バイク業界に必要なのはトラフィック増
モータースポーツにおけるトラフィック増
木田○-○淑さんが禁断の大なたを振るった。
全日本モトクロス選手権をどうやって盛り上げるか。ギョーカイの中にいれば解ることだが、決して一般人にはバラさない秘密のアノこと。
●●●●●●●は●●●●に●●できる
(自主規制にて嫌いな伏せ字使用)
木田さんは二つの方法を提示した上で、「個人的にはナシ」だと思うとおっしゃっているけど、確かに現状、メディアコントロールなんてないも同然だし、ならばむしろ大なた振るってトラフィックを増やす方向もアリなんじゃね? ってのが記事の主旨である。
とはいえ、慣れない人一般観客立ち入り禁止区域に気軽に入れる状況は、危険をもたらす可能性がある。
もう一つの問題は、プレス申請しているのに報道につながらない場合もあるということだ。
今回の東京モーターショーも、プレスじゃない人がプレスデーにいたり。ただ、2年前の東京モーターショーならプレスデーにプレスじゃない人がうじゃうじゃいて取材の妨げになったりして問題だなあ、と思ったりしたのだが、今回は特に外国人プレスの激減で(それだけショーそのものの魅力が半減したということだ)プレスデーでも閑散としていて、特に問題を感じることはなかった。
結果的にブログでもなんでも、報道や口コミにつながるのならば、それ(=木田さんのバラしたやり方)もアリなのかなぁ、と思う。
モータースポーツの観客、ファンを増やす方策として、ひとつ挙げられるのは、入場料を安くする方法。入場料を安くして、観客数を増やして、結果的に情報、口コミ量のトラフィックを増やす作戦である。
たとえば、鈴鹿8耐ならば、自由席はタダに。タダじゃ消防法上問題だっていうなら、そうですね、800円くらいに妥協するか。入場無料で、プログラム買わないと(書店で売って入場券を印刷しておくとか)入れない仕組みにするとか。
一般ライダーの鈴鹿8耐に対する感覚として、
「鈴鹿まで遠い」
「遠い上に入場料高い」
「遠くて高い割には人が入ってなくてガラガラ」
この3つが最近よく語られることだと思う。
遠い、という物理的距離は縮められないからここは置いておくとして、入場料高いは単純に安くすることが可能だと思う。それ以外の収入増も手はあると思う。一番難しいのは、今年も暑かった混んでた~けど楽しかった、という共有体験の演出で、人が入っていないことには「混んでたけど楽しかった~」は演出しようがない。(通路を狭くするとか、交通規制を下手にして渋滞を生み出すとか、トンデモ発想はしないとして)
携帯電話が普及したのは、間違いなく保証金、加入料、通話料、月契約料が劇的に下がったからだ。料金が下がればトラフィックは増える。トラフィックが増えたから料金が下がったのではない。
女性が携帯電話を持っていると怪しい仕事に間違えられた時代にわたしが払った十数万円の保証金・加入料は一体いまどこへ(涙)。
バイク業界におけるトラフィック増
話はくるりんぱと変わりますが。
任天堂の一人勝ちを生んだのは、トラフィック増にポイントがあったと思う。ゲームの質や技術、内容の高度さだけを競っていった結果、ゲームはゲームマニア、ゲームオタクだけのものになってしまった。そういう反省のもと、任天堂DSでオケイコ系、脳トレ系を取り入れて中高年・老人にまで対象を広げた。一方、Wiiという三次元の体感をメインとしたハードを生み出すことで、ゲームそのもののパラダイムシフトに成功した。結果、単純なスポーツゲームは、既存ゲームのターゲットユーザーには取り入れることの出来なかったファミリー層にまで広げることができた。
バイク製品も、ゲーム業界の行き詰まりに似た状況が起こっていると思う。バイクは高品質(これはニッポン製として譲れないけれども)、高性能、ニッチ過ぎるターゲットユーザーということに狭く進んでいて、「バイクは趣味の乗り物ですから」なんてメーカーに言わせちゃってる現状がある。もちろん、エンジン形式やターゲットユーザーを始めっから絞った展開をしているメーカーであれば、○○イズムはアリなんだけど、原付からスーパーバイクまでマルチ展開している日本のメーカーは、どっちの道に進むかそろそろ択一すべきときなんではないか。
バイクはアートである前に、乗り物である。
そのことをメーカーは、業界は忘れてやしまいか。
近未来っていつですか。
30年後も今年と同じような“近未来風味”のアキラバイクが並んでいる気がして寒い。
日本の二輪車販売台数を支えていたのは、紛れもなく50㏄、原動機付き自転車である。免許制度、保険制度、車両区分制度などありとあらゆる国策に支えられて、「手軽に免許が取れて、手軽に購入できて、手軽に利用できる便利な乗り物」として、下は16歳から乗れる、歳を取ったらバスより便利、タクシーより安い、自家用車より場所を取らない乗り物として普及してきたハズだ。
明日ボクにアタシにワシにも乗れるバイクに跨がれないと。
バイクは間違いなく体感しないと、あの気持ちよさとか便利さを経験できない乗り物だと思う。だからなおさら、あした乗れるバイクをリアルにイメージできなければ。
数年前、「夢のあるコンセプトバイクをもっと見たい!」とほざいていたわたしが、100%反転してほざいてますが(苦笑)。
バイク業界の任天堂はいつになったら出てくるのか。
答えは2009年の東京モーターショーまで待たないといけないかもしれない。
++++++日乗++++++
首を寝違えまして。
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