三宅島避難民にライダーができることはないか。
「いつか きっと 帰りたい 三宅島、避難解除から2年」と題した記事が朝日新聞2007年2月1日朝刊に掲載された。全文はインターネットでも配信されている。(ウエブ魚拓によるキャッシュ)
朝日新聞はもともと三宅島オートバイレースにはわりと反対の立場を取っていると思われるふしがあり(「観光客誘致の起爆剤となるかは未知数」とする過去の報道)、今回もまたその路線を踏襲しているきらいがある。
新聞切り抜きの画像からもわかる通り、なぜか三宅島の報道の真下に、「『高齢』暴走族」の記事が配置されている。高齢暴走族がバイクに乗っている、とは書いてないが、「オートバイレース+高齢暴走族」からネガティブイメージを起こさせるミスリードを狙ったもの、とは十分考えられる。
とはいえ、現状を伝える報道も大切と言えば大切。朝日新聞の報道は次のようなことを伝えている。
総額6億円のオートバイレースなど島の復興に向けて本格化する動きを、取り残された人たちは複雑な思いで見つめる。自宅に帰れない人たちのために島が用意した村営住宅を申し込んだ。抽選に2度外れ、3度目の結果を待つ。指定が解除されたらすぐに戻れるよう、ガスで腐食した自宅も自費で修繕した。オートバイレース大会もいいが、島民を戻す手だてがないものか。そうすれば親族や友達ら、島を訪れる人も増えるのに」。
「総額6億円」がどこから出てきた数字かわからないが(過去の報道では総額3億4000万円、だった)。
帰島した住民も避難中の住民も、肯定意見・反対意見それぞれあると思う。報道は一部の意見ではなく、できるだけその両方をすくい上げて欲しいと思う。
さて、われわれバイクに関わる人間にとって、まだ帰れない三宅島住民に対してなにかできることはないのか。
たとえば……。
・帰島への募金活動。
・オートバイレース時のときの送迎活動。ほら、ライダーってトランスポーターを持っている人、多いじゃないですか。だから、避難場所からフェリー乗り場までの送迎でもいいから、ボランティアできないものか。
・オートバイレース時の一時帰島への援助金の募金活動。
三宅島オートバイレースはいわば、三宅島を神社、それに奉納するための神輿がレース、……のようにとらえることができる。ならば、神輿を担ぐわれわれライダー、その世界・業界を支えるバイクファンの皆様におかれましては、参加する、観に行く、以外の手段・方法でも、三宅島への奉納、すなわち貢献活動をすることはできないだろうか。
三宅島オートバイレースは、三宅島を、災害を、島嶼部の現状を知るいいきっかけになっていると思う。せっかくの機会なので、悲観論を垂れ流す傍観者になるのではなく、「できることはないか」、考えるだけでもいい、行動できればもっといい。
日本のモータースポーツの歴史的瞬間の目撃者になるべく、前向きな姿勢を持ちたいと思う。
++++++日乗++++++
『世界最速のインディアン』観た。号泣。ライダーなら絶対に観るべきだ。詳細は後日。
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