G-FP2DF1P69Y ドゥカティ・ニューモンスター696の発表会に行ってきた: 小林ゆきBIKE.blog

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2008.06.16

ドゥカティ・ニューモンスター696の発表会に行ってきた

※今気付いたのだけど、タイトルが「969」になってた……。696です、失礼しました。

このところ、海外メーカーの新車発表会は、いかに日本のオシャレでイケてるスポットで行うか、合戦になってる感がある。
先日行われたドゥカティの新型モンスター696の発表会も例によって六本木のど真ん中のオシャレでイケてるスポットで開催された。

Img_4539

入場するとすでに人でいっぱい。数百人はいたんじゃないだろうか。写真は、あまりに人がいっぱいで何を発表しているのか見えてない、の図。

人垣を泳いで配られるシャンパンにワインのグラス。わたしは例によってバイクで行ったんだけど(もちろんお酒は飲まない)、周りを見回すと嵐が来ていたこともあってか、スーツ姿、ドレス姿の皆さんばかり。あと、イタリア人のみなさんとおぼしき外国人の姿も目立った。

それはともかく新型モンスター696はようやく日本に上陸かという感じ。というのも、モンスターの600クラスは長年、ヨーロッパでナンバーワンの販売を誇るロングセラー、ベストセラーであった。売れる、ということは、きっといいバイクに決まっている。いや、多分いいバイク。おそらくいいバイク。いやいや、絶対にいいバイクのはず。なのに、
日本市場では本腰を入れて販売されることはなかった。

理由として、

・ドゥカティは日本で高級グレードが人気

・普通二輪/大型二輪の免許区分400ccという壁

が挙げられる。
なので、ドゥカティは過去、モンスター600を排気量ダウンして日本向けの400を出していたくらいだ。

今回の発表会で気になったのは、

「日本のマーケットは、700cc以下のマーケットと800cc以上のマーケットしかない」

というドゥカジャパン社長の言葉。見事に750ccという排気量は無視されておられるけど、言われてみれば確かに最近の日本のバイク市場はそんな感じになっている。750ccが利用されているのはもはや教習所と運転免許試験場だけのような。白バイでさえ、800とか1200とかになっている。

で、400cc以上700cc以下のモデルはというと、大型スクーターやテイスティ・モーターサイクル(という言葉が今まであったかどうかわからないけど、たとえばSR500とかW650とか)系がこの10年でじわじわ増えてきたし、600㏄クラスのスポーツモデルも、大型二輪車免許は持っていても1000ccまではいらない、という層は確実に増えてきたと思う。

そして、現在の中型排気量のラインナップにスポーツモデルは実はほとんどない、という実情もある。強いて言えば、スズキGSR400くらいか。

そうした日本マーケット独特の状況をじっくり見据えた上での、今回のドゥカティの決断だったと思う。

モンスター600クラスは2003年、04年あたりでツーリングをしたことがあるのだけど、本当にいいモデルだとわたしは思った。確かにこりゃ売れるよな、と思った。なんというか、気軽な足代わりなのだけど、ドゥカが言うところの「パッション」的な何かを感じられるのだ。

厳しい排ガス規制、音量規制ののち、規制の俎上に乗らないのはもしかして本人だけに感じることができるバイブレーションだけかもしれない。

閑話休題。

ドゥカティのニューモンスター696の発表会では、各種企業とのコラボレーションも話題であった。
たとえば、アルファロメオとのコラボは、Alfa 147 Ducati Corseというモデルが発表されたし、ドゥカもアルファロメオのヘビ柄のモデルを用意した。

あるいはプーマ。

Img_4546

プーマのシューズと同じ技術やデザインを駆使して作られたデモ車が展示された。

ほかにもサンディスクなどとの企業とのコラボが発表された。

立ち話をしていて、出版プロデュース業のミカミさんとかオグオグさんとかが奇しくも同じような内容の話をされていたのだけど、「もうバイクってライフスタイルに切り込んでいかないと」というような話をされていた。

確かに、バイク業界は過去、生活必需品・社会の必要性から発展して、80年代にはバイクブームを経て“趣味の乗り物”として一部マニアのものだけに淘汰されてしまった感がある。

ライフスタイルに切り込むというのは、そこからもう一歩進むということだと思う。
ドゥカティで言えば、生活にパッションを、だし、BMWなら駆け抜ける喜びは、四輪でも二輪でも、ということだろう。
ハーレーならゆりかごから墓場まで巻き込む作戦で世界を席巻している。

ホンダで言えば? ヤマハで言えば? スズキは? カワサキは?

危機感を覚えると同時に、外国企業が本気で日本市場に斬り込んで来たことが刺激になっていけばよいな、とも思う。

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