」と、物流業界の運行管理者などを目指す「ソリューションコース」が設けられます。


(2)3年制または4年制・神奈川県立交通総合高等学校(定時制)

交通総合高校の定時制は、全日制と同様、「交通総合科」と「物流総合科」が設けられますが、大きな特徴は自衛隊と連携することで、若年自衛隊隊員が勤務しながら高校卒業資格と交通関連の資格を同時取得できるようになります。また、4年制コースは単位制の昼夜開校制なので、働きながら高卒資格や交通関連資格を取得したい方向きの高校です。


(3)5年制・神奈川県立交通総合高等専門学校

前半3年は交通総合高校と同じ課程となり、後半2年はより専門的な課程に入っていきます。具体的には、18歳で取得可能な普通自動車免許、大型二輪免許、中型自動車免許、20歳(自衛官)または21歳で取得可能な大型自動車免許などの取得を目指しつつ、交通や物流、安全などについて学べます。

後半2年の後期課程からの入学も募集いたします。(高卒以上)


(4)2年制または3年制・神奈川県立交通総合大学校

全ての運転免許資格取得の他、各種2種免許取得を目指すほか、運行管理者資格取得を目指す運行管理課程教習指導員を目指す安全指導課程警察官や消防士など交通に関わる公務員や高速道路会社などを目指すための職業訓練校です。

いずれの学校も、入学試験のほか、面接・身体測定・健康診断が行われ、入学判断の基準となりますのでご注意ください。


(問い合わせ先)
   神奈川県教育委員会教育局指導部高校教育企画課

現状、教員養成の大学の教育課程に交通教育がないため、新設交通総合高校では高校教員免許を持っている教習所の教習指導員や運行管理や安全管理者などが指導にあたる

同時に、文部科学省では交通教育の教員養成課程を近年設置できるよう整備するという。

今回の新設校開設の背景には、次のような現状がある。

神奈川県は羽田空港が近く、また京浜工業地帯としての一大生産拠点として、また東名・新東名が横断する交通・物流の要となっており、物流ドライバー需要が高まっている。

また横浜や鎌倉・湘南、箱根など観光産業を有しており、人口増が続く横浜・川崎・相模原の各政令指定都市もあって、2種免ドライバー需要も大きい

にも関わらず、近年、若者の運転免許離れ、以前に比べて厳しくなったいわゆる4トントラック相当の自動車が運転できる中型自動車免許の創設などの影響によって、ドライバーを職業として選ぶ若者の割合が下がっていることが指摘されてきた。

中型自動車免許:取得条件緩和へ 運送業界の人手不足解消

毎日新聞 2014年05月06日 08時00分(最終更新 05月06日 11時05分)

 ◇現行条件に「20歳以上、運転経験2年以上」

 政府は車両総重量5トン以上11トン未満が対象の中型自動車免許の取得条件を緩和する方向で調整に入った。運送業界から若年労働力不足への対応を求める声が高まっているためで、「20歳以上、運転経験2年以上」という取得条件を緩和し、若年層を採用しやすくする。ただ、中型免許の導入はトラック事故の防止が目的だっただけに懸念の声も上がりそうで、政府は実技講習の徹底などで対応を図る。来年の通常国会に関連法案の提出を目指す。

この報道のように、ドライバー不足は運送業界にとって深刻な問題となっている。運送業界だけでなく、昨今、営業車など運転する必要のある業種でも新卒の普通自動車免許取得率は40%以下であり(※1)、大きな荷物を抱えた営業マンが都心の鉄道や地下鉄を常時満員にし混雑に拍車をかけているのは「現代の行商」と揶揄されている。(※2)


また、神奈川県の交通状況は二輪車の死亡事故割合が高いのも特徴だが、かつての高校生の「バイク3ナイ運動」「4+1ナイ運動」の影響下で、若年層に正しい交通安全教育が行き渡っていないのが現状である。

神奈川県警主催の二輪車安全運転講習会は、旧態依然とした往復はがきでの申込みとなっているが、年に10回程度しか開催されていないこともあり、毎回、募集70名に対してその3~4倍の応募があり、当選するのは4~5回に1回といった状況だ。
また、二輪車普及安全委員会主催のグッドライダーミーティングは年に5回ほど開催されているが、二輪車ユーザーが多い神奈川県にも関わらず、こちらも十分な開催回数とは言えないのが現状だ。

東京都では各警察署が主催となって白バイ訓練所など専門の場所も含めて二輪車の安全運転講習会が年にのべ100回以上開催されているのとは対照的である。

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今回の交通総合高校設立は、単にトラックドライバー、バス運転手等の育成を目的とするだけでなく、安全運転のスペシャリストを担う次世代を育成する役割も期待されている。

設立される予定地は、2011年3月に廃校となった神奈川県立新磯高等学校跡地を利用することとなる。


グラウンドは教習所の様式で整備され、原付・二輪車・普通自動車・中型自動車の練習を行えるようになる。

懸念される実習時の騒音問題に関して、新磯高校跡地は住宅地が隣接されているものの、陸上自衛隊座間駐屯地も隣接しているため、近隣住民には問題なく受け入れられることとなった。

また、新磯高校跡地が選ばれたもう一つの理由として、現在、神奈川県には運転免許試験センターが横浜市旭区の二俣川にしかないが、将来的に運転免許試験の一部業務や更新、更新時講習、高齢者講習、初心違反者講習などの場所としても整備し活用される予定であるという。

初代校長に就任予定の猿山先生(現・丘乃上女子高等学校副校長)によれば、

・1年時は、安全基礎教育、校内独自免許取得、学校指定ヘルメット・ジャケット・グローブ装着を前提自転車通学を義務付け

・登校/下校時の通学路には生徒・学生が交代でボランティアで交通整理のために道路に立つ

16歳になったら全員、原付免許取得義務付け。その後、順次、普通二輪小型限定免許、普通二輪小型限定解除も義務付け。(交通社会に出たら、二輪車の特徴が分かっている方がより安全マインドを育てやすいことから)

・校内試験をパスし、所定の条件(学校指定のフルフェイスヘルメット・ライディングジャケット・ライディングパンツ・ブーツ・グローブ装着、自賠責・任意保険加入、生徒・学生自身の医療保険加入など)を整えた生徒・学生はバイク通学を奨励する

・地域貢献活動として、近隣の幼稚園や保育園、小学校・中学校と連携して、生徒・学生自身による交通安全教室の開催

・救命救急関連の教育の充実

などを予定しているという。

なお、交通専門高校には特色のある部活として「二輪車部」を創設予定であり、神奈川県の二輪車安全運転大会の優勝、そして将来的には二輪車安全運転全国大会優勝を目指して、二輪車安全運転特別指導員らのボランティアで発足させるという。

また、高専・大学校には「四輪部」「二輪部」が創設予定であり、モータースポーツを通じて心身の健全な発育と、運転技術や整備技術・性能向上などを目指すとしている。

隣接する住宅に住むAさんは、

「廃校となった高校が交通高校として整備されると聞いて、再び若い笑顔が見られると思うと今から楽しみです。地域協働教育活動として、小さい子どもたちへの安全教室や自転車教室、チャイルドシート講習会や高齢者向けの講座、また普段乗っているバイクやクルマの練習もできるようになると聞き、新しい高校の開校に本当に期待を持っております。自治会一丸となって応援していこうと皆さんで話していたところです」

と語った。

バイクを徹底的に高校生から排除するという忌まわしき「4プラス1ナイ運動」から30年。

神奈川県の完全なる方向転換は果たして交通安全や物流業界に貢献することになるのだろうか。

新設の交通総合高校の取り組みが全国に波及することを期待したい。(※3)

(※1)そんな統計はなく、もちろんウソ。

(※2)もちろんそんなことはナイと思いタイ。

(※3)1年も前から温めてきた妄想なので記事はほとんどデタラメですが、こんな高校があったらいいな~って願っております。

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