キムタクが「事故りかけた」と発言?
映画「武士の一分」に主演のキムタクこと、木村拓哉のニュースとして、
「キムタク『武士』ロケ後に事故りかけた」
というタイトルが流れた。(ソース:goo 映画)
私はそもそも、「事故を起こした・事故に遭った」というべきときに「事故った」「事故る」とカジュアルに表現することが大嫌いだ。
そういう言い方をする人は交通事故を甘く考えているだろうし、悲惨な事故に対する想像力が欠如していると思うからだ。
交通事故は年間93万件届け出がされている。交通事故で死亡するのはそのうち6,871人(2005年、24時間以内死者数)だけだけど、93万件に関わった人たちはみな、死亡の可能性を帯びる。
日本人の年間死者数(病死・事故死・自然死すべて含めて)は約107万人。交通事故による死者数はそのうちの1%以下ではあるが、交通事故で死の危険にさらされる人は毎年の死者数に匹敵するわけだ。
それほど交通事故は日常茶飯事ではあるが、病気と違って防げるときは防げるのだから、まずは意識から変えていきたい。
それが、「事故る」という言葉を使いたくないという私の主張の理由だ。
ところで、キムタクという日本を代表するアイドルかつ俳優は「事故りそうになった」と発言したのだろうか?
記事を読んでみると、本人が言った言葉ではないことがわかる。
撮影時のエピソードを聞かれ「何を話そう…」と考えている間に、共演の笹野高史(58)がマイクを強奪。「事故りかけたんだって」と、木村がロケ後に自動車を運転中、あわや事故になりかけたことを“暴露”した。
「事故りかけた」と言ったのは、団塊世代の俳優であった。
とはいえ、漫然運転は道路交通法違反である。
漫然運転、脇見運転、運転操作不適、動静不注視、安全不確認をまとめて「安全運転義務違反」といい、道路交通法第70条の規定に違反する行為となっている。
2005年の安全運転義務違反による死亡事故は3,337件で、全体の55%を占めるほどになっている。
キムタクが仮に公務員で、暴露された内容が飲酒運転に絡む話なら懲戒免職になるはなしだ。
俳優魂を追究するのはいいけど、他人を巻き込む恐れのある運転中は慎んでいただきたいものである。
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