G-FP2DF1P69Y レストア屋さん: 小林ゆきBIKE.blog

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2009.05.04

レストア屋さん

知り合いのバイク屋さんと話をしていて、「レストアみたいな修理が増えててたいへん~」って嘆きを聞いて、思い出したことつらつらと。

レストアたいへん=部品ない、あそこ直すと、ここ壊れる、見積もり出しにくい

ってことで、手間ひまかかる割に儲けが少ないって話なんですけど。

むかし、むかーし、世の中的にはバブルははじけたことになっていたけど、バイク業界はバブルの余韻のようなものとカスタムブーム、円高で外車や逆輸入車が安くなってビッグバイクブームとかがあって、まだまだ安泰的雰囲気が漂っていたころのお話しです。

とあるショップさんの取材ということで、郊外に出かけていったんですが、指定された住所のあたりをグルグル探し回っても、当該ショップが見つからない。
その住所にある民家のベルを思い切って鳴らすと、そこがその“ショップ”さんでした。

本当に普通の民家で、看板なんかなくて、ガレージがあるだけのおうち。

その“お店”はレストア専門にやっているところだったんですが、不思議だったのは、果たして商売になっているのか? ということでした。

小さなクルマ1台用のガレージにはバイクが1台しか入っていないし、そのバイクもバラバラのバーラバラ。

まあ、うろ覚えの記憶なんですが……。


「ウチは、どんなレストアでも1台100万円で請け負ってるんです」

「100万円……! ですか?」

「はい。でも正直、部品代とか、部品がないものは自分で探し回って全国に買いに行ったり、自分で作ったり、外注に出したりするんで、半分以上は実費ですね」

「でも、数十万円かは儲けになる……と?」

「いや、実質、経費が30万円で済むものもあれば、100万円以上になっちゃうものもあります。
納屋でホコリかぶってただけのバイクもあれば、サビの固まりみたいなものもあるんで」

「100万円以上って、それ、赤字じゃないですか」

「赤字ですけど、ピッカピカにして動くようにすると、また次に仕事が入りますんで」

「100万円のレストア、というと、ちょっとお願いしますというわけには……年に何台くらい手がけるんですか?」

「だいたい、月1台ですね。でも、2か月かかるものもあったりするので、実際には年間10台以下です」

……売上は年間1000万円かもしれないけど、実質、手取りは300万円くらいか?と頭ん中で計算したとたん、好きでないとやれない商売だなーと思うと同時に、本当にそれだけを専門にやっていれば、どうにか一人か二人は食えるくらいにはなるのだなあ、と思った記憶があります。

いやただそれだけなんですけど。ちょっと思い出したもので。

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