携帯のカメラって便利?さんというブログ経由で知ったのですけど、埼玉県にある小鹿野町という秩父の方の町で、オートバイによるまちおこし事業というのを今年から始めているのだそうです。

ロゴマークの制定やロゴ使用に関する規定まで作ってあってなかなか本格的です。
ロゴはOGANOの文字をバイクにみたててあるんですね。

場所はここらへん。国道299号ぞいで、町営日帰り温泉併設の道の駅・両神温泉薬師の湯なんかがあります。
わたしもかつて秩父方面の峠には足繁く通いましたので、ぜったいに小鹿野町は通っているんですが、まるで記憶にありませんでした……スミマセン。
この、オートバイによるまちおこし事業は、小鹿野町の公式サイトによれば、
わが町にオートバイでお越しいただく方が年々増加しています。せっかく遠くから小鹿野町を目指して来てくれるのだから、町ぐるみで「ウエルカムな気持ち」で温かく迎え、気持ちよく帰ってもらおう、そして、また新しい仲間を連れて来てもらおう・・・ということをテーマに、その環境づくりをしていくために「オートバイによるまちおこし事業」を立ち上げました。
とのこと。
なんとも嬉しいじゃありませんか。
かつて、北の大地、北海道が“みつばち族”と呼ばれた私たちライダーを温かく迎えてくれ北海道ツーリングブーム、そして数多のリピーター、ホッカイダー、を生み出したように。
小鹿野町も三宅島もそんな場所になっていけたらありがたいなと思います。
小鹿野町ではこのオートバイによるまちおこし事業として、
・二輪車専用駐車スペースの確保
・テーマソング
・ウエルカムサービス提供店で、ライダーへの特別サービス
・二輪車専用駐車場設置協賛店
・小鹿神社でのオートバイの安全祈願
などを推進しているとのこと。町にはオートバイによる町おこしののぼりがあちこちに立てられているそうです。
また、公共施設には以下のような二輪車駐輪スペースが設置されているとのこと。

小鹿野町役場前駐車場に二輪車駐輪スペースは屋根つきがありがたい。

小鹿野庁舎前庭玄関入口横に、二輪車駐輪スペースも立派なペイントでひと目で二輪車用スペースと認識されやすいです。
なお、10月11日(土)には、二輪車専用駐車場オープンセレモニー(詳しくは小鹿野町オートバイによる町おこし事業公式サイトへ)が行われるとのこと。
駐車場のオープニングセレモニーなんてなかなかお目にかかれるもんじゃありません。
時間は13時より。場所は道の駅「両神温泉薬師の湯」駐車場にて。
・白バイ・クラッシックバイク展示
・オートバイによるまちおこし事業PR、ロゴマークグッズ展示販売
・名物「わらじかつ丼」販売
・記念パレード
なんかもあるそうです。ただし雨天中止とのこと。
箱モノ行政とか、イベントありきの町おこしもいいんですが、恒常的な受け入れ体制があるというのは基本中の基本ではないかな、という意味で、小鹿野町のチャレンジに期待したいです。1年後、あるいは数年後の費用対効果、経済効果がいかほどと出るのか楽しみです。
追記:さきほど町役場の方に電話取材したのですが、最低5年以上は官民協働でこのまちおこし事業を続けていくとのこと。
今回のオートバイによるまちおこし事業を始めたきっかけは、「わらじカツ丼」がライダーに口コミに広がり、各地からライダーさんが集まり始めたことに気づいたからだったそうです。
そもそも公共交通機関が不便な土地柄で、地元高校はバイク通学可能だったりするなど、もともとバイクに親しんできた町であるということも、今回の事業を後押しすることにつながっているそうです。
予算は1,000万円だそうですが、なるべく町民の税金を使いたくないとのことで、県や国の補助金をうまく組み込んで、実際には町の支出はその半分くらいだとか。
小鹿野町は長野や山梨への通過地点でもあり、また昼食のわらじカツ丼目当ての旅行者が多いことから、早朝や夜間の騒音問題につながることもなく、お昼に小鹿野に寄って楽しんでいってください、ということにつながったそうです。
8月には2,000人が集まるイベントも行われたとか。100人規模のツーリングやイベントの拠点としても、ベリーウェルカムだそうなので、ツーリングクラブやバイクショップさん、メーカー販社さまにおかれましては、この貴重な「ライダーウェルカム」の町、小鹿野に一度いらしてみてはいかがでしょうか。
追記その2:
今さらなんですが、自然山通信のニシマキさんとこのこの話「やり残したこと」につながってたんですね、うーむなるほどー。