G-FP2DF1P69Y 三宅島TTレースネタ再び: 小林ゆきBIKE.blog

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2006.02.01

三宅島TTレースネタ再び

★追記★キャンプ禁止について訂正しました。(2006.2.2)

石原都知事の三宅島TTレース構想を受けて、三宅村が今年、マン島TTレース視察に予算を割いた、というニュースを当ブログでも取り上げた。

この件について人気バイクサイトのライヌポことライディングヌポーツでは、次のような提言をしている。

まずはタイムトンネルとか誘致したらいんじゃねの? マン島マン島って言ってる普通の人々の頭の中にあるイメージはクラシックバイクレースじゃろうし。ミッレミリア風な顔付きで近づいていって、最終的には全島をあげてMIYAKE BIKE WEEK開催の方向でお願いします。

これはまったくもってうまいやり方だと思う。確かに、レース=危険、と思っている一般の人は多い。ならば、高貴な趣味という認識がされつつあるクラシック/ビンテージ系に話を振ればいいのではないか、ということだ。日本のミッレミリアは10年も続いていて、レースではないものの公道使用を原則としている。各車両がどうやって車検を通してナンバー登録しているのか興味深いところではあるが。
マン島TTがクラシックバイクのレースと思っているバイク趣味の人も多いが、TTにクラシックレースはない。クラシックバイクでレースをしているのは8月のマンクスグランプリであり、TTは最新のスーパースポーツが世界選手権レベルで公道を走る極端なレースだ。レースそのものはちゃんと速さを競うものとして存続しているが、イベントとしてのTTは、年々、フェスティバル化し、正式名称も『TT Festival』となった。レースをも含めたバイクのお祭り、というわけだ。

一方、人気バイクサイトBIG TANKさんはモシ日PRESSの2006年1月31日付けに次のような提案をしている。

仮にロードレースが難しかったりしたらエンデューロというテもあるかと。FIMインターナショナルシックスデイズエンデューロISDEね。(今年はニュージーランド大会) ISDEの場合は、公道で交通法規内でやる競技なのでエリアを閉鎖する必要がない。選手だけで500名、関係者すべていれると3000名超。これらの人たちが2週間滞在する。ロジスティックも膨大。観客ゼロでもこんな感じなんで、興行的に失敗しても最低これだけの経済効果があるんですわ。 ■ちなみにマン島では1971年にISDE(当時はISDT)が開催されています。

なるほど、ISDEを誘致する手もあるか。ISDEは以前はヨーロッパ各国持ちまわりだったのが、最近になってヨーロッパ以外での開催を推し進めている。いきなり国際格式のレースイベント。夢は膨らむではないか。

ところで、三宅島は全島避難指示の解除から1年経ったが、いまだ火山ガスの噴出で立入禁止区域があるという。
けれども、マン島TTは提言されたのが1904年。テストを行なったのが1904年。カーTTが行なわれたのが1905年で、実際にバイクのTTが行なわれるまでに3年の年月がかかって準備を進めた。だから、今年、三宅村がマン島TTに視察に行き、火山活動が納まるであろう(と期待したい)数年後までに準備を進めれば、十分、開催は可能なのではないか。
仮にISDEが誘致されれば関係者だけで3000人超。これは三宅島の住民登録している人口に匹敵する。

ちなみに、三宅島とマン島の基礎資料。

【面積】
三宅島……55.5平方km
マン島……約570平方㎞

【人口】
三宅島……約3000人(平成17年)
マン島……約7万2000人(2004年)

【主要都市からの交通手段】
三宅島……航路のみ。東京・竹芝客船ターミナルから約6時間半。
マン島……リバプール、ヘイシャム、ダブリン、ベルファストより航路で2時間~4時間。空路はイギリス・北アイルランド、アイルランドなど各地から1~2時間。パリから約3時間。

【コース】
三宅島……全線で約38km
TTマウンテンコース……一周60㎞

1980年代には空前の北海道ツーリングブームが訪れた。要因はいろいろ考えられるが、一つは当時は航路が充実していたこと、もう一つは北海道の皆さんの温かさがあったことだ。三宅島が21世紀の北海道、ライダーのパラダイスとなるためには、航路とカーフェリーの充実は欠かせない。
島民の温かさはどうなんだろうか。
三宅島ツーリングを今年1月に決行したSalty Dogの犬小屋さんの記事が道路の様子などたいへん詳しく参考になる。
「全島キャンプ禁止」なのは残念。だが、これは伊豆半島や伊豆諸島の指定場所以外キャンプ禁止については一説によると、夏の海水浴シーズンの犯罪防止のためだそうである。しかしソースが見つからない。※伊豆七島マガジン IZUSHICHI@を主宰するizushichiさんのコメントによれば、三宅島の全島キャンプ禁止は火山ガス対策のためだそうだ。そういえば、伊豆半島も指定場所以外は夏期はキャンプ禁止だ。三宅島以外の伊豆諸島も指定場所以外はキャンプ禁止となっている。
伊豆半島や伊豆七島において、キャンプという行為そのものが禁止されているわけではありません。指定場所ならOKだし、時期によって自由にキャンプできる所もあります。

三宅島ツーリングの写真を見ると、一周道路38㎞の島にしてはずいぶん道路が立派だ。さすがは東京都。確かに、腕に自信のあるライダーは頑張っちゃいそう。

ともあれ、観光立島を目指す三宅島だということなので、少しでもマナーのよいライダーが訪れれば、島の人々はバイクを歓迎するようになるのではないだろうか。どうでしょう。
250㏄以上のバイクもたしか、コンテナ便を利用すれば運び入れられるはずなので、詳しくは東海汽船に問い合わせてみてください。(サイトでは250㏄までと書いてありますが)

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コメント

タイムトンネルもISDEも非常に面白い提案ですね♪
九州にも「対馬TT」と言うのがあったような…中身はちょっと違うかな?(笑)
とにかく、「オトナのバイク乗り」の度量を試すいい機会でもありますね。

投稿: PUNKY | 2006.02.01 16:35

少し誤解を招くような内容がありましたのでコメントさせていただきます。
三宅島の全島キャンプ禁止は火山ガス濃度が高くなったときに非難措置がとられることがあるためで決して夏の犯罪防止のためではありません。
噴火前はキャンプ場が幾つもありましたし現在でも伊豆諸島の他の島ではオールシーズンキャンプ可能です。
バイクを持ち込んでキャンプするライダーの方も数多く見受けられます。ご参考まで。

投稿: izushichi | 2006.02.01 23:29

三宅島にマン島TTのイメージを重ね過ぎな気がするな。共通点は小さな離島ってくらいでしょ。つまり本土のとある過疎の村が村おこしにバイクのイベントでもやりますか、って状況と変わらないわけで。
ここ10年くらいTT観に行ってますけど、行かせるのは、レースもだけど、あそこにしかない、伝説が積み重なった歴史とか文化とか環境とかの力が大きい。
それを三宅島で...ってイメージをダブらせる事自体無理があるな。
地方で地元の人の力でコツコツとイベントを育て上げる有り様としては、いまや国際的なイベントになった佐賀のバルーンフェスタとかのほうがよっぽどモデルケースとしてリアリティがあると思うけど。

投稿: DJ | 2006.02.07 23:53

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