バイク文化は地勢学的に発達する?(仮説)
日本以上にバイク雑誌・新聞が人気のイギリス圏
イギリス圏(ブリテン島、アイルランド、マン島あたり)では、コンビニに30誌ほどもバイク雑誌が並んでいます。日本ほどバイクの保有台数、保有割合が高いわけではないのに、この10年で雑誌の数がますます増えたということは、バイクブームのさなかにあることをうかがわせます。バイク専門の新聞も3誌くらい(総合紙、レース紙、中古車紙)あります。
こちらの雑誌の表紙を眺めていますと、興味深いのは、その多くは、
まっすぐ走り(伏せ姿勢)
または
ウイリー
が圧倒的に多いのに気づきます。
そう言えば、イギリス圏(わたしが知っているのは、イングランド、ウェールズあたりとマン島、北アイルランド)あたりでは
コーナリングを楽しむ文化
って、もしやないのかも、とか思いました。
マン島の場合、やや峠っぽいいわゆるBロードはあることはありますけど、そこを「攻める」ように楽しむライダーの姿を見かけたことはないんですが。
TTコースは230以上のコーナーがある、と言われますが、コーナーと言っても、伊豆箱根のようなつづら折れのコーナー続きの場所はほとんどなく、きついカーブもラムジーヘアピン(椿ラインの便所コーナーに似ている)と、シケインのようなガバナーズブリッジのS字コーナー、それにグースネックコーナーくらいで、あとは、どちらかというと高速コーナーばかりです。
バイク文化は地勢学的に左右される
というわけで、あくまで仮説なんですが、こんなことを考えてました。
【日本】
そこに山、峠があるから、「コーナリングを攻める文化」が発達した。
【イギリス圏】
そこに近代化の象徴としてのHighway(高級道路)を丘陵地帯と都市を結んで作ったから、「道路を速く走る文化」(公道レース的な)が発達した。
【アメリカ】
そこに大地があるから、「まっすぐ走る文化」(ドラッグレース)「見渡せる程度に区切ったトラックで走る文化」(ダートトラック)が発達した。
どのようなことでライダーがバイク文化を楽しんでいるかというのは、案外、地勢学的に左右されているんじゃないかなー、なんて思ったのですけど、どうでしょう。
イギリス圏のバックヤード文化
あと、レストアとかビンテージバイクの文化があるイギリスは、その家屋の文化がかなり影響しているのではないかな、とも。
イギリス圏の場合、通りから見えるリビングはどちらかというと「パブリック」で、だから家の中は靴のまま上がるのが普通で、道路に面したリビングにカーテンをひかないのも普通で。で、「プライベート」の空間はというと、いわゆる「バックヤード」とか「バックガーデン」という、通りから見えない方に裏庭(とはいえメインの庭)が設けられている構造が普通です。
したがって、プライベートの活動であるバイク趣味は、バックヤードで近隣の目を気にすることなく、存分に楽しめる。
アメリカもイギリス圏からの移民から文化が移入しているので、アメリカ、カナダは事情は似ていると思います。
一方、日本では通りに面した庭がパブリックで、家の中がプライベート。なので、近隣の目を気にしてお父さんはバイク趣味を庭で楽しむことができない……というより、そもそもバイク趣味を楽しめるほどの庭を持っているのは郊外の地主さんだけ、みたいな。
写真は、バックヤードではなく、通りに面したガレージでレストア中の方。バックヤードもありそうなお宅でしたけど、わざわざガレージで作業しているのが面白い。かれこれ3年くらい取り組んでいるそうです。
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