G-FP2DF1P69Y ライダーにとっての各政党マニフェスト比較: 小林ゆきBIKE.blog

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2009.07.28

ライダーにとっての各政党マニフェスト比較

★追記と訂正あり★

突然というかようやくというか、衆議院解散と選挙を前に、果たしてライダーにとって各政党のマニフェスト(公約)はどのような影響があると言えるのか、さわりだけでも比較してみることにします。

一部政党分の抜き書きが非常に分量多いですけど、全く他意はありません。たまたまウェブでpdfが拾えただけでして。選挙のときだけ電話をじゃんじゃんかけてくるのはご遠慮願いたい。

それでは、私見も取り混ぜ、各政党のマニフェストの中でも、特にライダーに関係しそうな内容を抜き書きしてみます。

自由民主党(自民党)

2009年総選挙向け分のまとまったマニフェストは7月27日現在、まだのようですが、一部政策関連パンフのなかから、6月に発行された「経済危機対策―社会インフラ整備関連(国民生活利便性向上) 篇」によると。

・未開通区間をつなぐ道路整備

・内航海運・フェリー対策、離島航路対策

とあります。
中には無駄な道路もありましょうが、足りない道路、整備不足の道路(歩道・車道が分離されていないとか、右左折レーンが少なく渋滞を引き起こしているとか)という道路も数多くあります。必要な場所に必要なインフラというのが大切だと思います。

内航海運というのは、例えば瀬戸内海航路や九州・四国航路、九州・沖縄諸島航路のことを指すのだと思います。最近の燃料高、経済危機、輸送方法の振り替え(航空や陸運)などによって、次々に生活航路まで廃止され、とくに250㏄以下のオートバイが海を渡れないケースも出てきていますので、この政策はライダーにとってありがたい政策に認定しておきましょう。

ちなみに安倍政権時代のマニフェストには

● 環境立国への主導力 ●

世界に先駆けて、環境と「成長」を両立させる。

環境先進国たる日本の主導力を発揮する。

国際社会において、環境外交を戦略的に展開する。

とあるんですが、世界に先駆けて強固な規制を行なったガソリンエンジンの排出ガス規制と騒音規制は「成長を両立」させるどころか、マーケットを縮小させてしまっただけでなく、グローバルスタンダードにすらならず。さらには原油高騰とリーマンショック後はアメリカの国策で電気自動車へのスイッチも始まり、電動自動車の「無音・低騒音」に対するリスクの問題まで提起されるまでになった。これらの騒音規制の基準値はなんら科学的なエビデンスがなかったということか?

民主党

2009年政権公約がすでに発表されています。

・ガソリン税、軽油取引税、自動車取得税、自動車重量税などの暫定税率の廃止

・高速道路の無料化

高速道路の無料化」については各所で話題になっていますが、私見では民主党が発表している日程と財源不明のまま無料化というのは愚策ではないかと感じています。
確かに日本の運輸は陸運、それもトラック運送のシェアが過半数ですので、高速道路無料化で運送コストが軽減され、物価下落に影響を与えるかもしれません。しかし、政策、国策としてそれはフェアなやり方なのか?という部分で大きな疑問が残ります。
運送は海運、陸運のうち自動車輸送、鉄道輸送、空運の4つがあります。高速道路というインフラを無料にするなら、港湾使用料や航空使用料、鉄道輸送料も政策を及ばせられないのだろうか。

★追記★
もともとの償還年数を元に暫時、値下げか無料化を行なっていけばよいのではないかというのが、自分の意見です。それとともに、港湾・空輸・鉄道輸送をバランスよく行なえるような政策が望ましい。

暫定税率の廃止についてはある程度は賛成なのですけど、日本の経済規模から感じる適正価格は現在の100円から150円程度が妥当ではないかと。ガソリン暫定税率廃止だと いきなり半額の60円くらい 25円値下げになりますけど、それだと、輸送が全て自動車輸送に頼るようになったりして、環境に与える悪い影響が多大になるのではないかと思います。
これについては、社会実験をしっかり行なってから価格調整すべき問題かもしれません。


公明党

「2009年重点政策から」というものが発表されていますが。

・エコカーの推進

低炭素の交通・住宅・地域を推進

●電気自動車、ハイブリッド車など、CO2排出量の少ないエコカーの普及を加速するため、減税、補助金、公的導入で支援し、エコカー新車販売を2020 年に新車販売の70%へ引き上げることを目指します。

●CNG自動車(天然ガス自動車)や電気自動車などに燃料等を供給するステーションの設置など、エコカーのためのインフラを整備します。

ドクターヘリの全国配備50 機を促進

●2012 年をめどに全国に50 機の配備を目指します。2009 年度中に24 機まで達成し、残りの配備も急ぎます。さらに、1機当たり1億円の運航経費を補助します。

ドクターヘリの機能強化への整備
●日没後の救急対応が可能となるよう、山間部など医療過疎地を中心に夜間照明付きのヘリポート(災害広場兼用)の整備を推進します。また、フライトドクターなどドクターヘリ関係医療スタッフを育成します。

都市型ドクターカーの普及を推進
●都市部の救急医療体制の強化には救急車搬送に加え、ドクターカーの普及が不可欠です。ドクターカーの適切な配備を実現するため、維持運営費を拡充します。

スポーツの振興
●スポーツ振興政策の抜本的強化を図るため「スポーツ基本法」(仮称)の制定を目指します。

●生涯スポーツ社会の構築や国際競技力の向上、スポーツ観戦の推進など、スポーツ振興を総合的に進めるため「スポーツ庁」(仮称)の設置を目指します。

高速道路料金の大幅割引
●物流の効率化を図るため高速道路料金をさらに引き下げます。
●現在の高速道路料金割引制度の恒久化を目指します。

●歩行者、自転車、自動車の安全な通行環境を確保するため、道路空間の再配分等により自転車専用の走行空間を新たに1,000 路線で整備するともに、駐輪場の整備を図るなど快適な自転車利用の普及に努めます。

●市街地幹線道路、歴史的町並保全地区、観光地などの無電柱化事業(10 年間で2.2 万㎞、残り約1.9 万㎞)を実現します。併せて沿道の植樹を進めます。

過疎地域など条件不利地域へ配慮
●離島・半島・豪雪地帯・山村地域などの条件不利地域の生活交通手段の確保などの生活基盤整備に配慮します。
フェリー等の運賃の低減などの離島航路対策により島嶼(しょ)地域の生活コストを低減

●自動車整備工場におけるエコカー検査技術の支援を早急に行います。
●サービスエリアや道の駅にプラグインハイブリッド自動車や電気自動車用の急速充電装置の設置を推進します。高速道路の壁面への太陽光発電設置を推進します。

全体的に新聞記事を読んでいるような印象。「~します」「~します」とあるが、そのためにどうするのかが政策からは見えない。
もしこれらが実現するのならそれはそれでありがたいとは思う。
自転車駐輪場には言及されているけど、オートバイ駐車場には言及されていないみたい。
スポーツ庁、ドクターヘリ、ドクターカー、電線地中化なんかは直接的にライダーやオートバイ業界に関係してくる部分。


社会民主党(社民党)

とくになし。

共産党

とくになし。

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