バイクが置ける不動産情報~内覧に行ってきた
「バイクに乗り続けることは、ライフスタイルを変えること」のエントリーで紹介した、横浜の桜木町近くのバイクを自宅内に置ける賃貸物件、グラウンドⅣ桜木町。
オーナー様から「ほぼ完成、内覧できます♪」とのお誘いがあり、地元横浜ということもあり、さっそく内覧しにいってまいりました。
4階構造の不思議な作りですが、1階部分に直接バイクを入れられるというのがポイント。
バイクを安心して置ける賃貸物件はまだまだほとんどなく、あっても中古物件のイノベーション。新築でこのような物件を考えてくれるオーナーさまがいるってだけでも嬉しいことです。
バイクを保管するためにヨソに場所を借りるより、一緒に住むってのはこの上ない安心と楽しみが生まれるんではないかと思います。
ベタな横浜のど真ん中
場所はサイトによれば、「JR桜木町駅(徒歩15分)、市営地下鉄桜木町駅 (徒歩15分) 京浜急行日之出町駅(徒歩10分)」とのことですが、徒歩20分圏内には、相鉄(相模鉄道)西横浜駅、JR横須賀線保土ヶ谷駅、みなとみらい線馬車道駅なんかもあって、たいへん便利なところです。
ハマっ子的には日ノ出町、黄金町界隈はアレでナニなレトロスペクティブな場所ですが、物件のある場所は紅葉が丘の紅葉坂を上がった高台にあって、近隣は霞ケ丘や三春台、野毛山などの静かな文教地区的な場所にあります。
神奈川県立図書館があって、横浜市立中央図書館があって、それだけで蔵書数は合計370万冊。
青少年センター、神奈川県立音楽堂も近いし、入場無料の野毛山動物園、野毛山公園は目の前。
野毛のあたりにはレトロなこじんまりとした商店街がありますし、保土ヶ谷側には300店舗弱が集まり有名な藤棚商店街、もうちょっと足を延ばすと、天王町の洪福寺松原商店街なんかがあります。
反対側には伊勢佐木町の伊勢佐木モール、海に向かえば、みなとみらい21地区、もちろん横浜駅も商圏圏内です。
というわけで、「これぞ横浜!」という立地のちょうどど真ん中という、コテコテのハマッ子的立地条件。
さて、かつて「横浜のチベット」と呼ばれていた地区から、あこがれの山手に近いこの物件に向かったわたしは、まずは藤棚商店街から目指しました。が、土日の歩行者天国であえなくルート変更を余儀なくされ。
では紅葉坂からというわけで、例の桜木町前の国道16号と新横浜通りが並行しているけど紅葉坂に上がるためには海側の16号からしか行けないテクニカルなルートを通って紅葉坂の石畳を登りました(かなりローカルな話題ですが)。
その先、狭い路地を抜けて住所を探したのですが見つかりません。都合、3ラップくらいしてみると、道の向こうからじーーーっとこちらを見つめる男性が。会釈してみると、やはりオーナーさんでした。
小走りに案内するオーナーさんのあとをニンジャで付いて行きますと、“絶対に”初めてじゃ見つけることができない路地に入っていくではありませんか。
そこは、「道かどうかすらわからない」ほどの細い路地。
もちろん、クルマは通れません。
元の通りも1.5車線くらいの狭い道なのですが、そこからは当該物件はまるで見えません。
表通りから見えないというのは、バイク乗りにとっては割と治安的に安心な物件だと思います。
昭和チックな住宅が並ぶ閑静な住宅街の中に、突如として現れる黒い建物、それがグラウンドⅣ桜木町です。
バイク乗りにうれしい作り
●入り口は扉1枚半の広さ
入り口は扉1枚と半分を全開放できるので、パニアケースを左右に付けていても余裕で出し入れできる間口です。
●カメラ付きドアホン
扉を開けると高いバイクがずらり並んでいる、という家ですから、出来るだけ招かれざる客は入れたくない。というわけで、ドアホンはカメラ付き。
●24時間入り口には防犯カメラ、ネットで確認できるシステム付き
建物左右に防犯カメラを装備。インターネットでいつでも確認でき、1カ月分のデータを記録するそうです。
●200Vの電源
そもそも強力な冷暖房エアコンを装備するための200Vですが、ガレージング派にとってはムフフの装備ですね! 嗚呼、憧れの200ボルト!
間取り図より全然広く感じる
入り口を入るとこんな感じ。
正面にはオシャレなシャワーとバスタブ、それにトイレなど水回りがあります。
ガラス張りなので、お風呂に入りながらバイクが眺められるという贅沢な作り。
バイクには乗らないというオーナーさん、
「2台くらい余裕で置けますかね?」
とおっしゃるので、
「いやいやいやいいやいや、閉店後のバイク屋さん方式なら8台、いや10台くらいは置けるんじゃないですかね」
とお答えしておきました。閉店後のバイク屋さん方式だと、バイクの上を綱渡りしなければならないですけど、実際には、奥の階段スペース横に2台、手前に4台ぐらい置いても充分余裕でウォークスルーできそうです。
下に降りますと。
現代美術のアトリエを思わせるスペースです。
ルームシェアする人はここを静かな寝室にしてもよいし、座って作業するような場所、SOHOのオフィスとか、レストアのパーツのメンテ場所とか、それこそアトリエとして使用するとか、もちろん倉庫がわりでもいいんですけど、瞑想できそうな静かなスペースです。
ちなみに、写真よりも、間取りよりも、ぜーんぜん広く感じました。奥行き感がもっともっとすごいです。
次に上に昇りますと。
キッチンスペースはシンプル。
窓側は借景ですがグリーンが広がります。
窓側はグレーチングなので、階下のバイクが見える、という構造。
ロフト部分もけっこう広く、ここも座ってのPC作業スペースでも寝室でも、という応用が効く作りとなっています。
「バイクを楽しむ方々のコミュニティが作れたらなぁ……」
こんなに詳しくレポートしてますけど、今回のこのページは広告ではありません。
自分自身、今まで「バイクとともに暮らす」という部分で対不動産屋さん、対大家さんでいろいろと苦労してきた経験があるので、ライダーを大切に考えてくれるオーナーさんってどんな方だろう、どんな物件なんだろうと興味を持ちまして、今回、内覧させていただきました。
そう言えば思い出したけど、今まで賃貸物件を探しているとき、契約がほとんど決まりそうなのに「バイクをとめたい」と言うと、大家さんに改めて不動産屋さんが確認を取ると断らる、ということが何度かありました。もちろん、物件を見て敷地内にバイクが置けるスペースがあるところを探した上だったのですけど。
オーナーさんとのお話の中で印象に残ったのは、「バイクを楽しむ方々のコミュニティが作れたら……」という言葉でした。
確かに、バイク乗りの悩みと言えば、近隣との関係だったりします。
朝晩の出入りに気をつかうのはもちろん、大量のバイクパーツを自宅に保管することだって、なんだかヘンな人に思われそうで、それはそれで気をつかったり。
お家賃的にはどうしても相場よりややお高めですが、
家賃+バイク保管場所
とか
家賃+事務所
と考えると、ベタな横浜のど真ん中という立地条件に加えて、新築物件ですし、なんといっても、「オーナー直接管理物件」というのは見逃せません。
(ここだけのハナシ、いろいろと相談してみてください、とのことでした)
「ここが成功すれば、次もバイカー向けの物件を考えたい」とのことですので、ご興味のある方はぜひ。
★追記★
お家賃が13万1,000円より、に変更されました。検討するにかなり現実的な額になったのではないでしょうか。
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