最近、なぜか女性ライダーとお話する機会が多かった。女性ライダー同士の会話ってこんな感じ。
【リードに乗ってるAさん(昔免許なので普通自動車免許でどのバイクでも乗れるオマケ免許保持者)】
Aさん「ヘルメットかけるとこないから不便なのよねー、この前もヘルメット盗まれちゃった」
ゆっきー「え、ヘルメットホルダー、ありますよ、リードだったら」
Aさん「えー? どこにー? さんざん探したけどなかったけど?」
ゆっきー「いや、今お見せしますよ、シート開けてみてください」
Aさん (シート開ける)
ゆっきー「ほら、シートの蝶番のところにフックがあるじゃないですか、そこにヘルメットのあごひもとかを引っかけるんです、んでシート閉めれば鍵がかかるとゆー……」
Aさん「あらー、知らなかったわー、バイク屋さん、そーゆーこと教えてくれないんだもの、ヘルメットホルダーの鍵も見当たらないし、おかしいなーと思ってたのよー、助かっちゃった」
最近のバイク屋さんは納車時に説明しないのかな?
続きまして。
【かつてバイク乗りで現在は子育て中につき原付二種が生活の足のBさん】
Bさん「ほんと、めちゃめちゃ使い倒してるよー、ほら、このあたり、山坂きついじゃん? スクーターだったら前も後ろもシートの中もシートの前も荷物積めるからさー、買い物から何から全部コレ」
ゆっきー「立派に今でもバイク乗りじゃん! スクーターでもいい季節だと気持ちいいよねー」
Bさん「うん、それに、これだったら置くとこ困らないしね、手放せないねー」
Bさんは現在、シングルマザーで二人のお子さんの子育て中だけど、バイクの免許があって、もともとバイクに乗る生活があったからこそ、スクーターではあるけれど、バイクが彼女の人生を支えることができているのだと思う。
【憧れのバイクの免許を取ってサーキットも走り始めたCさん】
Cさん「初めてサーキット走ってみて、コーナーでふらふらするし、タイヤが滑るような感じがしたんで、先輩がたに聞いてみたんです」
ゆっきー「うんうん、どうやって走ってたかって?」
Cさん「それで、いろいろ話しているうちに、コーナーでクラッチ切って走ってたんですけど……」
ゆっきー「コーナーでクラッチ? 2ストだったの?! 違うよね??」
Cさん「いや、普通に4ストだったんですけどー。ほら、教習所で習うじゃないですか、カーブとかクランクではクラッチ切るって……」
ゆっきー「(げっ)そんなこと教える教習所があるの?! そりゃおかしいわー。間違っているというか、表現がおかしいよね、速度落として課題に進入させるためにそーゆーこと言ったんだと思うけど……。
でも、女子ってそーゆーとこ、信じちゃうよねー、いちいち今じゃどうでもいいことだけど、乗り始めってどうしたらいいのかわかんないから、シートの前に座ったらいいのか、後ろに座ったらいいのかとか、ブレーキとクラッチはどっちが先とか……」
Cさん「そーなんですよ! 私も教習所で教わったことを信じてたんで……」
ゆっきー「でも、最近、すんごい上手くなったよね、何がブレークスルーだった?」
Cさん「もうね、すっごく悔しくなったんです。なんかちゃんと走れなくって……。で、悔しくて、とにかく練習したんです」
ゆっきー「なるほど、街乗りなんかも、1年で1万㎞乗ると上手くなる、なんて言うもんね」
確かにCさんの走りは、1年前とは見違えるようになっている。でも、問題はバイクに興味がある女性が楽しいと思える段階までいかずに諦めてしまうことなんじゃないか、と会話は続いた。そのハードルを超えられたとき、すごく女性にとって自信につながるよねー、とも。
3人の会話は、多分、女性特有の内容もあるし、案外、ビギナーの男性ライダーとあまり変わらない部分もあると思う。
女性ライダーの皆さんは、意外と(?)ピュアにバイクを楽しんでるし、楽しんでるだけじゃなく、人生の役に立っているものだなあ、なんてことも思った。