ラリーマン島、日本人チーム参戦の観戦記
マン島で行なわれるクルマのラリーに、よもや日本人チームが参戦しているなど全く知らなかったので、パドックで日本人ご一行を見つけたときは最初、メカニックつなぎの若者集団を見て、「はは~ん、どこかの整備士学校の学生さんと先生ご一行さま?」などと思ったのですが、もちろん違いました。
「こんにちは~」
「あれ~日本の人?」
「はいー日本から……ですか…??」
「はい日本からです」
「えっと……?」
「参戦するんですよ、ドライバーはまだ来て……あ、あっちにいるかな?」
そんな会話からまずは接点を持ちました。
「すいません、わたし、バイク系のニンゲンなもので、クルマのことは何もわからないんです、いろいろ教えて下さい、ゼッケン若い方がすんごいんですよね??」
「トップの人たちはすごいですよ、イギリス選手権ですから。トップの人、マン島の人ですよ」
「あ、ヒギンス兄弟? 夕べ、新聞読んでそこだけは勉強してきました。兄弟のもう一人はWRC北京に行ってるんですよね?」
そのような会話をしつつ。
マシンを見せてもらいました。
ラリーなので当然、ナンバーが付いています。しかし。
日本のものと同じ色、同じ書体のナンバーですが、漢字とひらがな部分はローマ字で表記されてます。
海外ツーリング系の方にはおなじみのナンバーですね。
スタートは1分ごとに1台づつなので、100数十台参加しているこのラリーは、先頭から最後尾まで2時間くらいかかります。
なので、写真のように、グランドスタンドの給油ピットレーン側ですでにスタートしてますけど、道路側では二階建てバスの後ろをラリーカーが今パドック入り、なんていう光景が見られました。
そして無事、ガレージグレースのミニがスタートしました。
今までだと前日夜にセレモニアルスタートだったのですが、今回はレース当日朝に行なわれました。
スタートフラッグはマン島の三本足旗が使われました。
さて。
「マンクスラリーは夜がカッコイイんだよ、ヘッドライトがついててきれいだよ」
と、地元の元TTライダーに誘われて、夜、SSを見に行く約束をしていたのですが、行ってみたらもう終了だとか。
セレモニアルスタートの件といい、三日間が二日間に短縮されたりなど、全体的に日程短縮の方向に四輪ラリーは行っているのだそうです。
仕方がないのでグランドスタンドのサービスの様子でも見ようということにしまして。
そしたら。
なんか、ものすごく人だかってるなあ、と思ったら、日本人チームのサービスでした。いつでも人が集まってきてこんな状態になってしまうのだそうです。
それでも、メカニックさんが仕事を始めると、ファンの皆さんはささっとどいてくれます。さっきまで、窓の中に頭突っ込んでまでガン見だったりしてたのに。
メカニックさんたちの美しいピットワーク。
8耐をやっていた経験からも、たいへん興味深く見学させていただきました。
さてさて。
二日目のフィニッシュはグランドスタンドで見学してました。
TTなどと違って、ほとんど入っちゃいけない場所はなく、なんと道路際で観戦することができました。
↑どうですか、これ! 自動車を撮ったことが今まで一度もなかったわりには上出来(自画自賛)。
チェッカーフラッグもセレモニアル形式です。
ドライバーの気谷さんの堂々とした英語のスピーチで会場内が沸いていたのが印象的でした。
ともあれ、無事に完走、おめでとうございました!
マン島内はびっくりするほどラリーに関心がない感じがしましたが、それでも、どんだけスズキスイフトいるんだ?ってくらい、スイフトやらスバルやらミツビシやらがこの二日間は沸いて出てきました。
ラリーをやっているのを知らない人が多いほどの認知度なんですけど、それでも、かなりたくさんの道路を閉鎖して昼間っからラリーできるというのは羨ましい環境かも。
あと、観戦する側の情報としては、土地勘がないとSSのいい場所で観戦するのは難しいかもしれませんが、これだけ自由にサービスもスタート&フィニッシュ地点も観戦場所も近寄って見れるのは、他にはない醍醐味だと思います。ヒストリッククラスもなかなかいいクルマ揃いだと思いますんで、「ラリーマン島=萌ラリー」目当てにマン島を訪れるのもいいかもしれないな、と思いました。まる。
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