G-FP2DF1P69Y 小林ゆきBIKE.blog: 2013年4月

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2013年4月

2013.04.30

「駐輪禁止」、ならばどこに停めればよいのか……

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近所の役所のバイク置き場。(←バイク駐車場ではないことに注意)

「ここはバイク専用です!

自転車の駐輪は禁止です」

って書いてあるのですけど、それではいったい自転車はどこに停めればよいのか……?

実際には、建物の反対側の遊歩道側に自転車置き場があるのですけど、道路側からすんなりその遊歩道に上がることができない(立体的な複雑な構造の街なのです)ので、地図で示すことができないのでしょう。

とはいえ、自転車置き場もあるわけですから、その場所のみ「自転車は置かないで」という意味なのであれば、自転車置き場の場所を同時に掲示してもよいのではないかと思いました。

この掲示の逆のパターンもよくあって、

「バイク駐車禁止」

とだけ掲示してあって、実際には停める場所があるのに、その掲示だけだと、だったらどこに停めればいいのかわからないことがよくあります。

ってか、安易に「禁止」って言葉を使うなよな~って思いますけどね。代替手段があるならば。

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2013.04.29

世の中、浮かれポンチのうっかりさん続出なゴールデンウィークですねぇ、な件

東京、横浜界隈では人びとの表情は明るく、道路渋滞はリーマン・ショック以来もっとも激しくなり、他府県ナンバーが増え、アベノミクス到来を実感している今日このごろですが、皆さんお住まいの地域ではいかがでしょうか。

さて、この1週間ほどで見かけた道路上のうっかりさん(?)があまりにも多かったので、メモメモ。


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(写真は関係ないけどシンガポールの白バイ)


●第三京浜の路肩を車から降りて小走りで逆走する男性ドライバー

なんでこっちに向かって走ってくるのかなと思ったら、小型トラックの荷台から落とした角材を拾いに行ってたのでした。

高速道路で歩行者が走っているなんて、昼間でもびっくりしますね。


●首都高都心環状線でワンボックスがバースト

首都高の都心環状線内回り、新宿線との分岐あたりで故障車がいたのですけど、その数十メートル先には千切れたタイヤの破片がバラバラと……。

都心環状線は普通ならそんなにスピードを出せる場所ではないので、バーストなんて見たことなかったのですけど、これは、あれですか、スタッドレスタイヤのままだったとか??


●首都高3号渋谷線でバイク故障で大型自動車運搬車がやってきたものの……

青山あたりで故障と思われるバイク(スポーツネイキッドタイプ)が停まっていて、首都高のパトロールカーが交通整理を行いつつ渋滞がおきていたのですが、その先にはけっこう大きなキャリアカーが荷台を降ろすも、「これ積めねーんじゃね?」という風情で、一同たたずんでいたとゆー。

まぁ、通りすがっただけなので、実際にはこれから積むとかそういうシチュエーションなのかもしれませんが、あんなに大きなキャリアカーにバイク1台積んで運ぶのかと思うとそれもどうなのとか思ったけど、だからと言ってバイクの故障のためにトランポを常備するわけにもいかないんだろうなとかとか。


●第三京浜上り川崎IC付近で「渋滞1km30分」という痺れる表示がっ!

「故障車」「この先渋滞2km15分」の表示の次に出たのは「渋滞1km30分」という、ほぼ停車状態の渋滞を示すものでした。
いったい何がどうしたのか渋滞の先頭を見やりますと……。
一番右側の車線には、けっこう大きめの書棚というか会社で使うような透明ガラス戸のスチール棚が「でんっ!」と落ちてまして、その前後にはガラス(プラスチック?)片が3車線分に散らばっていました。
右2車線分を通行止めにして、道路会社の人がほうきで掃いているんですけど、どう見ても「どこまで掃いたら終わるんだよ~」というようなけだるい雰囲気。
なにより、川崎インターがある場所なので、一番左の車線を停めることはできず、ということは、左の車線にはガラス片が散らばったままという恐ろしい状況に。

落とし主の車は見当たらないし、あんな大きなもの目の前に落とされたら、たまらないですね。


他にも、うっかりさんとは関係ないのも混じってますけど、ゴールデンウィークならではだなぁと思った気になった光景をいくつか列挙しておきます。


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2013.04.25

バイクのピクトグラム

高速道路サービスエリアのバイク用駐車場・ピクトグラムから。

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看板のバイク・ピクトグラムは、Vツインのアメリカン。

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2013.04.22

【お知らせ】ポッドキャスト/ネットラジオのばいく~んGoGo!「 ゆっきー、新車を買う!」編が公開されました

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バイクポッドキャスト・インターネットラジオのばいく~んGoGo!
今週のテーマは、「ゆっきー、新車を買う!」編でございます!

昨11月に新車を購入した模様を、郵便局のATMからお金を下ろすところの実況も交えて(なんのために?!)お送りしております。

いつものことなんですが、買うまでに跨がりもせず、試乗もせず、それどころかマジマジと眺めることもせず、直感でひらめいて購入を決めたのがこちら! ↓

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2013.04.17

運転免許更新時講習なう

運転免許更新時講習なう
誕生日は2月ですけど、今ごろになって更新時講習受けてます。
500人規模の公会堂での講習ってなんか変な感じです。
ところで、前のおっさ…男性のノネナールと、おばは…女性の香水が吐き気をもよおすほど臭過ぎるので、席を移動しまーす

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2013.04.15

福島の温泉なう。

福島の温泉なう。
一泊二食付き7000円で源泉かけ流しの温泉なう。夕食もなかなかのクオリティで大満足です。

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2013.04.13

警視庁の「グッドライダー宣言」ポスターは“おっさんホイホイ”?

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大学の掲示板にも貼ってあって、気になっていたのが上のポスター。

これ、決して20年前、30年前の骨董品のポスターというわけではなく、現在、警視庁が採用しているポスターです。

ライダー向けの啓蒙と言えば、若年層に対するものが定番でしたが、統計的にはもはや若者だけが事故の危険が大きいわけではなく、40代以上の事故数も多いわけで、往年の名ライダー・往年のバイク漫画を題材にして中高年にターゲットを絞って訴求するというのは戦略として至極正しいかも。

中高年の事故が多いというのは、40代以上の層はかつてのバイクブーム世代であり、一番ライダーとして層が厚い=数が多い、からなのか、50代以上のリターンライダーはスキルが足りない、あるいは腕や反応が鈍っているからなのか、高齢ライダーの体力・反応力・視力等々が落ちているからなのか、それともその全てだからなのかわかりませんが、ともかく、あの80年代を知っているライダーなら、「おっ?」と目に止まるのは間違いない素材ではないかと思いました。

タイトルに「おっさんホイホイ」なんて書きましたけど、おばはんも大漁だろうなぁ。

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2013.04.11

【お知らせ】東京M/Cショー、JAF編が公開されています

入って安心!ロードサービスのJAF

東京モーターサイクルショーでは、JAFのロードサービスカーのオートバイ向けサービスを実演で紹介していました。

その模様を、BBB.TVの動画レポートでお届けします。

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2013.04.10

【お知らせ】東京M/Cショー紹介動画、日本初上陸のVICTORY編が公開されています

東京モーターサイクルショーを紹介しているBBB.TVの動画、「ビクトリー編」が公開されています。

ビクトリーは、ウォータークラフトやATVを手がけるアメリカのポラリスという会社が展開するVツイン・ツアラーのブランドで、オール・メイド・イン・USAを特徴するブランドです。

立ち上げから13年、ついに日本に正式に上陸し、このたび東京モーターサイクルショーでもブースを設け初お披露目となりました。

動画では、ビクトリー社のロスさんにインタビューしています。

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2013.04.09

【お知らせ】東京M/Cショー、トライアンフ編公開されてます

ちょっち遅いお知らせとなってしまいましたが、3月に開催された東京モーターサイクルショーのBBB.TVプレゼンツ・動画レポート、「トライアンフ編」が公開されています。

ぜひご覧くださいませ☆

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2013.04.06

今年も二輪車安全運転大会が全国各地で始まります

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今年も第46回を迎える二輪車安全運転全国大会に向けて、地方大会がぞくぞく開幕します。

開幕は石川県大会の5月4日(土・みどりの日)から。

石川県交通安全協会では、4月29日に練習会が行われるそうです。

以下、6月30日(日)開催の青森大会まで、47都道府県で地区大会が開催され、8月3日(土)・4日(日)には三重県の鈴鹿サーキットにて全国大会が開催されます。

詳しい日程は、こちらをご参照のほどを。


クラス分けは、

女性クラス(50cc)

高校生等クラス(50cc)

一般Aクラス(400cc)

一般Bクラス(1,100cc)

があり、また出場資格は県によっては「在住または通勤・通学先があるもの」というところもあるので、場合によっては2県ダブルエントリーが可能かも?! (詳しくは各都道府県交通安全協会にお問い合わせください)

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2013.04.05

【追記あり】4月6日(土)から15日(月)まで春の交通安全運動です

4月6日(土)から15日(月)までの10日間は、「平成25年春の全国交通安全運動」期間となります。

今年の運動の基本は、

子どもと高齢者の交通事故防止

で、また重点項目は、

自転車の安全利用の推進(特に、自転車安全利用五則の周知徹底)

全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底

飲酒運転の根絶

となっております。

今回も二輪車対象の具体的な重点項目はないのですが、歩行者保護の観点から、横断歩道での歩行者優先に関する取り締まりが行われることが予想されます。

皆さん、

信号機のない横断歩道(手前に◇◇の道路表示がある)で、歩行者がいたら止まって道を譲っていますか?

右左折時、横断歩道の歩行者の間を縫って進行するなんてぇことはありませんか?

どちらも道路交通法違反となりますから、くれぐれも、もう一度ご自身の運転を春の交通安全運動を機会に見直してみてはいかがでしょう。


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2013.04.04

【正しい情報に直しました】2013年 モトGP テレビ地上波の放送予定です!

【追記】昨日、お届けした内容は昨年のものであるとの情報を得まして調べましたところ、日テレのモトGP放送予定のリンク http://www.ntv.co.jp/motogp/ にキャッシュが残っていると、昨年分が表示されることが判明。更新ボタンを押すと今年のものが表示されます。

というわけで、再度、今年のテレビ地上波の放送予定、ならびにインターネットや各種ガジェットなどで視聴できる公式ビデオパスの情報を。


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2013年 モトGP テレビ地上波の放送予定です!
放送局は日テレだべあ。ただし、地上波は関東のみ。

放送日や時刻は変更されることもありますので、↑のリンク先で随時ご確認くださいませ。


4月14日(日) カタール ロサイル(ドーハ) 26:00~27:00
4月27日(土) アメリカズ オースティン 26:40~27:40
5月5日(日) スペイン ヘレス 25:30~26:30

※スペインGPは5月7日(火)25時29分~26時29分に変更になりました

5月19日(日) フランス ル・マン 25:30~26:30
6月2日(日) イタリア ムジェロ 25:30~26:30
6月16日(日) カタルーニャ バルセロナ(スペイン) 25:30~26:30
6月29日(土) オランダ アッセン 26:50~27:50
7月14日(日) ドイツ ザクセンリンク 25:30~26:30
7月28日(日) アメリカ ラグナセカ 25:30~26:30
8月20日(火) インディアナポリス インディアナポリス 25:30~26:30
8月25日(日) チェコ ブルノ 25:30~26:30
9月1日(日) イギリス シルバーストーン 25:30~26:30
9月15日(日) サンマリノ ミサノ 25:30~26:30
9月29日(日) アラゴン アラゴン (スペイン) 25:30~26:30
10月13日(日) マレーシア セパン 25:30~26:30
10月20日(日) オーストラリア フィリップアイランド 25:30~26:30

10月27日(日) 日本 もてぎ 未定

■チュートリアル福田が行く! 世界最高峰MotoGP熱狂のイタリア旅

「BS日テレ」10月27日(日)9:30-10:00

■MotoGP 日本グランプリ 予選

「CS放送 日テレG+」10月26日(土)12:30-16:15(生中継)

■MotoGP 日本グランプリ 決勝

「地上波 日本テレビ」10月27日(日)16:25-17:20

「BS日テレ」10月27日(日)13:55-14:55(生中継)

「CS放送 日テレG+」10月27日(日)10:45-15:30(生中継)

11月10日(日) バレンシア リカルド・トルモ(スペイン) 25:30~26:30

※曜日と時間の表記に注意。(例:日曜日25時30分~は、月曜日の午前1時30分のことです)

※ 放送時間変更・中止の場合あり

※ 地上波は関東ローカル放送


なお、日テレG+では生放送+再放送があります!
詳しくはこちらを。

また、モトGPの公式サイトからビデオパスを購入することにより、オンデマンド&ライブで観戦が可能。

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2013.04.02

【お知らせ】ネットラジオ/ポットキャストの“ばいく~んGoGo!”「ちょっと遅めの、大阪モーターサイクルショーレポート!」編公開されてます

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オンデマンドで聴けるインターネットラジオ、iTunesからダウンロードして聴けるポッドキャストのばいく~んGoGo!

今週の担当はわたくし小林ゆきでございます。
今週は、大阪モーターサイクルショーのレポートをたっぷりとお届けしております。

番組ブログの写真とともにお楽しみくださいませ!


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2013.04.01

拡大するアフリカ大陸の二輪車市場、次なる一手は“重厚長大”

アフリカ大陸全体の人口は約10億人超と言われているが、二輪車の保有台数は推計で3000万台にすぎない(*1)。

今後、アフリカ大陸の経済発展が進めば、ASEAN各国の二輪車普及率に匹敵するほどの普及(4人に1台)が望め、潜在的には約2億5000万台の需要が見込める(*2)、二輪車市場にとって最後の畑、最後の楽園になるかもしれない。

* * * * *

現在の二輪車市場を牽引しているのは、中国・アジア諸国・東南アジア諸国、そして南米市場である。
これら新興国では経済成長が著しく、今後は二輪車から四輪車需要に移行していくと予測される。

過去の分析では、「各国の経済成長と二輪車の普及状況の関係から、1人あたりGDPが3,000ドルを超えると、四輪車への移行が進み、二輪車の普及率が低下する」との推計がある(ベルガー 2005)。

これを踏まえてアフリカ諸国で一人あたりGDPが3000ドルを超えている国を挙げると、以下の通りである(IMF 2011)。

1位 赤道ギニア 14,500.42
2位 セーシェル 11,204.08
3位 ガボン 10,518.28
4位 ボツワナ 9,537.40
5位 モーリシャス 8,741.53
6位 南アフリカ 8,078.45
7位 ナミビア 5,862.04
8位 リビア 5,509.98
9位 アルジェリア 5,503.16
10位 アンゴラ 5,314.14
11位 チュニジア 4,316.56
12位 カーボヴェルデ 3,660.86
13位 コンゴ共和国 3,630.79
14位 スワジランド 3,383.54
15位 モロッコ 3,084.45

以下、一人あたりGDPが3000ドル以下のアフリカ諸国を列記しておく。

16位 エジプト 2,931.83
17位 スーダン 1,959.42
18位 南スーダン 1,765.08
19位 ガーナ 1,579.72
20位 ナイジェリア 1,522.06
21位 サントメ・プリンシペ 1,473.18
22位 ジブチ 1,466.97
23位 ザンビア 1,413.77
24位 レソト 1,282.56
25位 カメルーン 1,225.22
26位 モーリタニア 1,184.92
27位 セネガル 1,132.66
28位 コートジボワール 1,062.10
29位 コモロ 902.65
30位 チャド 891.88
31位 ケニア 832.53
32位 ベナン 802.16
33位 ジンバブエ 752.07
34位 マリ 669.14
35位 ルワンダ 620.33
36位 ブルキナファソ 600.98
37位 トーゴ 599.93
(以下略)

(以上の統計は「世界統計のネタ帳」から抜粋した)

*3 太字で示した国のうち、エジプト南アフリカはオートバイ愛好家がもともといる土地である。また、ケニアナイジェリアはホンダが生産・販売拠点を作った国である。

注目のアフリカ諸国各国の人口は、南アフリカ 5000万人、エジプト 8000万人、ナイジェリア 1億6000万人、ケニア 4000万人で、この4か国の合計は3億3000万人となっている。

つまり、このアフリカにおけるバイク先進国の南アフリカとエジプト、それに今後需要が見込めるナイジェリアとケニアの4か国で、8250万台もの需要と推計されるのだ(*4)。


この、ケニアとナイジェリアには前述したように、ホンダが2011年に現地法人を設立し、生産・販売を手がけている。

しかしながら、アフリカでの二輪車市場の特質として週刊ダイヤモンドでは、

「年間300万台が販売されるアフリカ大陸全体でのホンダのシェアはわずか1%程度。ほとんどを中国とインドの格安二輪車メーカーに握られている(中略)。 アフリカ市場は「格安のバイクを壊れるまで乗りつぶして、アフターサービスは気にしない」という特性があるという」(週刊ダイヤモンド編集部 2011年7月18日)

のように述べている。

ホンダは過去、1979年にナイジェリア進出を果たしたが、近年は中国からの低価格車が席巻、アフリカでのシェアを得られないでいた。

そこで、満を持して投入したのが、2011年発売の低価格戦略車で新型の小型二輪車「Ace CB125」「Ace CB125-D」である。

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さらに、ホンダはケニアに生産・販売の拠点となる現地法人を設立。

「ケニアの新会社はHondaにとって、南アフリカ、ナイジェリアに続き、アフリカにおいて3番目の現地法人となります。また、生産工場としましては、ナイジェリアに続く2番目の生産拠点となり、Hondaのアフリカにおける二輪車の年間生産能力はナイジェリアと合わせて17万5000台」になるという(本田技研工業 プレスリリース 2013)。


【アフリカ大陸の二輪車市場、次なる一手は?】

新興国需要と言えば、今一番ホットな話題は“電動バイク”であろう。

しかし、アフリカ大陸の特徴を踏まえると、

・昼夜の寒暖の差が激しく、日中の最高気温は40度以上、夜間の最低気温は0度以下と過酷で、気温15度~28度程度でないと性能を発揮できない電動バイクは実用には向かない

・電力事情が極端に悪い地域が多く、またコスト的にも、平均的な移動距離を鑑みても、電動バイクは実用には向かない

といった事情から、アフリカ大陸で電動バイクを普及させることは困難であると推測される。
とくに、ナイジェリアは原油産出国ということもあり、アフリカ大陸での二輪車市場は、今後もガソリン内燃機による二輪車が主要な原動機となるだろう。

さて、BRICsの次の市場として期待されるアフリカ市場の需要喚起として、ホンダのように低価格路線で種を蒔くのはもちろん、次の一手を用意しておかなければ、二輪から四輪需要に移行するころには二輪車需要が廃れてしまう恐れがある。

そこで、日本二輪車開発研究所(略称:JMDI ジムディ) (*5)では、アフリカ市場に向けたリサーチを行っている。

それによれば、

黒人ランナーの(体型は)「比較的小さく細く長い脚に特徴づけられる」(佐川 2012)

とされ、民族によるが、アフリカ系民族の体型は、比較的、股下が長いことがわかった。

また、

「東アフリカのケニア西部で伝統的な牛牧社会の1つ であるキプシギス民族の社会」ではもともと、「男性が、牡牛や去勢牛と自分を同一視するが故に尊重 し、経済性では牝牛には比べようもない程劣る去勢牛を少 しでも沢山飼って牛群を膨張させて自分の威信を誇示 しようとする文化慣行」があった(小馬 1985)

という。

オリンピックのマラソンなど長距離競技が強いことで知られるカレンジン族の中でもナンディと呼ばれる少数民族は、

「自分たちは、祭りと戦い、そして走ることが好きだ」とカレンジンを構成する小民族ナンディの若者は胸を張る。牧畜民として、牛争奪を巡る近隣民族との紛争が多かったカレンジンの社会では、勇ましさ、優れた運動能力は、伝統的に尊敬を集める」(関 2005)

という。

これはつまり、彼らの社会では、

「大きくて」「重い」もの

に価値を見いだしているのであり、日本二輪車開発共同研究所では、現代アフリカ社会に於いて牛に替わるアイデンティティの誇示には、オートバイがうってつけの道具である、という結論に達した。

そこで提示されたのが、以下のスクープ画像である。

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特徴として、以下の点が挙げられる。

・牛泥棒をしてより大きくて重い牛を奪取した男ほど尊敬されるという民族柄、バイクも大きくて重いことが男の威厳として誇示される。

・したがって、車重はボスホスに匹敵する500kg以上。重さを構成するフレームは日本製のハイテン鋼で、当該地域においては原材料自体が資産価値を帯びる。もし、マシンオーナーになにかあったとしても、残された家族は、バイクに使われているハイテン鋼などを、資材原料として売買することが可能なためである。

・大きくて重いバイクのほうが、牛泥棒ならぬバイク泥棒を予防することができる

・もちろん、ガソリンタンクは完全防備となっている。

・股下が長い彼らの体型的特徴に合わせて、シート高はDR800の890mmをはるかに凌ぐ999mm。この“9”が3つ並ぶ数字にも理由があり、アフリカでは“9”という数字が珍重されているからだという。

・シート高999mmという条件は、エンジンデザインの自由度も生んだ。これまでオートバイのロングストロークエンジンと言えば、例えばカワサキのVN2000が103mm×123mm=2053ccなどがあるが、今回アフリカ市場に投入するモデルでは、「超ロングストローク」と名付けた140mmオーバーのエンジン開発を急いでいる。また、車高に対してバランスを取るため、バランサーも一気に重くできるということで、エンジニアたちの新たな挑戦が始まっている。
「大きくて重い」バイクは、すでに四輪のV8エンジンを積んだボスホスがあるが、アフリカ市場ではリズムやグルーブ感が重要なファクターとなるため、V型2気筒エンジンで開発が進められている。
新開発のエンジンはあくまで、アフリカのドメスティック市場向けであるため、アフリカ市場から盗難等で他大陸等に輸出されても補修部品がなく、かえって資産価値が高まると考えられる。

・なお、専用アクセサリーとして、取り外し可能なオーディオ(スピーカー・ラジオ・ガジェットスタンド付き)が装備される。

・ときには、オートバイのエグゾーストノートが祭りの太鼓代わりとなるよう、スロットルレスポンスは繊細で、マフラーには「フェスティヴァル・モード」が搭載されている。

・そのスロットルは従来になく太いもので、これは統計的にアフリカ系人の手指が大きくて長いためである。

・長距離走ることも多いため、シートは従来の常識をはるかに超える厚みのあるものとなっている。また、この厚みがシート高を高くすることに貢献している。

・アフリカ諸国では二輪車の定員数が2名とは限らないため、タンデムシートには最低でも2名以上乗れるように、後方に長く伸びたデザインとなっている。


日本二輪車開発研究所では「今後、「超ハイシート高・超ロングストロークエンジン・超重量車重」の“重厚長大”車は、これまでのオンロード・オフロード・ツアラー・アメリカンなどに加えて、“アフリカン”という新たなカテゴリーを形成していくだろう」、としている。

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