紙で届くバイクの情報
バイクに関する情報も日々、紙媒体(雑誌や新聞、カタログ、その他)からインターネットに移行しているわけなんですが、たまに(本当にたまにしか届かなくなった)郵便ポストに届く紙媒体を見ると、紙は紙で情報を伝える力の種類が違うなぁと感じることがあります。
写真の左側は、国内4メーカーのうち、唯一となったカワサキの会員(ライダースクラブKAZE)向け冊子『NETWORK NEWS KAZE』。
年間10回送付から季刊へとペースは落ちましたが、その分、ページ数は変わらず、とのこと。
毎回、カワサキのニューモデルの情報や、イベント、スクール等の情報、読者のコーナー、そして8ページに渡るカラーページで展開しているツーリングのコーナー。
専門分野に特化しつつあるバイク雑誌とはまた趣を異にする素朴さがいいんですよ。
紙媒体の良さはなんと言っても、パソコン開けなくてもいつでもどこでも読める、手にとって誰かと見せ合うことが出来る、ってのがいいんですよね。iPadでもそういうの出来るんでしょうけど、気軽さでは紙媒体の方が今のところ上かなぁ。
右側のチラシは、愛知県にあるカワサキショップ プレジャーさんが送って下さる「PLEASURE NEWS」(の裏側)です。かつて取材や、ニンジャや9Rのレース、塗装などなどお世話になりました。
このごろ、ショップさんもこのようなDMを送るところは珍しくなってきたので、なんだか新鮮に感じます。
DMの表側には、キャンペーンの案内など、裏側にはイベント報告とイベント情報が。
インターネットで情報を得るには、能動的に情報を検索しなければなりませんが、紙媒体のように受動的に情報が入ってこないと知れないこともありますしね。
世の中のバイクショップさんは、新車を売るだけで精一杯、中古車を回すだけで精一杯、修理予約が溜まっちゃって回らない……等々の理由で、イベントなどでお客さんと触れ合う機会が少ないショップさんも多いこととは思いますが、原付より大きいバイクを趣味として楽しむ層は、「買っただけでどう楽しんでいいかわからない」「一人で走ってるだけじゃつまらない」と感じてしまって、やがてバイクを降りちゃう人たちも多いと思います。そういう層には、こういったやり方で、長くバイクを楽しんでもらうというのはアリなのではないでしょうか。ものすごくたいへんだとは思いますが。
バイク雑誌業界もここ2、3年で大きく様変わりし始めていて、10年、5周遅れくらいで「クロスメディア化」が始まってます。
もともと雑誌って、どちらかというと「マスメディア」に分類されてたと思うんですけど、紙に印刷されたものは再び、パーソナルメディアに戻っていくのかもしれない……なんてこと思った9月なのに真夏のような昼下がりでした。
※写真に写っている「のらりくらり坊ちゃん」は記事とは関係ありません(苦笑)
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