被害回復率43%、都道府県別の二輪車盗難件数
それによれば、平成24年の全国の
盗難認知件数 59,469件被害回復件数 25,765件
被害回復率 43.3%
となっております。
都道府県別に盗難認知件数と被害回復率を見てみますと、主にワースト上位の都道府県は
東京都 5023件 32.8%茨城県 1624件 12.8%
神奈川県 5838件 50.5%
大阪府 7648件 38.4%
福岡県 6399件 62.7%
などとなっています。
盗難認知件数ワースト1は大阪府、回復率ワースト1は茨城県です。
逆に盗難認知件数ベスト1(←と言っていいものか?)は青森県22件、僅差で2位が島根県21件。
回復率ベスト1は鳥取県の102.9%(年度外のものも発見されたのでしょうか)、100%を切る数字だと島根県の95.5%。
ちなみに、鳥取県の前年度回復率は56.7%、その前も50%前後で推移しているので、24年にバイク盗難の捜査に力を入れたのかもしれません。
そもそも保有台数との比率はどうなんだ? というわけで、比較できるよう、原付を除く二輪車の都道府県別保有台数のうち、上記に出てくる都道府県統計数を抜き出してみました。この統計に原付は入っていませんが、都道府県別のシェアを考えると、原付も似たようなシェアになってくると思います。
青森県 2万5,717台東京都 48万7,764台
茨城県 8万5,059台
神奈川県 30万5,747台
大阪府 23万5,937台
鳥取県 9,815台
島根県 1万1,881台
福岡県14万2,340台
全国合計 3,58万5,386台 平成24年11月末現在(一般財団法人自動車検査登録協会の統計による)
バイクの保有台数の分布は、「東京:神奈川:大阪で5:3:2」くらいのイメージと覚えておくと便利です。(つまり、大阪府民は意外とバイクを持っていない)
【分析してみよ~】
さてさて、これらの統計から、大阪府や福岡県はバイクの保有台数が少ないわりに、盗難認知件数が突出して多いことがわかりました。
また、神奈川県は東京都より二輪車保有台数が少ないのに、盗難認知件数は多いことがわかりました。
茨城県は、保有台数と盗難認知件数の割合は神奈川県とさほど違いはありませんが、突出して回復率が低いことがわかりました。
いっぽう、福岡県は盗難認知件数に対する回復率は高いことがわかりました。
盗難認知件数とは、あくまで「警察に届け出た件数」なので、毎年のように“パクられる”ような地域ですと、警察に届け出ることすら面倒になって、届けないという場合もあるかもしれません。
また、そもそも警察はバイクの盗難の捜査なんかしないだろう、という不信感から、届け出ないという人もいるかもしれません。
回復率の差は、一つは警察が捜査するかしないかという側面と、海外に売るとか、バラしてパーツにして売るなど、裏組織というか盗難のプロの仕業か、あるいはキーの抜き忘れ・直結・若気の至り系犯罪等でガソリン切れたら乗り捨てるなど、犯罪の種類による違いが現れているかと思います。
バイクの盗難保険に入りにくくなってきている昨今、地域差を考慮しつつ、盗難対策していきたいですし、もしも被害に遭ったら面倒がるのではなく、やはり積極的に警察に届け出て捜査を促していかねば、と感じました。
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