G-FP2DF1P69Y 小林ゆきBIKE.blog: 2006年12月

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2006年12月

2006.12.31

2006年バイク業界を振り返る

2006年も間もなく終わりを迎えます。
恒例になってきましたが、今年も2006年バイク業界を振り返ってみたいと思います。

【1月】
三宅島TTレースの構想が提案される
また、2005年の石原都知事発言

【2月】
2007年より初回車検3年に延長、6か月点検廃止へ

【3月】
二輪車ETC、本年秋に本格導入が発表される

【4月】
駐車場法改正でバイク駐車場義務付けに

【5月】
石原都知事らマン島TTレース視察、前田淳選手転倒など

【6月】
前田淳選手逝去

【7月】
「引退」できる中田とプロアスリートの「その後の人生」
中田ショック後、バイク界でも北川選手など「引退発表」をする選手が出てきました。

【8月】
モトルネ危機回避
真摯な対応がモトルネ筑波の成功を生んだと思います。

【9月】
新救命法ガイドライン[心臓マッサージ30回+人口呼吸2回+AED]

【10月】
「泣いちゃダメ」なのか?~事故後のトラウマ・ケアとPTSD予防

球形ロータリーエンジン?
技術者を震撼させた、あの球体エンジンの正体とは?!

【11月】
この冬は充電式カイロで乗り切ろう

【12月】
第一回三宅島オートバイレース(仮称)、東京都と三宅島が開催日程等を正式発表


こうしてみると、2006年のキーワードは、

・二輪車ETC
・二輪駐輪場・二輪駐車場問題
・三宅島TTレース

の3つに尽きたのではないでしょうか。

皆さんの2006年はいかがでしたか?
私の2006年はさんざんだったので、2007年は少しでもいい年にしていきたいです。
2007年はマン島TTレース、そして三宅島TTレースを中心に活動していく予定です。

それでは良いお年を!

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2006.12.30

京都の人に質問

あるバイクレースの取材中、たまたま待ち時間が出来たときに、あるチームの関係者で京都の人(生粋の京都人かどうかは知らない)A(仮名)と話機会があったので、何気なく話しかけた。
その中で、Aが語った言葉の意味がどうしてもわからないことがあったので、京都のかた、これはどういう意味なのかご教示願えませんでしょうか。


状況:そのバイクは前夜になんとか組み上がってナラシもしていない状態。しかし、数時間後にすぐ練習走行が始まる。

私:「どうですか、今日、走れそうですか?」
A:「いやー、今日走れなかったら選手生命終わりやてゆうてるんですよ


Aの言った言葉の意味と状況はは2つのパターンに受け取ることができると思う。


1)チーム関係者Aとしては、バイクのナラシが終わってなくても何がなんでも走ってもらわなければ困る、という意味で、Aが選手に対して「今日走れなかったらあなたの選手生命は終わりですよ」という意味で言った。

2)選手がAに、「今日走れなかったら、選手生命終わりや」って言ってたんですよ、と、選手の言葉として伝えた。


いずれにせよ、私はオートバイのレースなのに安直に「選手生命」などという言葉が出てきたことに嫌悪感を抱き、それ以上、突っ込んだ話を聞くことはしなかった。

しかし、この言葉はのちのち私の心にずっと引っかかっていたので、何人かの京都出身者に聞いてみた。意見は真っ二つに分かれた。中には、前後の文脈によって「ゆうてるんですよ」の意味が、他動詞なのか自動詞なのかが変わる、という意見もあった。

当ブログを読んで下さっている京都ご出身の方、あるいは関西圏の方、ご意見いただけないでしょうか。

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2006.12.27

第一回三宅島オートバイレース(仮称)、東京都と三宅島が開催日程等を正式発表

Miyakett

第一回三宅島オートバイレース(仮称)について、東京都と三宅島が日程や内容などを正式に発表した。

日程・イベント内容・レース内容の概要はこんな感じ。

開催期間(予定)平成19年11月9日(金)~11日(日)

11月9日(金)
公式車検・公式練習ほか

11月10日(土)
○公式練習ほか
○パレード ~一般ライダー参加型のイベント
クラシックカーも含めて数十台程度を予定
・ 女性ライダーにも積極的に参加を呼びかけることを検討
前夜祭

11月11日(日)
エキシビジョン
~マン島TTレースさながらの臨場感を演出~
スーパーバイク(600cc~1000cc)クラスで高速走行
内外の著名なライダーを招聘することも検討

○レース
~日本初となる一般道路を使用した本格的なオートバイレース~
・ 阿古海岸を起点に、反時計回りでタイムを競う
125cc 以下クラス改造有 タイムトライアル方式
・ このレースを走るのに相応しい技量、経験、マインドを持ったライダーを認定

○表彰式


以下、なにはともあれ、まずは情報をクリッピング。

続きを読む "第一回三宅島オートバイレース(仮称)、東京都と三宅島が開催日程等を正式発表"

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2006.12.26

M-1グランプリ優勝チュートリアルの福田さんはバイク乗り

M-1グランプリ優勝、チュートリアルの福田さんはバイク乗りなんだそうですね。

1000万円の賞金は「賞金は折半。その使い道について、福田は額に脂汗を垂らしながら『4台目のバイクと3台目の自転車を買う』」(ソース:デイリースポーツ)のだそうです。

クルマじゃなくてバイク、なところがちょっとうれしい。

お笑いの人、けっこうバイク乗りの人多そうですね。

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2006.12.24

元旦からバイクに乗りますか?乗りませんか?

知人曰く
「元旦からなんかあったら親戚縁者に迷惑かけるんで、元旦だけはバイクに乗らない」
と宣言している人がいた。

皆さんは、元旦にバイクに乗りますか? 乗りませんか?

私は今は乗らない派です。

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2006.12.23

バッテリーメーカーはベンチマークテストをやっていないのか?

ニンジャのバッテリーが弱々しくなったという昨日のブログのつぶやきに関連して。

それじゃ、メーカーはどう言っているのか調べてみた。でも年末進行の折、ネットでだけど。

バッテリーには寿命があります。 一般のオーナー乗用車の寿命は、通常2~3年と言われています

(ソース:古河電工自動車用バッテリーの基礎知識

おいおい、誰がそう言っているんだ? 社内でベンチマークテストとかしてないのかなあ。

自動車用バッテリーの寿命は用途により異なるがおおむね3年5年程度

と言っているのは「中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会自動車用鉛蓄電池リサイクル専門委員会 産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会、ならびに電気・電子機器リサイクルワーキンググループ自動車用バッテリーリサイクル検討会 合同会合」。(ソース:自動車用バッテリーの回収・リサイクル推進のための方策についての報告書(pdf))

結局、走行距離とか乗り方にもバッテリーの寿命は左右される、としか言いようがないのかもしれない。

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2006.12.22

バッテリーが上がりやすい季節は?

バッテリーが上がりやすい季節はいつでしょうか?

夏?

冬?

夏は気温が高いからバッテリー液が蒸発しやすい気がするし、ファンが回りやすいので上がりやすい気がします。

かと言って冬は乾燥しているのでバッテリー液が蒸発しやすいような気もします。

そんな私のニンジャは先日、始動が弱々しくなってしまいました。ニンジャには電圧計が付いているので、メーター下をポチっと押してみると。
11。
やっぱり。12はないとなあ。
慌ててバッテリーを外してみると、案の定、バッテリー液が減ってまして、さっそく追加して充電かけました。これで冬が乗り切れるだろうか。
バッテリーの寿命は2、3年だそうですが、お手入れ次第で4年持たせる人もいるというので、次こそ気をつけようと思ってましたが……。


※私信:AのHさん、今晩どうしましょ?

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2006.12.21

原動機付自転車の右折方法(二段階右折)

原動機付自転車の右折方法(二段階右折)について、「標識の小ネタ」というブログが、二段階右折の標識とともにわかりやすく解説している。標識で笑うサイト「道路標識の新解釈」というサイトの姉妹ブログである。

記事の内容もタメになるが、コメント欄が質問コーナーと化してしまっている状況もまた感慨深い。

と思ってブクマしてました。
当ブログ読者のみなさんは質問されませんよう、念のため。

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2006.12.20

二輪車乗り入れ規制で暴走族は減るのか

ちょっと古い記事から。

沖縄では今年から二輪車乗り入れ禁止区域が新たにできたそうです。

暴走族対策として北谷町と沖縄署が二〇〇五年八月から九月にかけて一カ月間導入した北谷町美浜地区の「深夜二輪車乗り入れ規制」について、県公安委員会は四日までに、規制を十一日から再開し、無期限で実施する方針を決めた。規制区域は美浜の映画館を取り囲むように町道三路線を指定。午前零時から同六時まで、二輪車の乗り入れを禁止する。(ソース:沖縄タイムス2006年2月4日)

前世紀的な対策だな、と感じずに入られません。
そこで生活している人はどうするのでしょうか。用事があってうるさくしない二輪車まで締め出すのはいかがなものか。

記事では地元自治会長が、

「バイクの騒音は昨年の規制で一時的に減ったが、終了後また元に戻っていた。無期限で規制をやってほしいという住民の思いがかなった」と話した。

とありますが、今回の規制はうるさい人たちをその場所から締め出しただけであって、うるさい人たちは別の場所でうるさくしているのではないか。
そもそもうるさいのは暴走族なのかどうか?

ここ2年ほど、私が住む横浜港北ニュータウン地区では、振り込め詐欺に忙しいのか、ひったくりに精を出しているのか、めっきり暴走族の出動が減りました。

その後の沖縄北谷の状況はどうなっているのか、続報を知りたいです。

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2006.12.19

全日本ロードレース選手会がチャリティオークション

JMRA 全日本ロードレース選手会が、クリスマス・ライダー・チャリティ・オークションを12月15日~25日まで開催している。

このチャリティオークションはライダー愛用のレーシンググッズ、例えば「伊藤真一レーシングスーツ」などが100円から出品されているもので、

オークションで得たお金は、ファンとの交流イベント、若手育成プロジェクトなどへの活動資金として使わせて頂きます。使い道に関しては、その都度、HPで報告させて頂きます。

とのこと。

なお、JMRAでは12月5日に神宮球場で「レーサーズ第1回チャリティー野球大会」を行なったが、ここで集まった15万2,076円は12月11日、「財団法人 交通遺児育成基金」に贈られたという。

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2006.12.18

日本では何台バイクが売れているか、保有されているか

昨日の当ブログで、

世界でもっとも対人口比の二輪車の台数が多い台湾

と書いたが、実際にどれくらいの台数と普及率なのか。
モーターサイクルインフォメーション誌の当該記事によれば、

総人口の約2,270万人に対して二輪車の総保有台数は1,280万台。人口“1.8人に1台”の保有打率となっている。

とある。

それでは日本の場合はどうか。それでは問題です。


問1) 日本における二輪車の総保有台数は?

問2) 日本における二輪車の1年間の新車販売台数は?

問3) 問2のうち、126~250㏄の軽二輪の新車販売台数は?

問4) 問2のうち、251㏄以上の小型二輪車の新車販売台数は?

問5) 日本における中古二輪車の販売台数は?

続きを読む "日本では何台バイクが売れているか、保有されているか"

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2006.12.17

台湾の二輪車事情

0003

バイクのエスカレータですか、これは。

世界でもっとも対人口比の二輪車の台数が多い台湾の二輪車事情だそうです。
(自工会 モーターサイクルインシォメーション いま二輪車の周辺では 2006年12月号より)

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2006.12.16

三宅島TTレース さらに続報

三宅島TTレースについて、地元、東京MXと東京新聞の報道もクリップしておきます。

東京MXの12月13日報道より。(ソース:東京MXウエブ魚拓によるキャッシュ)

東京都の来年度予算案の知事査定が始まりました。(中略) また、来年11月の開催を目指す三宅島のオートバイレースに4000万円の計上を決めました。知事査定は15日まで行われ、26日に予算原案が発表されます。

続いて東京新聞の報道から。(ソース:東京新聞12月15日付け(緩衝材設置場所を検討する画像もあり)、ウエブ魚拓によるキャッシュ) 太字は筆者による。

『観光の起爆剤に』島民期待 三宅島オートレース 開催決定

 噴火災害後の復興策として、都などが準備を進めていた伊豆諸島・三宅島(三宅村)での公道オートバイレース開催が正式に決定したことで、地元の関係者からは十四日、「日本初の公道レースは画期的」「観光の起爆剤に」などと、期待の声があがった。

 三宅島観光協会の上松幸男会長は「宿泊施設の問題など課題は多いが、観光の起爆剤として期待している。思い切ったことをやらないと。キャンピングカーの利用や公共施設の改装など対応を考えたい」と話す。

 一方、三宅村復興政策室の木村王二室長は「警視庁などによる、交通規制関係の問題がクリアされていない現状では、本当に開催できるのか若干の心配はある。早く、計画の全体像が明らかになってほしい」と話す。

 今年七月に実施された都と日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)メンバーらによる現地調査に参加した、元二輪の世界的レーサー・高橋国光さん(66)は「日本で初めて公道レースが実現するなんて画期的なこと。すごいニュースだ。島ぐるみで成功させてほしい」と語った。

 都は来年十一月のレース開催に向け、来年度予算に「専門家による事前調査費」などに四千万円、コースとなる島周回都道の改修費として三億円を計上する。ガードレールの増強マンホールの滑り止めなどを行う。

「オートレース」という呼び方はどうにかならないものか。公営ギャンブルが悪いとは言わないが、純然たるスポーツとして成立しているモーターサイクルスポーツが、ギャンプルをイメージさせる「オートレース」と新聞に書かれるのは違和感を感じる。

交通規制関係の問題については、「内閣府地域活性法による公道モータースポーツ第一号、新城ラリー」のエントリーにも書いた通り、「カーレースに伴う道路使用許可の取扱い」(警察庁)(pdfファイル)という通達が警察庁から警視庁、道府県警に出されており、以前よりは許認可が下りやすくなっている。
それによれば、

「構造改革特別区域基本方針の一部変更について」( 平成1 5 年7 月4 日閣議決定) による変更後の「構造改革特別区域基本方針」( 平成1 5 年1 月2 4日閣議決定) の別表2 及び「地域再生推進のためのプログラム」( 平成1 6 年2 月2 7 日地域再生本部決定) の別表2 においては、カーレースに伴う道路使用の許可申請にあたり、実施主体と都道府県警察や地域住民、道路利用者等との調整・合意形成の円滑化を図るために必要な事項等を明確化するための通達を発出することとされているところであるが、カーレースに伴う道路使用許可についての基本的考え方、カーレースに伴う道路使用許可手続の円滑化のための措置及びカーレースに伴う道路使用許可の可否の判断に当たっての留意事項は下記のとおりであるので、事務処理上遺憾のないようにされたい

とある。太字は筆者による。
国がカーレースの話は円滑にせよと都道府県への通達を出しているのだ。
この通達により北海道十勝地方で行なわれたWRCラリージャパン開催に大きな影響力を持ったし、11月に行なわれた新城ラリーもこの通達によって公道を使ってのラリーとして開催された。

問題はこの通達が「カーレース」を定義しているものであって、「モーターサイクルレース」は想定しているのかどうか。

いろいろ課題は山積みだが、現状を嘆いてばかりのペシミストじゃ先に進めないし。現状をどう変革していくのか。バイク界が関わることのできる大きなチャンスだと思う。

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2006.12.15

三宅島TTレース 続報

昨日のブログで時事通信の報道を紹介したが、ほかの報道も出そろったので、ここでまとめておく。以下、太字は筆者による。

まずは朝日新聞の報道から。(ウエブ魚拓のキャッシュ)

三宅島のオートバイレース、都が3億4千万円計上へ

2006年12月14日14時09分

 東京都の石原慎太郎知事の提唱で、火山の噴火による災害の復興策として伊豆諸島・三宅島で公道オートバイレースを開くことが正式に決まり、都は13日、道路改修費などとして3億4000万円を投じる方針を決めた。運営する三宅村も、開催に必要な約3億円を負担する見込み。来年11月に実施される予定だが、今も火山ガスが噴出して航空路は再開しておらず、観光客誘致の起爆剤となるかどうかは未知数

 都は、専門家による検討経費などに4000万円都道改修に3億円を07年度予算に計上。民家への衝突を防ぐガードレールを増強し、マンホールには滑り止めを施す

 05年2月に全島避難解除される直前、石原都知事が「島は起伏に富み、ライダーに魅力ある場所だ」とレースを提案。今年5月には平野祐康・三宅村長らと英領マン島を訪問。100年の歴史を持つレースを視察した。三宅村の人口は現在約2900人。

次に読売新聞の報道から。(ウエブ魚拓によるキャッシュ)

三宅島で来年に二輪レース、「復興の起爆剤」と期待

 噴火災害からの復興を目指す伊豆諸島の三宅島(東京都三宅村)で来年11月、島の周回道路を利用したオートバイレースが開催されることが決まった公道でのオートバイレースは国内初で、島民もボランティアで運営に参加。村では、英国・マン島のような「オートバイの島」と大々的にPRして、観光振興の目玉にしたいと期待している。

 島内には、いまだに居住が禁止されている火山ガスの高濃度地区があるが、レース開催に問題はないという専門家の意見を得た。

 コースは1周約30キロ。7月に調査走行した元プロレーサーらのアドバイスで、急カーブのガードレールに緩衝材を設けたり集落区間の速度制限をしたりして、安全対策を徹底する。排気クラスや参加台数、レース距離は警視庁などと協議して決める

 レース開催日は練習走行なども含め週末の3日間選手や大会関係者だけで1000人近くが島に滞在する見込みで、コース脇に有料観客席を設置することも検討している。

 主催は村の商工会などでつくる実行委員会村は継続開催していく方針で、「復興の起爆剤になる」と期待する。
(2006年12月13日23時20分 読売新聞)



まとめると、

・安全確保策の検討経費など4000万円
・都道改修に3億円

・観光客誘致の起爆剤となるかどうかは未知数(朝日)
・村は「復興の起爆剤になる」と期待(読売)

と、やや朝日と読売で論調の違いを感じる。

・民家保護のためガードレールを増強(朝日)
・ガードレールに緩衝材を設ける(読売)

現行の日本のガードレールはライダーを守ってくれるわけではないので、ガードレールを支えるポールを隠すようにガードレールを2枚使用するとともに、緩衝材(クッション)が必要となるだろう。

・速度制限のあるレースとなる(読売)
・レギュレーションやクラス分けについて警察も協議に加わる(読売)
・主催は村の実行委員会
・都は側面から支援


以下、誤報。何度も書きますが。

×英領マン島(朝日)
×英国マン島(読売)

マン島は英領でも英国でもない。クラウン・ディペンデンシーの英国連邦の独立国であります。ただし国連に承認されている国ではないので、日本国外務省では国と見なさない。

×公道でのオートバイレースは国内初

日本初、ではない。
日本で初めての公道を使ったオートバイレースは、1927年(昭和2年)の「中部巡回モーターサイクルレース」で、名古屋~伊勢~京都~敦賀~福井~金沢~富山~長野~東京を巡るレースだった。(モーターサイクリスト 1954年(昭和29年)10月号、八重洲出版)
また、1953年(昭和28年)3月21日には、通称「名古屋TTレース」、開催前の名称「全日本選抜優良軽オートバイツーリスト・トロフィー・レース」、正式名称「全日本選抜優良軽オートバイ旅行賞パレード」が開催された。事実上の公道レースだったが、当時の国警本部からレースの許可がおりず、レースの名称は使えなかった。
さらには、1953年(昭和28年)から4年間、公道を使ったオートバイレース「富士登山軽オートバイ競争大会」が、また1955年(昭和30年)には一部公道を使用した通称「浅間高原(火山)レース」、正式名称「全日本オートバイ耐久ロードレース」が開催された。
というわけで、これまで公道レースは日本で何度も行なわれている。


三宅島TT関連のコラムやブログから。

“村おこし”三宅島の公道オートバイレース(スポーツ報知、中島祥和氏のコラム)

せっかく中島氏、いい記事を書いているのに、マン島について事実と違っている箇所がいくつかあるので参考までに指摘しておく。

×「昨年は狂牛病騒ぎで中止になったが、今年は2年ぶりの開催で大賑わいだ」

レースが中止になったのは2001年であり、TTフェスティバルは行なわれた。また、狂牛病ではなく、口蹄疫の影響を受けないためのレース中止だった。マン島には口蹄疫は発生しておらず、イギリス本土・アイルランド本土からの流入を阻止するため。というわけで、2006年のTTレースは2年ぶりではない。

×「島内の交通は練習、予選、決勝などのため、2週にわたる週末に一般車は通行止めとなる」

練習と予選は兼ねて行なわれる。また、通行止めになるのは、プラクティス(予選を兼ねた練習走行)は毎日、夜または午後行なわれる。決勝レースは土・月・水・金曜日の4日間行なわれる。レースもプラクティスも法律で日曜日は原則、走れない。というわけで「週末に通行止め」は誤り。

×「島の人々は不便さに不満を言うどころか、昨年、中止になったときには、逆に開催を催促する話しが伝えられてきた」

TTレースが中止になったのは昨年、ではなく、2001年。

×「マン島の公式ホームページにも、レースが明示され、観光客誘致に一役買っていることが分かる」

インターネットで明示されている、というレベルのイベントではなく、法律により開催が決められている。観光客誘致に一役買っているのではなく、もともとTTはマン島の観光振興のために始まったイベントである。


三宅島の公道レースは、ミニバイクにしませんか(日経ビジネスオンライン、若林葉子氏のコラム)

三宅島にまつわる複雑な思い(自然山通信、ニシマキ日記)

話は散らかってきたけど、「有料観客席を設ける」というのはWRCラリージャパンの二の舞になりはしないか。ラリージャパンの場合、観客席設置による財政面の圧迫が、主催者の毎日新聞撤退につながったと聞く。マン島の場合、公式の有料観客席は恒常設置されたグランドスタンド一か所のみ。でも、前売り観戦券を発売することで、必ず観戦するという縛りを作る意味も出来る。問題は誰にそのお金が落ちるかって部分かもしれない。


それから、関係者筋によれば、

「バイクの専門家(=MFJやレーシングライダー、レースに関わるかたがた)が三宅島にできることと言えば、『安全な道路』へのアドバイスである」

とのことだった。クローズド・サーキットで培った数々のノウハウを、三宅島の公道整備に活かそう、ということなのだ。イベント運営は一過性のものになったとしても、道路そのものは後世に残せる。
バイク界が力になって三宅島に日本一、いや、世界一安全な道路を作る……なんとも夢のある話ではないか。
MFJの意向がもしその通りならば、もっと上手くそれを広報すればいいのに。
マン島ではすでに、道路改修はもちろんのこと、救急医療体制や電話やラジオなどのインフラまでもがTTレース開催で整っていった歴史がある。だからこそ、住民の理解を得ている。
ライダーの楽しみだけのためのレースではなく、世の中に役に立つレース。そういうことならば、心置きなく協力したいと思う。

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2006.12.13

【速報】三宅島TT来秋開催が実現へ

今年始めから本格的に検討されていた東京都島嶼部での公道を使ったオートバイレース。候補地として、火山噴火による全島避難が解除された三宅島か、観光振興が課題となっている八丈島が挙がっていたが、このたび、三宅島で来秋に開催が実現される見込みとなった。

なお、このニュースはヤフーのトピックスでも流れた。

三宅島で公道オートバイレース=国内初、来秋に開催-東京都

12月13日20時1分配信 時事通信

 東京都と三宅村は13日、三宅島の災害復興と観光振興のため、来秋に島内の都道を使ったオートバイレースを開く方針を固めた。公道での本格的なレースは国内初となる。実質的な運営は村が行い、都は側面支援する。都は同日の来年度予算案知事査定で、開催時の安全確保策の検討経費など4000万円を計上した。

(ソース:ヤフー経由時事通信ウエブ魚拓によるキャッシュ)

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未来のバイク周辺はこうなる?!

博報堂の未来年表によりますと。
(表は西暦・分野・内容の順)


2009 交通 ホンダの夢を実現した浜松製作所(静岡県浜松市)のオートバイ生産が終了。熊本製作所(熊本県大津町)に完全移管する

2009交通 国内で燃料電池二輪車のリース販売が開始される

2010経済 四輪車や二輪車、産業用機械など25品目の蓄電デバイス市場の規模が約6710億円に成長する

2012交通 世界一安全な道路交通を目指す政府目標が達成され、交通事故による死者の数が年間で5000人以下になる

2015環境 自動車のリサイクルが進み、車両の95%がリサイクル可能になる

2015交通 ETCや走行支援システムの普及で高速道路での渋滞が7割解消する

2015社会 旧日本道路公団の民営化会社が株式を上場する

2015交通 ITS技術の衝突防止システムにより交通事故の死者数が半減

2020交通 住環境の悪化が指摘される東京外郭環状道路の練馬―世田谷間(約16キロ)が、高架方式から大深度地下に計画を変更。この年、開通する

2050交通 高速道路会社6社独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構が、道路建設で生じた約40兆円の債務を完済する

2050交通 燃料電池で走る電気自動車の普及率が、国内で40%に高まる

以上、気になるトピックスを抜粋しました。
ホントかよ、ってな内容もありますが、こうして並べてみると、今から9年後の2015年はバイクや交通を取り巻く状況が大きく変わるのではないか、と予想できます。

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2006.12.12

Gwen Crellin MBE

Gwen

長年、マン島TTレースやマンクス・グランプリのマーシャルとして活動し、その功績を讃えられて英国王室より「MBE」(メンバーオブブリテッシュエンパイヤ)勲章を受けたミス・グウェイン・クレリンMBEさんが、現地時間の2006年12月9日土曜日の朝、亡くなった。89歳だった。
グウェインさんはバラフブリッジの近くのコース側に住み、マーシャルをするときはいつも白い服を着てフラッグを持っていたので通称“レディ・ホワイト”とも呼ばれていた。
また、TTやMGPのレースのときはいつも家をライダーや関係者のために開放し、お茶を振る舞うなどし、親しまれていた。

John Kermeen Chairman of the Manx Grand Prix Supporters Club, and the Manx Grand Prix Rescue Helicopter fund has asked to let you all know of the sad passing of Mrs Gwen Crellin MBE.

Gwen died earlier today (Saturday 9th December), after a long stay in hospital and later in King’s Reach in Ramsey.

She was one of the founder members of the Manx Grand Prix Rescue Helicopter Fund, and in recent years has served as their Patron.

She was given the MBE for her contribution to the Motor Racing on the Island and was known as "The Lady in White” as she was flag (Woman) Man at Sulby side of Ballaugh.

She was a very good friend of Giacomo Agostini, who I am sure, like us all will be very saddened to hear this news.

John will advise of further details via the forums, when they are finalised.

Rosie Christian

(ソース:TTNews)

私がグウェインに初めて会ったのは、確かマン島TTを2回目か3回目に訪れた1998年か99年だった。その年に知り合ったスェーデン人のカメラマン、エッソさんとアイリーンさんのカップルに連れられて紹介してもらったのだ。われわれ3人がグウェインさんの自宅を訪れると、エッソさんの唇に熱烈なキッスを浴びせつつ大歓迎したことを思い出す。
それからというもの、私は田舎のおばあちゃんちに帰るかのごとく、毎年必ずグウェインさんの家を訪ねるようになった。いつも予告なく突然うかがうのだが、グウェインは必ず大歓迎してくれ、まるで私のために用意してくれていたかのように、サンドイッチやケーキを紅茶とともに振る舞ってくれた。

グウェインさんの自宅はジャンプスポットで有名なバラフブリッジの先のコースがストレートになる右側にあって、部屋からもレースが観れる。しかし彼女はそれだけでは飽き足らず、長年、フラッグマーシャルとして活動し、MBE勲章を受けたのだった。そのときの話を聞きたがるとグウェインは決まって勲章を出してきて、片膝を着きながら、「ありがたき光栄でございます」とかなんとか言いながら、エリザベス二世女王から勲章を受けたときのことを語るのだった。

グウェインさんはいつも「79歳になったの」とか、「もう83歳だけど」などと自分の歳を語っていたが、いつもいつもサバを読んでいた。年齢をサバ読んだあとは必ず、片足を腰より高く上げて見せ、「こんなに元気なのよ!」と陽気に振る舞っていた。
グウェインさんの家には、部屋中、TTやMGPのポスターや写真、ライダーのサインが飾られている。ほとんどの有名なライダーも必ず一度はグウェイン宅を訪れていて、アゴスチーニやジョーイ・ダンロップのサインと写真もあった。

2006年のTTは私にとって辛い幕開けとなった。目の前でサイドカーのドライバーとパッセンジャーが即死する事故を目撃した上、その3日後には前田淳選手が転倒したりと、精神的にボロボロになっていた。
辛い時は知人にも会いたくなくなるものだが、でもここはマン島だ。年に1度しか会えない人たちがたくさんいる。グウェインさんは、自分から会いに行かなければ会えない人だ。だったら会いに行けば、少しは元気をもらえるかもしれない。そう思いなおして、6月1日木曜日、プラクティスが終わってからバラフに向かった。

そのときの日記。

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2006.12.10

「明日のバイクを考える会」に参加しました

明日のバイクを考える会(仮称)」に参加してきました。さんざんお世話になってきた「ピストンエンジンは永遠に」というブログを主宰する近藤さんにそれとなく無言の出席への圧力(?)を感じましたので(笑)、異業種交流もたまには悪くないなと思って、思い切って出席させていただきました。

集まったのは約20名弱ほどで、バイク屋さんからバイク雑誌関連、インターネットコンテンツ関係、防犯機器関係、ユーザークラブ主宰者、フリーペーパー発行者、カメラマンさん、モデルさん等々、さまざまな方々が集まり、「明日のバイクを考える」という趣旨に則った宴会となりました。

宴会の席というのはたいてい話があっちに飛び、こっちに飛びするのですが、今回に限っては、話の目的が定まっていたためか、有意義なディスカッションが各テーブルで繰り広げられました。

今回の話題の争点は、「政府認証制度マフラー」について疑問を呈するところが発端となっていました。
皆さん初顔合わせということで、このようなフリーのブレインストーミングのようなやり方もありはアリかと思います。


ところで、ブレスト的宴会も楽しいのですが、問題は、せっかくいい意見があっても「後に残らない」という問題点があります。その場限りのアウトプットは影響力を持ちません。

そのため、私は3年前から温めていることがありました。ついに、それを発表する気になりましたので、もし賛同される方が4、5人でも現われたら実現に向かって努力したいと思っています。

この企画は『バイクゼミナール』という企画で、

・一人につきA41枚以上のレジュメを用意していただく
・それを元に一人15分程度の発表と5分程度の質疑応答を行なう

いわゆる大学の“ゼミ”のような形式で、工学から物理学、アート、デザイン、文化、心理学、社会学、安全学、経営学、関係団体の動向、法学、などなど学問に限らず、マーケティングの手法、新しい商品開発についてのアイディア、読書会、映画鑑賞会などなど、ありとあらゆるバイクに関わる分野を異分野からお互い刺激をもらうような会にしたい、というものです。日本のバイクの世界では、こうした横断的なつながりが薄いと感じており、このような企画を温めていました。

もし、小論文がまとまれば、学会誌のような論文集の形で発表するのもよし、出版社の援助が受けられれば、年に一回、バイクにまつわるオピニオン誌の発売にこぎ着けられればいいな、と考えています。

実際、国際的には、国際バイク学会(IJMS International Journal of Motorcycle Studies)というものがあり、来年5月にはマン島で国際学会が開かれます。私は社会学の立場からマン島TTがなぜ祝祭文化となったかについて発表する予定です。

実は、私はこのBIKE.blog(バイクブログ)の他にこっそり別のブログも展開しています。バイクゼミナールBlog版というもので、アカデミックな世界からバイクを読み解こう、という試みです。私がドクター課程で研究していることの復習のような役割も持たせています。
自分自身が実際、アカデミックな現場に身を置いてみると、せっかく学問や研究の分野でバイクに関わるいろいろな研究がなされているにも関わらず、バイク雑誌や一般の人との接点がないというのがとても気になっている部分で。
そういったバイクに関わる日本での最先端の研究や、開発や営業さんの日ごろの努力のたまもの、あるいは研究途中のこと、一般のライダーさんの疑問をすり合わせるような場所を作ることはできないか、というのが私の考えている試みです。

そんなわけで、いろいろな情報や研究のインプットだけでなく、アウトプットを広く一般の方、いろいろな学問や業種の方に文字データとして送り届けるためにも、単なるオフ会ではない「バイクゼミナール」を、メンバーや場所など賛同者が集まれば随時企画していきたいと思います。そして、息の長い勉強会に育てたいと考えています。

というわけで、「明日のバイクを考える会(仮称)」の分科会として(未公認)、「バイクゼミナール」の賛同者がいらっしゃいましたら、発表テーマや開催場所や日時のご希望をご連絡下さい。連絡先はこのサイトのプロフィール欄に書いてございます。
参加者の資格は問いません。バイク屋さんでも、一般ライダーでも、学生さんでも、メーカーさんでも(匿名・匿テーマ、秘密は厳守します)、商社さん、関連団体さん、レース関係者さんなどなど、日ごろ誰かに発表したいことがあれば異業種異分野でお互いの刺激を受け合う場にしていきましょう。

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2006.12.08

二輪ETC、フェリーのITS社会実験でも除外

やっぱりな、な展開。

ジャンボフェリーで地球温暖化防止のお手伝いをしませんか! (社会実験) 

ドライブスルーで乗船!   なんと!同乗者無料!!   地球にやさしくCO2削減!!

■実験期間 : 平成18年11月28日(火)10:30発~平成19年1月31日(水)

というような、ETCシステムを使ったITSの社会実験の一つで、フェリーにドライブスルーで乗船しようという、ETCの高速道路料金支払い以外に使う社会実験なのだが。

今回も対象車は「乗用車(軽自動車含む)」のみ、とのこと。

問題は、ETC利用による割引だ。
軽自動車は運転手含む料金が5,490円が4,370円に。同乗者がいてもそれはタダ。なんと同乗者無料。

バイクの場合、126㏄以上の場合、片道運転手1名含む料金は3,860円だが、同乗者がいた場合、これに1,340円が追加され、5,180円となってしまう。
またもや、クルマより高い料金に!!(怒)

ETCシステムを高速道路料金支払い以外に転用しようというのなら、250㏄以下のバイクや原付自転車に取付させない、というのはシステムとして欠陥といえまいか。

駐車場でのETC利用社会実験も始まっているが、このままのシステムのままだと、未来永劫250㏄以下のバイクや原付はETCでの駐車場・駐輪場利用システムは実現できない、ということになる。

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2006.12.04

身体論とバイク

アカデミックな世界では「身体論」が盛んである。
有名どころでは、明治大学教授の斎藤孝氏とか、神戸女学院大学教授の内田樹氏あたりが研究されておられる。

身体論とは何か、という問いに答えるのはけっこう難しい。生理学的とか医学的とか体育学的に身体がどのように動くのか、という研究ではなく、身をもって体験することが哲学にどう影響するのか、みたいな話しだ。理系思考ではなく、文系思考の中で身体論は盛んに取り上げられている現象が、面白いと言えば面白い。

最近では哲学のみならず、社会学や文化人類学の中でも身体論を結びつけて考える研究者もある。身をもって体験することが社会にどんな影響を与えているのか。社会の動きは身体論からどう説明できるのか。そんな話である。
けど、それもどうかな、と思う部分もある。個人の身体で体験することを文系の定式化だけで説明するのはちょっと違うかも、と感じるからだ。

とはいえ、バイクに限っては身体論は成り立つのではないか、とも思う。
バイクを経験すると、夏は暑い、冬は寒い、雨はしんどい、のように天候をあからさまに体験することになるし、転べば痛いし、事故を体験したり見聞きすることで怪我や死をダイレクトにとらえるようになる。
そうした経験を重ねることで、他人の痛みを理解するようになるのではないかと思うのだ。

PRONWEBのThe Cutting Edgeというコーナーに「3歳からのバイクのおけいこ」というコラムを書いた。ここ数年、とみに盛んになってきている子ども向けのバイクスクールやモーターサイクルスポーツについてをまとめたものである。
3ナイ運動世代は16歳になって初めてバイクに接し、教育者から禁止というムチを与えられて大人になった。
平成生まれのバイク世代は早ければ2歳や3歳からバイクに接している。彼らはもうすぐ公道を走るようになる。そうなったとき、道路交通はどのように変わっていくのだろうか。もしかしたら、バイク事故は激減するかもしれない、という身体論的な淡い期待を持ちたくもなる。

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2006.12.03

バイクの預かり修理はどれくらい待てるか

バイクを修理に出して「預かりになります」と言われたら、皆さんはどれくらい待てるだろうか。

1週間。

2週間。

3週間。

1か月。

3か月。

半年。

それ以上。

バイク業界って割とそういうとこあると思うけど、多少待つのはともかく、いったい預けているバイクの修理状況がどうなっているのか、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)が足りない場合が多いと思う。

単純に他の仕事が忙しくてそちらを優先されて待たされているのか。
注文したパーツが来なくて待たされているのか。
パーツを発注する原資がなくて、原資ができるまで他の仕事をしてて待たされているのか。
そもそも「めんどくせー仕事引き受けちゃって、催促されるまで手を付けないでおくかー」ってな気分なのか。

修理に出しているバイクがないと日常に不便を強いられたりするけど、そういう不便も含めて、何も中間報告がなく待たされている時間は、輪をかけてだんだんと腹が立ったりもする。

そういう私は最長4年待ったことがある。
そのときは先にお金を払ってあったので、さすがにこれは詐欺にあったのかもと思ってトランポで仲間とともにそのバイク屋に予告なしに行ったところ、そのバイクやパーツたちはだいたい無事だったが、フレームもエンジンもフロントフォークもスイングアームも全てがバラバラ、段ボールに詰められた状態だった。しかも、使う予定の(私の)ホイールは他の人にすでに転売されていたようで、渡されたのはサイズが合わないホイールだった。(あとで気づいた)

そうそう、エンジンの修理で半年以上経っても直らなかったことがある。これは半分詐欺のようなもので、結局そのときも、バイクごとそのバイク屋から引き上げ、別のバイク屋さんに修理を依頼。そしてエンジンを再び全バラしたら、元のバイク屋の詐欺行為の数々が発覚。例えば、新品に替えたはずのカムシャフトがどうして折れるんだ? なんて恐ろしいことがいくつも発覚した。

ところで、修理依頼を受注したらバイク屋さんは、

1)バイクの故障箇所などを点検する
2)部品番号を洗い出し、発注する
3)部品が来るまで待つ
4)修理に取りかかる
5)修理完了を顧客に伝え、修理箇所を説明する

こんな流れで修理を行なうと思う。素人の私でも、だいたいの流れは察しが付く。だから、修理でも車検でも、1週間預かり、というのは納得できる。

バイク屋さんは個人経営のところが多いから、仕事は受けるだけ受けて、待たせることができる客はできるだけ待たす、というやり方をせざるを得ないことも理解はする。それならそれで、仕事を受けるときに、どれくらい待たせることになるのか、せめて1週間に一回は進捗具合を報告してもらえるなら、そうだな、1年は待てるかな。報告があれば、そのバイク屋で修理をするのを諦めて他に出すこともできる。1年もバイクを動かさないと、バッテリーは上がるだろうし、オイルは交換した方がよくなるだろうし、タイヤも劣化する。待つくらいなら他で早く修理を完了させる、という判断もできるわけだ。

そうだな、半年。半年も何も報告がなかったら、客として腹を立ててもしょうがない、と思うのは、私のケツの穴が小さいんだろうか、どうなんだろうか。

皆さんは、預かり修理はどれくらい待てますか。

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2006.12.02

NHKでモトクロス熱田選手のドキュメンタリーが

たった今、終わってしまいましたが。1年間、全日本モトクロスの熱田選手をNHK宮城放送局が追いかけたドキュメンタリーが放送されてました。

途中からしか観てないのですが、ざっと雑感をいくつか。


・健全なスポーツに映っていたかちょっと心配。それだけレースの映像はそれなりに迫力あるものだった。

・モトクロスライダーの方がロードレースライダーよりおしゃれなファッション系スポンサーが付いている気がする。

・チャンピオンを獲った熱田選手は29歳。モトクロスにも高齢化の波が?

・ピット内はロードレースよりプロっぽい雰囲気がしていたのはワークスライダーだからか。どうなのか。

・知ってはいたが、モトクロスはけっこうお客さんが入っている。

・ファンサービスはロードより頑張ってるかも。

・来年は世界に、とコメントされていたが、本当に早く世界に日本人を輩出しないと。

・番組の作り自体はちょっと古くさく感じましたが。

・もう一度、全部見たい。

・こんな感じで、トライアルもロードレースもドラッグレースもスーパーモタードもそれぞれドキュメンタリーを(できれば地上波で)作ると、モータースポーツの良さがもっとアピールできるのではないか。

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2006.12.01

Seamus Greene(シェーマス・グリーン)選手へのチャリティイベント

今年のマン島TTレースプラクティス中、前田淳選手との事故で重傷を負ったSeamus Greene(シェーマス・グリーン)選手への寄附を目的としたチャリティオークションが12月2日に開催されるという。(Bike.ieのフォーラムの書き込みより)

グリーン選手は事故後、重体が続いていることが伝えられ、6月中に地元病院に移送された。6月21日付けのチーム発表によれば、家族の意向でそれ以降のグリーン選手の容体を発表しない、とのことだが現在も入院療養が続いている模様。(ソース:MBR)

このチャリティオークションでは、有名ライダーの革ツナギやヘルメット、ウエアやサインなどが出品される予定で、それらはグリーン選手のリハビリのために寄附されるという。

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