高速道路の二輪車通行台数の概算
CBXこと盗難バイク インターネット捜査網さんのコラム「二輪車ETC問題とは何か (05.11.15)」で、
高速を利用する車のうち、二輪車が占める割合は現在0.5%ほどだと、どこかで目にしました。
と書かれていたが、ん? と思ったので調べてみた。前にも調べたことがあるのだけど、諸説紛々で本当のところはどうなのだろうか。
かくいう自分も、2004年8月27日の記事で、高速道路における二輪車の割合は0.3%、と書いていた。この0.3%という数字は旧道路公団の資料を元にしたものだったと思うが、ソースを失念。0.3%はちょっと多いような気がするので、もしかしたら東名高速だけの資料だったかもしれない。
新たに見つけたのは次のサイト。猪瀬直樹氏率いる道路関係四公団民営化推進委員会(廃止された)の資料からである。
6.2001 年度、2002 年度、2003 年度各年度の高速道路の利用について、二輪車を含む各車両区分ごとの平均利用台数/日を教えていただきたい。答 1.高速道路における 2001 年度、2002 年度、2003 年度の車種別日平均通行台数は次表のとおりです。 なお、二輪車の通行台数につきましては、当公団で把握しているところによると、軽自動車等の約2%を占めるものとなっております。
(台/日) 2003年度 軽自動車等 314,870 普通車 2,944,662 中型車 382,725 大型車 349,317 特大車 50,113 計 4,041,687
ここから算出すると、高速道路に占める二輪車の通行台数の割合は、
(軽自動車31万4,870×2%)÷合計台数404万1,687=6,297÷404万1,687=0.00155........
約0.0015%。つまり、100万台10万台あたりたったの15台、という概算である。
ちなみに、年間の高速道路を利用する二輪車の延べ台数の概算は、以上の結果から、
6,297台/日×365日=229万8,405台/年
仮に1台平均支払い料金単価が@1,000円とすると、1年間に二輪車から徴収できる高速道路の利用料金金額は、
229万8,405台×1,000円=22億9840万5,000円
(あくまで概算)
2003年度にETC機器(四輪用)を普及させるための助成金は、合計22億5,000万円だった。
また、忘れちゃいけないのは、四輪車のETC機器搭載に限る各種割引策(夜間早朝通勤等)を合計すると4600億円。
★2005年11月24日計算間違いを訂正★
皆様からの情報が、皆様への情報へと補完されます。コメントでのご指摘ありがとうございます。
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コメント
少し古い資料(H14)ですが、
高速自動車国道利用の車種別・目的別シェア
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/highway/3pdf/i2_1.pdf
これだと0.16%ですね。
投稿: とりあえず | 2005.11.24 13:30
>約0.0015%。つまり、100万台あたりたったの15台、という概算である。
直前の式で出た数値、パーセントにする時に桁を間違えてはいませんか?
総数が404万でそのうち100万台あたり15台が二輪ということですと、年間61台しか二輪が走らないという恐ろしい数になってしまいますが。
投稿: 八比 | 2005.11.24 18:14
前コメントを訂正します
年間ではなくて1日あたり台数でした
(それでも少ないわけですが)
投稿: 八比 | 2005.11.24 18:19
割合として0.00155…なので、パーセントにすると100倍して0.155%、
四捨五入して0.16%で国交省とのデータとも合致する、ということかと思います。
0.16%だと1万台に16台ですね。
投稿: cerise | 2005.11.25 16:15