鈴鹿8耐のリザルトとか
鈴鹿8耐が始まっています。
いや、今年の鈴鹿はものすご~く暑いですねっ!!
熱中症、および日射病にはくれぐれもお気をつけください。
リザルトは鈴鹿サーキット公式サイトリザルトのページへ。
新聞記事と鈴鹿8耐
ところで、先日、全国紙のスポーツ部デスクという肩書の方とお話する機会がありました。
新聞社で“デスク”というと、現場の記者さんから上がってくるネタの取捨選択を行う重要なポジションです。
デスクという立場は、スポーツ全般について幅広く眺めた上で、どれを取り上げる・上げないの決定権がある方なので、次のような質問を投げかけてみました。
「他のスポーツに比べて、日本ではモータースポーツの報道が極端に少ないと思うのですが、それはなぜなんでしょう?
ニュースバリューがないんでしょうか?
モータースポーツは新聞社ではスポーツとして認められていないのでしょうか?
どのようにしたらモータースポーツをスポーツ面に取り上げてもらえるのでしょうか?」
すると、意外にもこのような答えが返ってきました。
「学校スポーツから全国規模の大会、世界規模の大会まで幅広くスポーツが行われている中で、新聞のスポーツ面は1面ないし2面と限られています。もちろんニュースバリューも大事なんですが、実はいろんな競技団体が“営業”しにやってくるんですよ。直接、お話を聞くと興味も沸いてきて、つい、その競技を取り上げてしまう……なんてこともあります。
でもね、モータースポーツの人って、ほとんど新聞社に来ないんですよ」
スポンサー獲得活動には熱心なモータースポーツ界ですから、とっくに業界団体やオーガナイザー、チームやライダーが新聞社に営業攻勢をかけているのかと思いきや。
いや、直球のご指摘、本当にありがとうございました。
で、そんなデスクAさんにも現場の取材記者として全国を転勤されていた日々があったそうなのですが。
「実はわたし、名古屋支局にもいたことがありまして。
そのときは、鈴鹿サーキットさんや8耐関係者によく足を運んでいただきましたね。
名古屋から近いこともあって、8耐に限らず、いろいろなモータースポーツを実際に取材しに行きました。
だから、なんとなく鈴鹿に関しては今でも取り上げたくなってしまいますね……」
なんと! 心強いお言葉。
というわけで、メディアの方のイチ見解としては、「モータースポーツ界はメディアに対してプッシュが足りないのではないか」というのが、なかなかマスメディアでモータースポーツが取り上げられない一因であるとのご指摘です。
「大人なんだからスーツ着て営業周りですよ(笑)」
そう言えば、2007年マン島TT100周年のときに日本人サイドカーチームとして参戦したライジングサンレーシングの方が、
「もう大人なんで(苦笑)スーツ着て各新聞社の地方局を回ったらね、まんまと取り上げてくれたんですよ。
最終的には市長さんを表敬訪問したりもして(笑顔)」
なんてことを教えてくれました。
今年の鈴鹿8耐では、姫路から毎年のように全日本や鈴鹿8耐に参戦しているガレージ原田の原田さんが毎日新聞に取り上げられました。
鈴鹿サーキットの“下のほうのシマ”で同じカワサキ仲間として8耐の苦楽を共にした仲間としては、たいへん嬉しいニュースでした。
モータースポーツは「スポーツマンニュース」が足りない
つい先日参加したスポーツ関係のフォーラムで知った言葉なんですが、
「スポーツニュースはスポーツマンニュースになっている」[森田浩之 2007]
との指摘がありました。
確かに、人気のあるスポーツ──たとえば野球やサッカー、オリンピックスポーツなどは、競技者がどのような人物か、ときにはゴシップ的な報道まで──ほど、「スポーツマンニュース」のウェイトが高くなっているような気がします。
逆に、モータースポーツのマスメディアにおける報道は、中でもモーターサイクルスポーツは、競技者がどんな人物なのか? どのような物語、過程を経て決勝に挑むのか? そのような視点の取り上げられ方がまだまだ足りない気がします。
デスクAさんの指摘は逆にチャンスでもあると思います。
モータースポーツ関係者、当該団体の皆々様方におかれましては、ガンガン新聞社等にプッシュされると認知が高まるかもしれませんよ。
ヤフーやグーグルで「8」を検索!
鈴鹿8耐は「8耐」というアイコンの認知度が全国的に高い唯一のモーターサイクルスポーツでもあります。
試しに、ヤフーやグーグルで「8」と数字だけ入れて検索してみてください。
鈴鹿8耐の公式サイトは、なんと上位3位か4位でヒットします。
そういうバンテージイベントがあることだけでもありがたいわけで、バイク界全体が8耐を上手に利用して盛り上げていければな、と切に願います。