バイクと地域をめぐる厳しい話題
奥多摩と小鹿野町、バイクに縁のある二つの地域に関するネガティブなニュースが並んだ。
奥多摩周遊道路、バイク一方通行に 下り坂で事故多発(2009年12月11日 朝日新聞)
小鹿野町 町長交代で変更/建設中止の方針(2009年12月11日 朝日新聞)
奥多摩の件は、周遊道路のうち下り方面を一部試験的に二輪車通行止めにする、というもの。
記事によれば警視庁は、「効果を見て、継続的な対策とするか検討したい」と言っているそうだが、事故防止の効果が高ければ継続して一部通行止め、効果が低ければ全面通行止めの可能性が高い。どっちにしろ、元に戻ることは出来なさそうな試験だ。
ただ、バイクブーム時代のように、生活道路でさえある日突然、全面通行止め、という愚挙でなかったことだけは不幸中の幸いのような。
埼玉県小鹿野町は数年前から「オートバイによるまちおこし事業」を行い、はたから見たら大成功、と感じていたのだが……。
今回記事に上がっている「ライダーピット」は、ライダーのための大規模な休憩所を宝くじの補助で建設するというもので、簡単なメンテナンスピットを設けたりするとのことだった。
記事中にある「「騒音がひどくて、危ない」「費用対効果が不明」など」の声は、それぞれ、調査すれば数字でエビデンスを示すことができるはずなので、ぜひとも調査と報告を行なって欲しいと思う。
もちろん、「騒音がどうひどいのか、バイクによるものだけなのか」「危ないのはどう危ないのか、危ないのはバイクだけなのか、道路や施設や交通安全啓蒙運動などの対策は十分なのか」ということをそれぞれ分けて考えて行く必要があるとは思う。
「バイクだからうるさい気がする」「バイクだから危ない気がする」というのはイメージでしかない場合もある、ということを業界は示していかなければ。
いずれにせよ、真っ先に報道したのが朝日新聞である、というのが引っかかる。
世の中には常にヒール(悪役)が必要、というわけで、矛先を簡単に世論が賛同しそうなバイクに向けている、というのでなければいいのだけど。
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