G-FP2DF1P69Y 【4月1日】究極のタフバイク、ET311をバイク4メーカーが共同開発中と4月1日発表【間違った情報にまどわされないようにしよう!】: 小林ゆきBIKE.blog

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2011.04.01

【4月1日】究極のタフバイク、ET311をバイク4メーカーが共同開発中と4月1日発表【間違った情報にまどわされないようにしよう!】

自動車工業界ならびに日本二輪車協同組合では、「究極のタフバイク・ET311」をホンダ・スズキ・ヤマハ・カワサキ4社共同で、4月22日発売を目指して開発中であることを、4月1日、明らかにした。

ET311は、3月11日の東日本大震災を受けて、復興支援のためのバイクとして開発されているもので、

・究極の耐久性

・究極のメンテナンスフリー

・究極の航続距離

・究極のハイブリッド

・その他、復興のためのあらゆるユーティリティ搭載

を目的としたニューモデルであるとのこと。

これらの目的を達成するため、日本のオートバイ製造各社は、各社の持っている技術を惜しみなく投入し、また現在の工場操業停止も相まって、その間にできるだけ素早い開発と生産を進めて発売にこぎ着けたいとしている。

通常、バイクの開発期間は企画から生産開始まで9か月から1年かかっているが、4社の知恵を結集することで、30日+11日、合計41日間という世界最速の開発期間を達成することでギネスブック申請も目論んでいる

ET311の主要諸元は以下の通り。

・原動機種類……空冷・4ストローク・DOHC・4バルブ単気筒、ガソリン/LPGカセットボンベ併用ハイブリッドエンジン、ならびに電動回生モーター併用ハイブリッド

・総排気量…… 124cm3、ただし今後249cm3、49cm3も開発予定。

・内径×行程……N/A、圧縮比……N/A、最高出力……N/A、最大トルク……N/A

・始動方式……セルフ式のほか、キック式も併用。また、別添のペダルを取り付けることにより、電動アシスト化も可能(ヤマハ発動機のPASの技術提供による)。

・潤滑方式……N/A

・エンジンオイル容量……N/A (ただし、10,000kmメンテナンスフリーのオイルを充填済みで出荷するとのこと)

・燃料タンク容量……4.0L(レギュラーガソリン)、またはカセットボンベ(250g、液化ブタンガス)1本。

・バッテリー容量/種類 ……12V-4Ah(10h)/4L-BSクラス搭載の他に、AC100Vインバーター用の予備バッテリー搭載

・1次減速比/2次減速比……N/A

・クラッチ形式……自動遠心式オートマチック、ただしハンドルのスイッチでスーパーロー/ロー/ハイの3段階に速度/トルク調整が可能

・変速機形式…… Vベルト式無段変速

・シート高……700mm程度を目標。低シート高にすることで、女性や小柄な人の乗り降りを楽にするとともに、リアの積載部分を低くして積載しやすくする。

・軸間距離…… 未定、最低地上高……未定

・車両重量…… 100kg程度を目標とする。

・舗装平坦路燃費……120.0km/L(60km/h)。運輸省届出値は60km/h走行時の数値だが、より実用的な40km/hの燃費目標は160km/Lを目標としている (ガソリン内燃機使用時)。電動回生ハイブリッドやガスカートリッジ缶ハイブリッド使用時にはさらに倍の300kmから360km/Lを目標とし、一回の満タン(レギュラーガソリン約3リットル500円分程度)でガソリン内燃機使用時には500km弱、ハイブリッド使用時には1000km程度走れるバイクを目指す。これはもちろん市販車としては世界最長の燃費と航続距離であり、1回給油すれば1日50km程度走るとして、1週間から3週間は走れる計算となる。もちろんギネス登録を目指す。

・フレーム形式……バックボーン式(アルミ/鉄のハイブリッド)

・キャスター/トレール……N/A

・タイヤサイズ(前/後)……N/A (前後12インチ前後を予定。新開発のパンクレス・チューブタイヤを搭載する予定)

・ブレーキ形式 (前/後)……ケーブル式ドラムブレーキ

・懸架方式 (前/後)……テレスコピック式/スイングアーム式 (前後ともにカセットタイプのサスペンションを搭載)

・ヘッドランプ種類……LED式。ヘッドライトごと取り外し可能。ポータブルライトのための充電池搭載。

・乗車定員……2名

ET311のその他の性能・機能・特徴として二輪組合では以下を挙げている。

・外装は割れやすいABS樹脂ではなく、割れにくい樹脂とメタルパーツを多用する。メタルパーツは、W800で生産ノウハウを持つカワサキが、震災の影響を受けず、また近年は中国にその仕事を奪われつつある関西圏の木型・金型職人/工場のネットワークを駆使して開発。スズキの軽自動車生産技術を盛り込み、大量生産・低価格の金属外装パーツ開発を目指す。

・外装の一部には、太陽光発電パネルを使用し、アクセサリーやバッテリーに充電する装備を搭載。太陽光発電の技術は、ホンダの関連会社、ホンダソルテックの技術を用いる。

・メーター周りには取り外し可能な携帯ラジオを盛り込むが、これはゴールドウイングシリーズやホンダアクセスのオーディオアクセサリーでバイク用アクセサリー開発技術の蓄積があるホンダの技術を盛り込むという。

・フレームは低価格な鉄か軽量のアルミかで会議が紛糾したというが、100%リサイクル可能なアルミを用いることで議論が集結。今後、リサイクルの側面でもエコをアピールできるということで、アルミフレーム生産技術では一日の長があるスズキの技術をもって開発に取りかかっている。

・ユーティリティとして、取り外し可能なヘッドライト、取り外し可能なラジオ付きメーター(時計付き)の他に、メットイン(ホンダ(R))スペースには走りながら充電可能な100Vコンセントを2口備えており、携帯電話などを充電することができる。また、蓄電池はインバータ付き100vコンセント付きの取り外し式のため、走りながら回生ブレーキで蓄電し、停電時の非常用バッテリーとして100vの家電製品に電気を供給することができる。

・リアシートは堅牢なキャリアを搭載。60kgの積載に耐える他、ヘッドライト下のキャリア、ハンドル下ポケット、足元にも荷物を搭載しやすい装備を搭載するという。

・なお、ET311は公官庁向けの特装車も同時に開発されており、カワサキは自衛隊納品の実績(例:三沢基地の偵察バイク演習)、ヤマハはパトロールセロー(消防用)納品の実績から、公官庁対応モデルには各々の技術を盛り込むこととなっている。

ET311発売にあたって、一番の問題は、運輸省の許認可関係である、とのこと。
ET311は別添のペダルによって「電動アシストの単なる自転車」として、動力を使わずに漕いで走ることもできるが、現状、道路運送車両法に依拠した法律では、内燃機や動力を積んでいるというだけで運転免許が必要かつヘルメットの要る軽二輪または原付扱いとなってしまう。

これに対して関係者は、

「そもそも二輪車は押せば歩行者扱い。ということは、エンジン切って漕いで走れば単なる重たい自転車なのは明瞭明白。かつて、屋根を支柱で支えているからってどうしてジャイロキャノピーが四輪扱いなんだぉ。どう考えても三輪じゃね?つか50ccなんだし原付免許でいんじゃね?ということで、過去に法の解釈をなんとかさせた実績のあるメーカーさん、今だったら、DN-01は680ccだから大型二輪のMT免許が必要だけど、どう考えてもATだし大型二輪AT免許が650ccまでの規制ってどうなのよって陳情もこっそり混ぜて、一番、官庁に地理的にも近いメーカーさんが対応したらよいと思いますよ、って西の方3社から右を向いてお願いしているところです」

との実情を話してくれたとか、くれないとか。

このような混乱の中、生まれようとしているET311のネーミングは、

Earth Tough 311

の略称であるという。

価格は、31万1000円(税込み)を予定。

カワサキは住友ゴム工業本社(神戸)が近いためタイヤの調達と外装メタルパーツ関係の生産、スズキはアルミフレームの生産とメタルパーツのプレス生産、ヤマハはスウェーデンからの復興支援パーツとしてすでに海運中というオーリンス製のカートリッジ式サスペンションを準備するとともに、電装パーツをかき集めているとのこと。ホンダは熊製でエンジン関係のフル生産に入るとともに、最終的に東北・北関東方面に出荷しやすくするため、栃木工場に組み立てラインを設ける予定だという。

このように、4社の共同開発は至上初めてのことで、4社の文殊の知恵を集めることにより、究極の開発スピードで究極のタフバイクを実現させることにより、中国を始めとする海外メーカーの追随を許さないとともに、災害支援バイクとしての価値を世界に知らしめ、災害対策用バイクとして世界市場に売り込むとともに、ニッポン製バイクの復権を目論む算段である。

なお、本日は4月1日です。

間違った情報にまどわされないようにしよう!!

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