G-FP2DF1P69Y 高速道路で荷物を落としたら【道路緊急ダイヤル #9910】へ: 小林ゆきBIKE.blog

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2012.10.12

高速道路で荷物を落としたら【道路緊急ダイヤル #9910】へ

高速道路で荷物を落としました。

今日は、高速道路で荷物を落としたら、道路緊急ダイヤル#9910に電話すると、拾って回収してくれるかもよ、というお話です。
間違っても自分で拾いに行ったりしないで、荷物を落としたら道路緊急ダイヤル#9910に電話しましょー。


土曜日の夜、首都高から東名に向かっていたら雨が降ってきた

その日はバイク(GPZ900R)のリアシートに、ツーリングネットでカバンをくくり付けて首都高~東名を走っていたのですけど。

時間は土曜日の午後8時半ごろ。

経路は、首都高5号池袋線西神田入口から入って、都心環状線内回り、3号渋谷線を下り、東名へ接続するといういつものルートです。

土曜日の夜だし連休中ということもあり、3号渋谷線は県外ナンバーやサンデードライバー含め、いつもの大橋ジャンクションあたりで渋滞が始まりました。

ちょうど、大橋ジャンクション渋滞のちょっと手前で雨が降り出しまして、三軒茶屋を過ぎ空き始めるあたりで雨はゲリラ豪雨という感じになってきました。

カッパを着なきゃ着なきゃと思いつつも、なかなかバイクを停められる場所がなく、多摩川を渡る手前の左側の工事用エリアにもパイロンが増えてて停めるのに躊躇したりなんかして、なんだかんだで結局、東名料金所を通過してすぐ左の重量計測所(たまに警察がトラックの積載量を図る場所)にバイクを停めました。

リアシートを振り返ると、あるはずのものがない!

停めてすぐにリアシートを振り返ると、くくりつけてあるはずのカバンがない。レインウエアもない。研究会でもらってきた菓子折りもない

あるのは、左側のフック3つが全て外れてだら~んとだらしなくシートの上に乗っかっていたツーリングネットだけ。

今思えば、ついでにいただいた2リットルのペットボトルが重りになったのではないかと思います。右カーブかどっかで、荷物が左に振れてツーリングネットが外れた勢いで落としたのではないか。逡巡しますが、いったいどこで落としたのか覚えがありません。

しかしながら、雨はますます雨足を増し、(早口言葉みたいだ)、引き返して荷物を探せるような状況ではありません。

ふと前を見やると、川崎出口の手前には高速バスの停留所がありまして、その向こうに緊急電話らしき電話が蛍光灯に照らされているのが見えまして、ずぶ濡れになりながらも電話しに行ってみることにしました。

受話器を取りますとすぐに係の方が出まして、「どうされましたー? 事故ですか、落下物ですかー?」などと聞いてきますので、状況をお話しました。

困ったのは落とした場所です。

バイクを停めて初めて荷物がないことに気付いたわけですから、いったいどこで荷物を落としたのかがわかりません。
ひょっとしたら、大学から首都高に乗るまでの下道で落とした可能性もなきにしもあらずですが、信号待ちのたびに後ろに手をやって荷物を確かめる癖が付いているので、下道ではないんじゃなかろうか。

で、路上の緊急電話の通話先は東名高速だったのですけど、それでは出てきたら連絡します、とのことで、これはもう、路上で財布を落として警察に届けたけど、その後はなしのつぶて的な展開でとほほかもしれないなーなどと諦めていましたら。

「東名で落としたのか首都高に落としたのかよくわからないんですけど?」

と申し上げましたところ、担当の方が、

「それじゃあ、首都高さんにも連絡しときますんでー」

とおっしゃってくれました。

でも、首都高がどうするかは東名ではわからないとかなんとか。

途方にくれながら、バス停に戻って雨宿りしてましたら、さっきからJAFの世話になってたスポーツタイプのセダンのオーナーさんにJAFのスタッフさんが、

「作業は終わりましたけどー、スペアタイヤのサイズがまるで違うんで、レッカーでどっかに運ぶしか…」

とかなんとか言ってて、結局、一緒にいた彼女さんだけが、ちょうど来た静岡行きの高速バスに乗ってっちゃうし、彼氏さんは高速から徒歩で近くの駅に向かうなどという場面に出くわししつつ、バス停の貼り紙を見ますと!

「道路の異常は道路緊急ダイヤル#9910へ」

と書いてあるではないですか。

幸い、携帯電話はジャケットのポケットの中に入れていて持っていたので、電話してみることにしました。

道路緊急ダイヤルで首都高に連絡をしてみると、話は早かった!


どうやら#9910という番号は全国共通のようで、自動音声で「首都高をご利用の方は1を、東名高速をご利用の方は……」

と言うので、首都高につなげてみることにしました。

「あのー、さっきバイクから荷物を落としちゃいまして……」

「あ? いま東名にいる? (受話器の向こうで、所内で大声でやりとりしている声) あ、○○君、その電話さぁ、東名のバイクさんの件だよねぇ?」

首都高の司令室では、ちょうど東名に入ったわたしの通報が伝令されていた模様で、話しは早かった!

で、同じようなことを聞かれたのですけど、考えられる場所としては、

・西神田から都心環状線への分岐の右カーブ

・三軒茶屋で渋滞が明けて加速したあたり

を伝えました。すると、

「わかりました~、われわれこれからパトロールカーで西神田に向かって、探してみます。もし回収できたら連絡しますんで。いまどちらに?」

とおっしゃり、「東名の接続にいます」と答えると、そのままそこで待っててください、とのこと。

そのまま待てと? え、今すぐ回収に向かってくれるの? ちょっと驚きつつも、バス停で待機してみることにしました。
その間、東名高速バスが停まること3台も4台も。みな、静岡方面の最終バスなんですが、週末ということもあり、けっこうお客さんが乗ってました。

ちなみに、カバンの中に入っていたのは

・財布(クレジットカードや免許証、保険証、学生証、お金はちょびっと) ・手帳 ・ノート(今年マン島で調査したデータが書きつけてあるフィールドノート) ・書類 ・箱入りお菓子 ・DUCATIの水筒 ・抹茶エスプレッソの缶 ・薬とか目薬とかミンティアとか ・電子辞書

などなど。
このうち、財布はなくなると面倒だなぁという程度の重要度なのですけど(手間と手数料はかかるかもしれないが、再発行はできる)、困るのは、マン島のデータが入っているノートです。

かつてO教授が、「ノートは必ず2部ずつコピーせよ」と言っていた教えの意味を、いまさら噛みしめるのでした。


パカパカケータイに福音が!


さて、首都高に通報して待つこと30分。そろそろ心細くなってきたところで、ガラケーのパカパカケータイがブルった!

「はいっもしもし」

「あー、小林さんですかー、カバン、回収しましたけど、茶色い四角い布のカバンでよかったですか?」

「はい、間違いありませんっ!」

「で、いまどちらにいますか?」

「東名の料金所を過ぎて、重量計測所のところにいます」

「じゃあね、いまから持ってきますから、そのまま待っててください」


……♪ よかった……! おそらく財布や電子辞書は粉々だろうけど、ノートさえ見つかれば! ノートさえ判読可能ならばヨシとしよう!

しばし待っていますと、黄色いパトライトを付けた黄色い首都高のパトロールカーがやってきました。

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「これですかね~?」

と回収してくれたカバンは確かにわたしのカバンですが、見事にマンガみたいにぺっちゃんこに……とほほ。

通報して即座にパトロールカーを出して探してくれたり、回収して首都高から東名まで持ってきてくれるなんて、イレギュラーな対応なんですか? と尋ねると、

・落下物は事故の原因になったりして危険なので、通報があれば即パトロールカーを出している

・皆さんも落下物をみかけたら、すぐに#9910に通報してください、事故を未然に防ぐことができます

・荷物を落としたら、自分で回収するのは危険なので絶対に止めてください!!

・荷物を落としたら、すぐに#9910に通報入れてください

・首都高接続から東名料金所までが首都高管轄なので、問題ないっすよ~

・荷物はすぐ渡せた方がよいので、その場で待っててもらうのは問題ないっすよ~

とのことでした。

というわけで、皆さんケータイの電話番号簿に道路緊急ダイヤル#9910を登録しておきましょう、いざというときに役に立つかもしれませんよ。

クルマに轢かれ、トラックに轢かれたカバンの中身


……で。


ひとまず中身を確認したのですが、ペットボトルはどっかに飛んでってしまったようですが、アルミのDUCATI水筒と抹茶ラテの缶はペッチャンコにつぶれて、カバンの中身ぜんたいが抹茶ラテの匂いに……。


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財布はぐちゃぐちゃですが、奇跡的に1枚を除いて全てのカード類が無事でした。ただ、硬化はコンチョみたくすり鉢状に曲がってしまっていましたが……。

MICのヌメ革財布、気に入っていたのになぁ……。

Cmanjp_20121011145100

筆入れの中身、気に入っているゼブラのサラサ
もバッキバキの粉々に。

ペアスロープさんでいただいた非売品(?)の筆入れは、抹茶くさくなったものの、ほとんど傷もなく無事だったので、革用洗剤で洗ってグリスで手入れして復活させました。

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先日、ヒンジのネジがなくなってカシオに送り返したら、土台の台座パーツが破損しているものの、もうパーツがない年式とのことで修理できずに送り返された長年愛用のカシオのEX-Wordもバッキバキの粉々に。ついでに、ミンティアも粉々に。


Cmanjp_20121011145121

いただきもののDUCATI水筒は見事ペッチャンコに。ペッチャンコなだけでなく、中に入っていた緑茶がカバンの中に噴出して手帳やノートがずぶ濡れに。
315円折り畳み傘も壊れましたけど、それはどうでもよい。

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で、もっとも大切だったノートは、中身は無事でした! さすがは京都大学の大学ノート! フールス紙は強かった。

で、わたしは今どきシステム手帳を使っているのですけど、手帳はズタボロになりましたが、中身のリフィルはなんとか判別可能、濡れて張りつくこともなくなんとか救出することができました。

ちなみに、このシステム手帳カバー、コーチというブランドのものなんですけど、修理について問い合わせましたら「革の張り替えはできない」とのこと。ブランドなのに……。もともと皮革製品のブランドなのに……。

しょうがないので、似たようなデザインの手帳を探してるんですけど、今日日、バイブルサイズのシステム手帳なんて流行らないようで、ヌメ革とかのラウンドファスナータイプのものがなかなか売ってないんですよね。どうしようか途方にくれております。オーダーメイドしかないんだろうか。

あと、そもそも使っていたカバンはサザビーというメーカーが昔作っていた丈夫なナイロン地のものなんですけど、本体生地はほとんど傷もなく、破れはまったくない。でも、ファスナーやバックルが割れてしまったので、使うかわからないですけど戒めの意味も込めまして修理しようと思って問い合わせたところ、修理に対応してくれるとのこと。
納期は数カ月とのことですが、気長に待つことにいたしましょう。

ちなみに、積んでいたRSタイチさんのレインウェアは収納ケースに入れて積んでたんですが、こちらもびっくりするくらい無傷でございました。


……というわけで、大切なことは何度でも言います。

高速道路で荷物を落としたら【道路緊急ダイヤル #9910】へ!!

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