先日、
「CBX400は盗難保険に入れない」
というニュースが報道され、それを受けてTBSがこんなニュースを流していました。
・バイクの修理工場からわずか90秒でバイク数台が盗まれる
・数日後に20kmほど離れた場所でバイクが発見される
・報道によれば、犯人グループはGPS装置の有無を確認するために路上にバイクを放置するらしい
・ちなみにそのバイクCBX400Fは盗難保険に入れない車種である
・CBXは高値取引されていて、中には500万円もの値が付くものも
課題はいろいろ。
・そもそもバイクを盗むヤツが悪い。
が、警察は四輪車の窃盗に比べて二輪車の盗難を軽視しがち。理由は、クルマだとそのものが凶器になったり、誘拐など二次犯罪に直接使われることが想定される一方、バイクは、かつては盗んだバイクで走り出す若気の至りが犯行理由だったりとか、犯人が未成年だったりして検挙が面倒だったりとか。
あと、現代においてはバラバラのパーツにするなどして輸出したりオークション転売したりする目的が主なため、摘発しにくく、警察の腰も重いのではないかなと察します。
なぜこの車種だけ盗まれるのかというと、背景には暴走族や旧車会を背景にしたブラックマーケットがあることも理由の一つ。
【バイクの盗難保険って最近は入れないの?】
で、その対策としての盗難保険なんですが、大手損保会社ではかなり以前から(90年代後半くらいだったか)盗難の多かった関西ではバイクの盗難保険を扱わなかったり、21世紀に入りインターネットオークション文化が普及すると、全国的にバイクの盗難保険そのものが入れなくなるようになりました。
そんな中、JAFが二輪車を対象としなかった時代にバイクレスキューサービスとして誕生したJBRでは、「バイクよくばりあんしん倶楽部」というバイクの盗難保険を扱うようになりました。
気になる料金は、
基本のロードサービス年会費、5,800円~9,800円にプラスする形で、
盗難保険のオプション、3000円(車両盗難保険金額上限5万円・パーツ盗難保険金額上限2万円・鍵穴いたずら補償2万円)から8万9000円(同300万円・同20万円・同5万円)
となっています。
かつて大手損保がやっていた盗難保険に比べると、どうしても割高感は否めませんが、それでも盗難保険に加入できるということだけでも有り難いかもしれません。
【もし盗まれたとしても取り返したい!】

もしも盗まれたらどうするか、という場合に、バイクの所在地がわかれば愛車を救えるかもしれない、ということで誕生したのが「ココセコム」。バイクにも対応する機種が提供されています。
気になる料金は……。
加入料金 5250円、月額 945円(最安プラン)より
と、けっこうリーズナブル。年額で1万1340円ナリ。
その他にかかる費用として、ココセコムのバイク用機器はバイクのバッテリーから直接電源を取る車両充電式と、取り外し可能なバッテリーを充電させる充電器方式(上の写真)があり、
車両充電方式機器の充電器 2万2050円
充電方式機器のバッテリー充電器 4620円など
となっています。
なお、セコムの緊急対処員が現場急行した場合の料金は、1回1万500円。
なお、使用電波はauを使っているとのこと。
ところで、最近は携帯電話にGPSがついているものがあるので、何か転用できないか調べてみました。
例えばドコモのキッズケータイ。

新製品のキッズケータイ HW-01Dは、防水・防塵だし、サイズは高さ 約 89mm×幅 約 49mm×厚さ 約 16.5mmで、ココセコムとほぼ互角。
しかも、防犯ブザー機能が付いているので、バイクのどこかに仕掛ければうまく利用できそうな気がします。
待ち受け時間は530時間ということなので、24時間で割ると22日とかなり長時間バッテリーです。
機種の価格は、一括だと9240円、24回分割だと月々385円(トータルは9240円で一括と同じ)。
月々利用料金は、一番安いタイプSSでいろいろ割引プランを付けると月額980円。
なお、警備会社はALSOKとなっており、かけつけ1回1万500円となっています。もっとも、子どもじゃなくて、バイクに対してかけつけてくれるかどうかは定かではないのですが……。
うーん、キッズケータイのスペックやサービス、ココセコムといい勝負。しかも、これ携帯電話機なんでいざというときは電話できるし。ファミ割を契約すれば家族同士の通話は無料だし。
とはいえ、キッズケータイはやはりケータイですから、転用できるかどうかは自己責任にて……。
そもそも、バイク盗難なんか気にせずバイクライフを楽しめるような世の中だったらいいんですけどね……。