【二輪ETC助成まとめ】まずはETCカード申し込みから
20日と28日から地方の高速道路が土日祝日1000円均一になるのに合わせて、ETC機器分割購入に対する助成金が出ると発表され、今回は二輪も先着3000人に1万5750円助成されるということで、当ブログにもアクセスが殺到しております。
というわけで、二輪ETC助成についてまとめてみました。
1. なにはともあれ、ETCカードを入手する
ETCを導入するにはセットアップの際、ETCカードの情報が必要となります。
このETCカードを申し込むには基本的にはクレジットカード決済となるため、クレジットカードも必要です。(例外あり、後述)
以下はETCに関する公式サイトです。
1.1 なにはともあれクレジットカードに申し込まないとETCカードが手に入らない
元々決済しているクレジットカード会社がETCカードを発行していれば、それを申し込めばOK。
新たにクレジットカードを申し込むときは、ETCカード同時発行のところが便利です。詳細は1.3以降で。
クレジットカードを持っていると、ETCカードのみ即日発行できる会社もあるようです。
1.2 クレジットカードは嫌だ、あるいは申し込めない人はETCパーソナルカードを申し込もう
事情でクレジットカードを持てない、持たない人のために「ETCパーソナルカード」というものがあります。
先払いでデポジット(保証金)を払い込んでおくタイプのカードです。
ただし、申し込みは郵送、デポジットを振り込んでカードが発行されるまでに2週間程度かかるそうですから、今回の助成申し込みには間に合わないかもしれません。
1.3 助成申請は先着順なのでとにかくETCカードを早く入手したい、そんな人には即日発行のクレカ+ETCカード
銀行系クレジットカードなどは、クレジットカード自体を即日発行、同時にETCカードも即日発行できる会社があるみたいです。
あと、ときどき高速道路のパーキングとか大規模カー用品店で即時発行祭りをやっているらしい。
詳しくはググってみてみてください。
1.4 その他、おすすめのETCカード
●JAFセゾンカード→二輪車も利用できるようになったJAFですが、JAFセゾンカードだとポイントで会費が支払える上、会費が実質半額になります。
●NEXCO▽▽カード(各高速道路会社系カード)→クレジットカードでたまったポイントが高速道路代に使用することができます。
●首都高カード→首都高の料金がお得になります。
●石油系カード→ガソリン代がお得になるみたい。
●Tポイントカードまたはローソンカード→日々のコンビニ利用でもポイントが溜まる。
2. 近所の二輪ETC機器販売&セットアップ店を見つける
二輪ETC機器を購入するのとセットアップは別々の店でもかまわないんですが、通常は同じ店でやることが多いと思います。
セットアップ店一覧はこちら↓。
二輪車ETC車載器新規導入助成 取扱店(セットアップ店)一覧
例えば、わたしが住んでいる横浜市都筑区の場合、8店舗あります。
その内容は、メーカーディーラーのバイク販売店から中古車販売店、大規模用品店などさまざま。
3. 二輪ETC機器販売&セットアップ店で申し込む
申し込みの際、必要なものは、
1 車両
2 車検証又は軽自動車届出済証
3 印鑑(不要な場合も)
です。現車がないと申し込めないと財団法人高速道路交流推進財団は説明しています。四輪車は車検証だけあれば問題ないんですが……。
3.1 2年以上2回分割の条件は便宜上
2回分割は便宜上なので、2年間24回ローンを強制的に組まなきゃいけない、ということではないです。
わたしの場合、四輪用を助成で導入した際は、7890円+10円の2回払いでした。
でも中には厳密に運用するショップさんもあるかもしれませんね。
3.2 オフロード車もネイキッドも新型二輪車ETCなら取り付け心配なし
唯一の二輪ETC機器メーカー、日本無線が発売した新型二輪ETC機器、アンテナ一体型JRM-12。
写真のように、従来のアンテナ部分程度のサイズに全てが納まっていますので、バッテリーさえつなげば使用可能。
したがって、シート下への格納が難しかったオフロード車やトライアル車(?!)、ネイキッドなども問題なく使用できると思います。
4. ETC導入はホントにお得?
これまでETC機器導入を躊躇していた最大の理由は、「高い」「元が取れるのか」という問題だったと思います。
確かに、四輪車用も初期は本体に3万円前後、取り付けとセットアップに3万円前後、しかも対して割引もなく、なかなか普及が進みませんでした。
二輪用ETCも従来のJRM-11は希望小売り価格が3万1500円でしたので、セットアップや取り付け工賃、取り付けステー代を含めると、5~7万円にもなっていました。
新型JRM-12は希望小売価格が1万9,950円なので、助成額1万5,750円を引くと、実質負担額は4,200円となります。
(参考:二輪ETCが4200円で購入可能に)
これに取り付け工賃、セットアップ料金がかかるので、だいたい初期費用は1万円前後となります。
4.2で示すように、ETCは各種割引がありますから、何回か高速道路を使ったツーリングをすれば、あっと言う間に元が取れるのではないでしょうか。
なにより、料金所での支払いのストレスがなくなり、時間が削減でき、また国のITS政策に国民一人当たりすでに10万円以上負担していることを考えると、ETCを使わない手はないと思うのですが。いかがでしょう。
4.1 今回の助成額と条件
助成されるにはいろいろと条件がありますが、そんなに厳しいもんじゃないので。以下にポイントを挙げました。
4.1.1 助成条件
ETC助成を受けるには、以下の3つを全て満たすことが条件となるそうです。
① 「二輪車ETC車載器新規導入助成取扱店」で新規のETC車載器を購入又はリース契約し、セットアップする人
② 二輪車ETC車載器新規導入に係る費用から助成金を割り引いた残額を、2年以上の契約期間かつ2回以上の、分割又はリース契約で支払いする人、又は助成金を割り引いた後、当該費用に残額がない場合、ETC車載器を2年以上使用する人
③ 申し込み時にアンケートに答える
4.1.2 助成申し込み期間
実はまだ始まってないんですよ、今週木曜日、朝から並ばなきゃ。有給申請お忘れなく。
平成21年3月12日(木) ~ 平成21年3月31日(火)まで
4.1.3 助成金の額
二輪車用ETC車載器新規導入に係る費用(税込み)のうち、1台あたり15,750円を助成。
ETC車載器新規導入に係る費用とは、「ETC車載器本体価格+セットアップ料金+取付料金」を指す。
ETC車載器新規導入に係る費用(税込み)が、助成金の額を下回る場合は、ETC車載器新規導入に係る費用を助成額となる。
4.2 どれくらいで元が取れるか
ETC割引は土日休日1000円均一だけではありません。
主な割引を挙げると……。
●マイレージサービス→利用額に応じてポイントで還元
●通勤割引→大都市近郊以外で朝夕の通勤時間帯(6~9時、17~20時)が5割引
●早朝夜間割引→大都市近郊の早朝夜間時間帯(22~6時)が5割引
●深夜割引→深夜時間帯(0~4時)5割引、平日(祝日を除く月~金曜日) 22時~0時3割引
●平日昼間割引→対象区間の平日(祝日を除く月~金曜日)の昼間の時間帯(9~17時)が3割引
●平日夕方割引→対象区間の平日(祝日を除く月~金曜日)の夕方の時間帯(15~17時)が3割引
●休日昼間割引→大都市近郊以外、休日(土・日・祝)の9時~17時、5割引
●その他、社会実験割引
などなど。
4.3 費用対効果を時間で計算してみる
仮に、料金所での渋滞+支払いでETC利用より余計に5分かかったとします。
入り口発券と出口支払いで合計10分。
往復2回分なので10分×往復=20分。
年に6回ツーリングに行くとして20分×6回=120分。
バイクディーラーの時間工賃で換算すれば、8000円@時間として、2時間で1万6000円。
年収500万円のサラリーマンの給与を時間給にざっくり換算すると約2500円@時間として、2時間で5000円。
なんていう計算はざっくりしすぎですが。
ETCを使うと何しろストレスないのがいいです。
5. 先着3000人の助成に間に合わなかったら
「平成21年度も、国、高速道路会社と相まって、引き続き実施すべきものと考えていますが、助成台数については、理事会等で決定後、お知らせします」(財団法人高速道路交流推進財団)とのこと。
また、すでに阪神高速が助成を行なったように、各高速道路会社独自の助成が行なわれる可能性もあります。
とくに、距離別料金制度の導入が遅れている首都高速はETC機器搭載車増を進めたいのは必至。
今回の助成申し込みに間に合わなくとも、また次回、どこかで助成が行なわれるそうなので、引き続き情報をチェックすべし。
番外編. 以下の記事は妄想です、ネタです、ガセです
以前に以下のエントリーを書きまして、検索でそちらの記事にお越しいただいている方が非常に多いのですが。
ETCをタダ同然で手に入れて二輪ETC実用化後に活用する方法
↑これはまだ二輪車ETCが導入されていないころ、そういうことも出来るんじゃないかな、という提案であって、現在は、四輪用の機器を二輪車で使うとゲートでエラーが出たり、チェックされてあとで通知が来るなどの措置がとられるているようですので、お間違いなく。
↑こちらは、4月1日恒例の「アレ」でして、完全にネタですので真に受けないように何卒お願い申し上げます。
なお、今年の4月1日ももう半年以上前から構想を練ってありますのでお楽しみに。
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