バイクと関係ない話なんですが、さっき路上でひじょうに胸くそ悪かったことがありまして。
近所の駅前、と言っても交通量はさほど多くない場所で、知らない高齢女性に説教するはめになったというか、思わず叱りつけてしまった……という事案が発生いたしました。ふぅ。
第一の事案は、信号機のある交差点でのこと。
その高齢女性(たぶん70代くらい)が、一つ目の横断歩道は青信号に従って渡ったのですが、さらに右折して信号機のある横断歩道を信号無視して、しかも横断歩道上を渡るのではなく、大幅にナナメ横断しながら渡っていきました。
それだけでも、首根っこ捕まえて
「みっともない!」
っていつか言ってやりたい!!ってのが(実現不可能な)夢だったわけなんですが。
ちなみに、その女性はかくしゃくと歩いていらっしゃったので、フィジカルな面で仕方なくナナメ横断したというわけでもなさそうではありました。
数十メートル先はT字路になっていて、そのまま直進すれば信号機のない横断歩道を渡るかっこうになるんですが、その女性は横断後さらに右折したかったようで、その横断歩道も無視して、車道をナナメ横断していきました。しかも、そういう輩に限って、左右前後の安全なんて確認しないで、自分の行きたい方向しか見てないんですよね。
たまたま同じルートを歩いていたので、彼女の行動を観察しつつ、
きっとこの老女はまたナナメ横断するんだろうな、
そこへクルマが右左折(しかも見通しが悪いし路上駐車しているクルマもいる)してきたら撥ねられちゃったりなんかして……
ぶつかった方は災難だよねー、
老人には交通教育なんか満足にできないしなぁ、
にんげん歳を重ねて獲得する合理的行動がルールを破る方向に行くなんてたまらんねー、
人口が減ってちょうどよい?
でもあくまで車両に過失が問われるわけじゃん……
などと脳内で妄想していると!
ちょうど、高齢女性が車道の真ん中らへんにさしかかったとき、かぶっていた帽子が風で飛びまして、とっさにその老女がしゃがんで帽子を捕まえる、そこへ手前の道路から左折してきた清掃車、老女と清掃車の間には路駐のクルマ!
考えるまでもなく、わたしは手を大きく振りながら道路に飛び出して、帽子はともかく老女の背中を押しつつ反対側の歩道に連れて行きました。
持ってた卵、割れそうになったっつーの。バナナつぶれそうになったっつーの。
そしてとっさにシャウティング。
「横断歩道、渡りなさいよ! 目の前にあるのに!!」
するってーと、老女、困惑しつつも笑顔で
「そうだよねー、横断歩道渡らないといけないよねー(ニコニコ)」
と返答したので、さらに
「手前の交差点も信号無視してナナメ横断してたでしょうが!!
夏休みで子どもも多いのにみっともない!!」
などと路上で思いがけず説教するはめに……(涙)ほんとうはそんなことしたくないのに。
彼女の多少の笑顔はきっと、ほんとうはいい人なのでしょう。
自分も自分で、たぶん言う相手を選んでいる。相手がヤンキーとかやくざっぽい人だったら、たぶん行動しなかったんだろうなぁ。ずぶん、ずるい。
現場の数十メートル先には公共のプールがあって、実際に周りにはたくさんの子どもや子ども連れがいまして、遠巻きに眺められてましたね。