【追記あり】ホンダ、鈴鹿8耐からも撤退“か?”
★追記あり★
ホンダ、鈴鹿8耐からも撤退
のニュースをまずはクリッピング。
今度は8耐、忍ぶホンダ 二輪レース、大幅縮小 (フジサンケイビジネスアイ)
ホンダ「8耐」撤退 新車低迷受けて (MSN産経ニュース)
ホンダ、耐えきれず 鈴鹿8耐 も撤退へ (レスポンス)
ホンダ:「8耐」参戦も休止 事業縮小を加速 (毎日新聞)
★追記★
↑
そのうちリンク切れますけど、フジサンケイグループの報道ばかりなことに注目。
記事の大まかな内容は次の通り。
・ホンダは二輪車メーカーとして唯一、(8耐に)ワークス(メーカー直営)チームで参戦していた・今年は(8耐に)ワークスでの出場を見合わせ
・ホンダ系二輪車販売店などが運営するチームには、引き続きマシン提供を行う
・量産車ベースのレース用車両供給や支援などは継続する方向
・平成21年のレース関連予算は前年比で半減させる意向
・コスト30億円削減
・二輪レースの参戦はモトGPに絞る
・ロードレースだけでなく、トライアル、モトクロスも撤退
鈴鹿8耐を行なっている鈴鹿サーキットは、ホンダの子会社であるモビリティランドが運営しているので、「ホンダ鈴鹿8耐撤退」との見出しは、「鈴鹿8耐廃止」みたいに聞こえてしまうのですけど、どうやらそうではないようで。
鈴鹿8耐参戦体制には、いくつかの段階があるわけですが。
(1)ワークスチーム=ワークスバイク+ワークスメカ+ワークスライダー(2)有力サテライトチーム=ワークスバイクorワークスメカorワークスライダーの派遣or貸与+サテライトチーム
(3)サテライトチーム=ワークスバイクの貸与+サテライトチーム+普通のライダー
(4)(全日本とかも参戦している)普通のプライベーター=自前バイク+多少のメーカーからのサポートパーツ+普通のライダー
(5)(8耐を突如目指す)プライベーター=自前バイク+普通のライダー
ワークスのバイクとかメカとかライダーの派遣や貸与というのは、レースに参戦する側にとって、何時間も何十万円、何百万円のテストを行なわずによりよいデータが得られるわけですから、これほど頼りになるものはありません。
ちょっとしたサポートパーツの貸与や購入にしても、普通に買えるパーツではないので、メーカーとのパイプがあればあるほど、安心して耐久レースに臨めるようになります。
というわけなので、ワークスチーム以外の撤退はないとのことで、ひとまず、8耐崩壊、みたいなことではないのですが、、、
はて、
なんで、こんなに大騒ぎになるのだ?? (するのだ??) と、ちょっと疑問も感じます。
だって、これまでも、ホンダはロードレースもモトクロスもトライアルも、世界選手権にずっと継続してワークスで参戦してきたわけではないし、鈴鹿8耐や全日本は、つい最近、ここ数年だって一時撤退していたというかさせられていたというかなんといいますかごにょごにょごにょなわけで、そんなのはまったく一般的なニュースにはならなかった。
たしかに、モトGP以外、一斉に撤退、というのはこれまでなかったことなので、ニュース性があるっちゃあるとは言えますけれども……。
これは、ひょっとしてあれだ、ネガティブなニュースをパワーに換えるという、ある種のマスコミを利用した手法なのではないかなと感じました。
当事者自身の不祥事や、当事者に対するバッシング報道でなければ、例えば、下方修正とか企業メセナ撤退といった当事者自身の判断によるネガティブな材料は、むしろ、当事者の名前を連呼させるニュースになりうる、ニュースの内容はともかく、こんな時代だから、タダで報道してもらえるニュースで当事者の名前を連呼してもらうことの方が結果的に利益になるのではないか──。
↑
ちょっと裏読みしすぎ?
(参考→7267)
あがってますがな──。
★13時35分追記★
レスポンスの報道から。
ホンダ、「鈴鹿8耐 撤退」報道を否定1月23日12時37分配信 レスポンス
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