二輪死亡事故対策にはそろそろヘルメットの種別厳格化と顎ひも義務を法定化するべきでは
警察庁の交通事故統計(5月末)を見てみると、今年(2010年)5月までの交通事故死者数のうち、状態別で見ると、自動二輪と自転車乗車中だけが増えています。
滋賀県では今年、二輪乗車中の死亡事故が昨年度比で9件も増えたそうです。(ソース:中日新聞)
二輪の死亡事故のうち、ヘルメット脱落は約3割(全国、平成18年度、ソース:自工会)から4割(平成21年度、全国、ソース:警視庁)に増加しています。
死亡者における損傷主部位の割合のうち頭部は、44.8%。
いっぽう負傷者は5.6%で、やはりきちんとしたヘルメット製品を正しくかぶることが、生死を分けていると考えられます。
2010年度5月までの交通事故統計によれば、「第1当事者別死亡事故件数の推移」、つまり過失が大きい側の割合は、四輪車が80.9%、二輪車(原付含む)が11.4%でした。
その他、事故類別を見ると、車種別対車種別の詳細はわかりませんが、「車両相互」で「市街地交差点」での事故の割合が高いということです。
これはつまり、市街地の交差点では二輪車は四輪車に対して、死なないための装備をしなくては自分を守れない、ということになるのではないでしょうか。
これらを総合して考えると、二輪の死亡事故を減らす対策として、最後の砦であるヘルメットに関する法制や注意喚起、取り締まり方法を検討した上、早急に
・「乗車用ヘルメット」義務付け(装飾用着用は禁止とし、随時、取り締まりを行う)
・「ヘルメット顎ひも締める」ことを義務とし、シートベルト並みに取り締まりを行う
こととを検討していただきたいな、と。
2009年の二輪(自動二輪・原付)乗車中の死者数は886人。
仮に頭部損傷が原因を4割としてその死者数は354人。
そのうち、正しいヘルメットを正しくかぶっていれば、354人を8分の1に減らせるとして、44人。
話半分としても354人を4分の1に減らせるとして88人。
354-88人=266人減らせるとして、886人を620人にまでに減らせるかもしれません。
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