耐久レース前に確認しておくべき5つの点~明日からもて耐です
明日からツインリンクもてぎで、2つに分かれた新生もて耐、30日土曜日は2008 もてぎマスターズ耐久ロードレース(もて耐マスターズ)と、31日日曜日は 2008 もてぎオープン7時間耐久ロードレース(オープンもて耐)が開催されます。
チーム内でいま一度確認しておいた方がいいかもしれない「耐久レース前に確認しておくべき5つのポイント」を挙げてみました。
1) チーム名の意味
日本のロードレースの場合、プログラムやリザルトに記載する都合上、15文字以内というのが通例になっているようです。
この、15文字以内にチームオーナーの意向やスポンサー名、お世話になった方々の全てを収めるのはきわめて難しい。五七五ならぬ15文字の思慮。
二つ、三つの単語を並べるときにも注意が必要だ。巨人阪神戦なのか、阪神巨人戦なのか。新横浜北なのか北新横浜なのか。(←すんごいローカルな話題だが、「新横浜北駅」という駅名時代、新横浜から新幹線に乗りたいあわてんぼさんが「しんよこは……」とアナウンスを聞いただけで降りる準備をして降車してしまい、なんにもない北新横浜・新羽町界隈で途方に暮れるという光景が繰り返されたため、「新横浜・北」から「北・新横浜」駅に改名したといういわくがある)
言葉の序列の意味が、「A>B」なのか「A>B」なのか、はたまた「A=B」になるかは、言語や文化によっても異なるだろうから、これはややこしい。
この場合、「○○with△△」とか、「○○by△△」、「○○と△△」などと付けることが考えられます。
アメリカのデイトナの場合、そもそもチーム名を表示する欄がなかったりもするし。その変わり、スポンサーという欄があって、5社でも10社でもスポンサー名を表記することができたりします。
マン島TTのプログラムの場合もチーム名ではなく、「エントラント/スポンサー」という項目になっていてそこに羅列するようになってます。でも最近はチーム名を表記するライダーが多いですね。あと、以前はマシン名にコンストラクター名やショップ名をつなげた表記をしていたライダーも多かったようです。例えば、Chat YamahaとかYamasakiとかYampert、Yamsel、Yamtaxとか。なんか中国の偽ブランドみたいになっているけれども。
チーム名は未来永劫残るので、けっこう慎重になっていいんじゃないかと思います。
2) 金銭負担はどうするか。
レースでもめがちなのは、やはり金銭問題。
以下についてあらかじめチームリーダー、チームオーナーはチームメンバーへのインフォームドコンセント(十分な説明と同意)をしておくとよいでしょう。
□エントリー費
□メカニック・ヘルパーの保険料など
・・・リーダーが負担するのか、ライダーで均等割りするのか、メカニック・ヘルパー含めて均等割りするのか。
□マシン代
・・・マシンの購入費用、チューニング費用は誰が負担するのか
□マシンの消耗品代・ガソリン代等
・・・走った時間で負担するのか、ライダーで均等割するのか、マシンオーナーが負担するのか
□転倒時のマシンの修復費
・・・転倒したライダーが負担するのか、マシンオーナーが負担するのか、ライダー全員で均等割りするのか
3) アゴ・アシ面はどうするか。
「手伝いに来て」と気軽に言ったはいいけど、あとで「メシも出なかった」と言ったり言われたりじゃ後味が悪い。
というわけで、練習走行や予選時、決勝日のライダー・メカ・メルパーの生活面をどうするか、もあらかじめコンセンサスをとっておいた方がいいかもしれない。食事と宿はモチベーションにもつながるし、あらかじめどのようにするのかわかっていると心構えを持ちやすいと思います。
□交通費をどうするか
・・・チームリーダーが負担するのか、ライダーが均等割りするのか、各自で負担するか
□車両を誰が出すのか
・・・チームリーダーが車両を用意するのか、誰かが無償ボランティアで車両を貸し出すのか、貸し出してくれた人に多少のお礼を誰かがするのか
□食事はどうするか
・・・各自負担で好きなものを好きなタイミングで食べるのか、チームでまとめて負担は各自なのか、メカ・ヘルパー分はリーダーが負担するのかライダーが均等割りするのか、誰が食事の音頭を取るのか
□宿はどうするか
・・・誰が負担するのか、どういうグレードの宿にするのか(車中泊かキャンプか民宿か旅館かサーキットホテルか)
4) チームはどこを目指すのか
耐久レースに挑むライダーやスタッフそれぞれのモチベーションにズレがあると、モメる原因になりがち。
例えば、
パターンA…チーム全体で上位を目指す→タイムアタッカーが頑張る。速い人が長く走る。
パターンB…チーム全員が楽しむ→全員均等な時間を走る
というように。
そして、それを誰が決断するのか。
あと、転倒やトラブル時にどうするか。
なんでも対処できるようにするには、それなりのメカニックを要請する必要があるのと、それなりのスペアパーツを用意しておかなければならない。
それなりの準備をしないのなら、それはそれでチームメンバーに伝えておく必要もあるかも。
もて耐は“世界一の草レースを目指す”がそもそも目標のレースなので、大勢の応援者に来てもらいたいレースなのだけど、ロードレースは決して安全なスポーツではないし、ピットやパドックは安全にレースを運営するためのお作法がいっぱい。なので、そのあたりを知らないビギナー応援者やヘルパーが大勢来ても、同じピットの別のチームに迷惑がかからないように、ヘルパーのサポート者が必要な場合もあったりとか。
5) どのようにシメるか。
そのときのノリでいいような気もするけど、さすがに8月末の夕刻のもてぎは寒い! ということで、水をかけるのかかけないのか、ビールをかけるのかかけないのか、なんとなくチームリーダーは決めておいてもいいかも。着替えを用意するかどうか耳打ちしておくとかね。
□水かけする/しない
・・・するなら着替えの用意と携帯電話・カメラなどの防水処置のお願いをしておく
・・・しないなら、水かけに変わる何かサプライズが欲しいかも
・・・もて耐終了時はあっさり終わって、あとで打ち上げやるとかでもいいかも
ちなみに、わたしが出場する山麓レーシングはオトナのチーム(?)なので水掛けはしないことに合意してます。
それでは、もて耐な皆さん、お手柔らかに。そして、帰るまでがもて耐です! ぐっどらっく。
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