G-FP2DF1P69Y F1@台風、モトGP@台風、スーパーGTも@台風だった~観戦記。: 小林ゆきBIKE.blog

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2014.10.14

F1@台風、モトGP@台風、スーパーGTも@台風だった~観戦記。

鈴鹿サーキットフォーミュラ1、そしてツインリンクもてぎモトGP
どちらも台風直撃でたいへんなレースになりましたね。もてぎは直撃は避けられたものの、最後までやきもきさせられました。

台風と言えば、8月に富士スピードウェイで行われたスーパーGTもまた直撃を喰らい、たいへんなレースになったのでした。
今日は遅レポですが、そんなスーパーGTに初めて感染 観戦しに行ってきたお話です。

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せっかく四輪のレース屋さんであるチーム無限とかれこれ5年はオシゴトしているのに、“クルマ音痴”のわたしは四輪のレースをほぼ見たことがありませんでした。

なんで? って聞かれても。

しまいにはチーム無限の皆さんに、「バイクのことしか分からない人」認定されてしまい、

「すでにエフポンじゃねーし」
「サッカーは何人でやるか知ってる?」
「つか野球は?」
「ひっかけでフットサルは?」

などとからかわれる始末。
野球は元大洋ホエールズ友の会会員だし、さすがにわかりますけども。

そんな折、

「そろそろ我々の四輪レースも観に来てくださいよぉ、ウチと仕事する以上、四輪のレースも観てくれないと……」

と、マン島TTレース・TT Zeroクラスに参戦しているチーム無限神電參プロジェクトの皆さんにクギを刺されまして。

そうなんです、無限はマン島TTに参戦しているとはいえ、TTは年に1回のレースイベント。
神電のメンバーはみなエンジニアもメカニックも、普段はスーパーGTやスーパーフォーミュラなど四輪のレースをメインに仕事をされております。

無限とオシゴトしておりますと、そこここに四輪レース文化と二輪レース文化の違いを感じることがあります。

例えば、「決勝用の皮むきタイヤはいつ作るんですか」って聞かれたこととか。
二輪のレースでもスプリントレースだと、たまに、ちょこっとだけ表面を剥いたタイヤを使う人がいたり、ガソリンとかで表面を拭いたりする人がいますけど、最近はあんまり見ないような。サイティングやウォーミングアップラップで最初からガンガン行けば、ひと皮剥けるっておっしゃってた国際ライダーの方がいました。
四輪だと、皮むきタイヤを用意するのが普通らしいです。
へー。

あとはですね、決定的に違うと思ったのは、サーキットに入ると黙々と作業している光景でしたね。さすがに丸3年もやってますと、少しは無駄口も叩くようになりましたけど、最初は「ホントに電気のバイクが走るのか?!」みたいな緊張もあって、誰も口を聞かないような雰囲気でした。もちろん、笑顔はありません。
あとで聞いたら、無限には(四輪レース屋さんには?)そういう文化があるのだ、ということらしいです。

二輪だとわりかしピットの中も外も賑やかなようなイメージがありますが。いやそれは、8耐経験者としての脳内イメージかもしれませんけど。全日本とか回ったことないんで実際にはどうかわかりませんが。

で。

そんな四輪レースのスノッブ(?)な雰囲気を打破するべく(?)、「M田ちゃ~ん、ど~およ~?」とチャラい感じでパドックに登場し「アイツ誰よ?」と思わせるというミッションがY見さんに課せられ(?)、スーパーGTに行くことにいたしました。

ホラ、だってアレ、四輪レースっつったら、げーのーじんとかタニマチとかパトロンとかの華やかな人たちの社交場になってんじゃね? という脳内イメージがありまして。

なので、「ぼくのかんがえたさいきょうのチャラ女」を演出してみました。

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コンセプトは、自分カワイイ・フェス好きのチャラ女。

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だいぶ前にアメリカはフロリダのデイトナのフリーマーケットで買ってきたチャラサングラス。なぜかサングラスの上にイーゼルやらヌードモデルやら彫刻を彫ってるマッチョやらが乗っかってます。

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ネイルは無限バージョン。TTのときは各爪を無限ストライプにしてみましたが、今回は手抜きバージョンです。

こんな感じで神電監督M田さんと入り口で待ち合わせしたところ、全力で止められました。

「ないわー。ないわー!! ピット連れてけないわー!!」

さて。

今回は「観戦」が目的なので、いろいろと準備していったのですが。

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双眼鏡、カメラ、メモ帳、ラジオ。これらは結局、雨のため出番がありませんでした。
ケータイはガラケー(N-3C)もスマホ(Xperia Go)も防水仕様です。

スーパーGTの予備知識も少しは仕入れていきました。

・スーパーGTとは、グランツーリスモのレースである。

・GT300と500は、3000ccと5000ccではなく、300馬力と500馬力である。

・GT300と500は混走でレースが行われる。

・したがって、世界で一番メーカーや車種の多いレースとなっている。

・混走なので、抜き差しが多いレースであり、見どころも多い。

・ドライバーは2人。二人で1台を走らせる耐久レースである。

・FISCOは特に人気が高い。すんごい人が集まる。


スーパーGTが開催された8月10日は、台風直撃の大荒れの天気でした。

そもそもレースするのかっつー。

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もう、超どんよりしています。

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サポートレースがまず行われたのですが、幾度となくコースアウトするクルマが続出。
というか、水しぶきでクルマが見えなくなるほどです。

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かろうじてお客さんはいますが……。

さて、四輪異文化その1は──。

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キャンギャル応援のバナーが!

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こちらもぎっしりキャンギャル応援のバナーが。

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ドライバーの応援バナーもあることはありますけど、ほぼキャンギャル向け。
これ、二輪じゃ見られない光景だと思います。


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確かに、明らかにレースクイーン、キャンギャルたちのレベルが高い。

東京モーターショーよりキレイなおねいさん、多かったんじゃないでしょうか。

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さて、M田さんに全力で止められつつも、パドックにお邪魔させていただきました。
無限はホンダ車チームへエンジン等を供給しているので、ホンダ系のチームは全て通じているそうです。
というわけで、高橋国光さんに遭遇。
以前、テレビ番組のお仕事でご一緒したことがあるんですが、すっかり忘れられておりました(涙)。

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こちらはTTで神電のメカニックをつとめているT中さん。本業での動きはまた違ったものがありました。チャラ女な感じにしてったので、なかなか気付いてもらえず。

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チーム無限のドライバーのお二人ともツーショットで。
野尻選手と中山選手です。


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四輪異文化その2。

ピットは基本的に観客席に向けてオープンしているんですが、作業中、不自然にボンネットがマシンの前に。
理由を尋ねたところ、やはり、エンジンの中身とか作業内容を見られないようにするためなんだそうで。

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四輪異文化その3。
ピットウォークのとき、キャンギャルとドライバーは隔離される」。
これ、いい方法だと思いました。
バイクでもキャンギャルたくさんいますけど、バイク+キャンギャル狙いのカメコの皆さんが殺到して、正直、ライダーの立場ないやん的なことが多々あるんですよね。
でも、キャンギャル狙いの方々も貴重なモータースポーツファンであることには変わりません。
というわけで、ドライバーはマシンの近くでサインやら写真やらに応じるようにして、キャンギャルさんたちはピットウォールの向こう側、コース上で笑顔を振りまくというスーパーGT方式。いいんじゃないでしょうか。

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パドック内の看板も手抜かりありません。
しっかりQRコードを掲示して、SNSに誘導しております。

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お昼はORIZURUにて。
FISCOのこのドラサロ、パドック側からも、スタント側からも入れます。
料理はどれも1.5人前はあろうかというボリューム。

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ところで、今回は24歳の男子とデートだったんです。パイクスピークで釣り上げた、小顔の爽やか君。
もうね、ねぃさんウキウキだったんです、途中までは。

「ゆきさんのニンジャって何年モデルなんですか?」

「1989年だよー」

「あ、それオレと同い年だ!」

とか言われて、軽くショックを受けるなど。
H田君、そーゆーこと言わない方がいいよ。
ぜってー許さん(苦笑)。

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気を取り直して、FISCOを満喫することにしました。
だって、いつもはカートコースしか行かないですから。
そのカートコースもこの日は単なる駐車場に戻ってました……。

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そうこうしているうちに、スーパーGTのオープニングイベントです。
コース上ではヒップホップのダンスが披露されていました。

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四輪異文化その4。
グランドスタンド最前列には、サッカーのサポーターのようなフラッグ隊の皆さんが大きなフラッグを振っております。
ときどき、レースアナウンサーの方から「くれぐれも安全に留意」するようアナウンスされておりました。


スタート直前の様子。
雨は幸いにして小降りになってます。

ところが……。

ところどころ、台風の影響で雨足が強まり、スタートはローリング式となりました。
ってか、スーパーGTって普段はどんなスタート方法なんですかね?

「うわー!」「すごーい!」とかうなってるのはH田君(24歳)。
サーキットと言えばマン島TTマウンテンコースと、パイクスピークしか見たことがなくて、本物のクローズドサーキットのレースを観るのはこれが初めてというヘンタイです。

そしてグリーンフラッグが降られてスタート!

水しぶきがすごいので、クルマの判別が難しい。

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このあと、時折雨足が強くなってはオールコーション、セーフティカーの介入があって、途中でレッドフラッグにもなりました。

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コース上に止められて……。

わたしも鈴鹿サーキットでローリングスタート形式で行われていたスーパーNKに参戦していたことがあったので、オールコーションから隊列を整えて再スタート、を経験してますが、自分自身走っててなんかよくわかりませんでした。オフィシャルの言うがまま、先頭をラップして最後尾に付く、みたいな。

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ピットイン&アウトのシーンはやっぱりカッコイイですね。何がって言われると困っちゃいますが。


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テレ東もやさまでお馴染み、狩野アナも頑張ってました。


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四輪異文化その5。
カメラマンはピットでヘルメットを被らなくてはいけない。あと耐火スーツがマスト。

以前、TTのパドックでカメラマンにも耐火スーツが義務付けられましたが、ブーイングが多かったせいか2年ほどでなくなりましたね。


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サインボードは意外にもアナログ。
いくら四輪レースでも、ここはLEDとか使ったりしないんですね。


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そんなわけで、オールコーション×2回くらい→赤旗中断→レース再開→オールコーション×3回くらい?
そんな感じで進んだスーパーGT。
繰り上げゴールを見越してか、かなり早めに帰りのバスが集結しておりました。

レースは規定通りの周回が行われたような記憶があるのですが、最後は結局、オールコーション状態でチェッカーでした。

素晴らしいのは、1台のコースアウトもなく(だったような?) スピンもなく、1台のリタイヤも、1回もぶつかり合ったりすることなくゴールを迎えたことです。

とはいえ、こんなアクシデントが……。

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雨で酸欠気味になったらしいとか、オールコーションで車内が暑くなり熱中症になったらしいとかいうことで、救急車でドライバーが運ばれておりました。

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この日はスバル初優勝&ウィダーインゼリー初優勝。
というわけで、キャンギャルさんも涙ながらに喜んでいたのが印象的でした。

* * * * *


そんなわけで、初の四輪レース観戦体験でございました。

一番印象的だったのは、シリーズ戦ながらも、その一回がその年の一番のお祭りとなるような仕掛けがあり、情熱を持ってイベントに取り組んでいるなと感じたこと。
確かに、年に1回か2回しかその場所にそのレースはやってこないわけですから、その土地にとって一番のお祭りにならなくてはいけないなと、二輪目線からちょっと反省。

今回は写真が撮れませんでしたが、グランドスタンド裏の出店やイベントもなかなか楽しめるものが多かったです。
レースを知らないor興味がない人でも楽しめるようになっていました。

反面、レースフリークじゃないと楽しめない部分もありました。

例えば、公式サイトにいっても、一向に当日のレース以外のイベント情報が掲載されないこと。
ドライバーやチームの情報が少ないこと。
周回バスや近隣駅へのシャトルバスの情報もほとんどないこと。

あと、これは四輪に限らずですが、今回のように雨になってしまった場合、やはり雨の中の観戦は興味がない人にとってはハードルが高いな、ということです。
まあ、そういうのは野球でもサッカーでも同じことですけどね。

賑わいの創出」的で良いなと思ったのは、「サッカーのサポーター方式のフラッグ隊」と、「スタンドを埋めつくすバナー」です。

バナーは筑波サーキットの全日本ではオートレース風に盛り上がっていたのですが、残念ながら筑波で全日本をやらなくなってしまったので、あの埋めつくすバナーを見ることができなくなってしまいました。

バナーやらフラッグのように、観客主体での盛り上げはもっともっと二輪でも推進してっていいんじゃないかなと思った次第です。

モトGPはかなり根付いてきたと思います。

取り止めないので、スーパーGTはこの辺で。

今度は監督M田さんに二輪のレース観戦をお願いしたい次第でございます。

では。


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