首都高の二輪料金・二輪ETCへの見解が一歩前進
首都高速が民営化され首都高速道路株式会社となったが、これに伴いウエブサイトもリニューアルされ、Q&Aも一新された。
そこに興味深い回答が。(太字は筆者による)
Q:自動二輪車に別料金を設定してほしい。A: 首都高は、1日115万台もの自動車にご利用いただいています。この大量の交通を円滑にさばくため、渋滞の原因のひとつとなる料金収受業務を出来るだけ簡素化する必要があり、その料金の額は、大型車及び普通車の2車種区分としています。この車種区分を細分化すると、料金収受に時間がかかり、料金所を先頭とする渋滞に拍車をかけお客様に御迷惑をおかけすることになります。(中略)
以上のことから、自動二輪車については普通車の料金を頂いております。しかしながら、今後ETCの普及を踏まえつつ、車種区分の見直しについて検討する予定です。
Q:自動二輪車の二人乗り規制区間が残るが、規制区間を迂回するために一時的に一般道に降りて、再度首都高に乗り継ぐことはできるのか?A: 首都高では、平成17年4月1日以降も主に都心環状線を中心として自動二輪車の二人乗り規制区間がございます(詳しくは、こちらをご覧下さい)。二人乗りをされている自動二輪車のお客様は、規制区間の手前で首都高を降りて一般道を走行して下さい。その場合、一般道を走行した後、再び首都高に入られる際には今一度通行料金をお支払いください。
なお、当社では、現在プロライダーを対象に試行運用を実施している、二輪車用ETCなどのETC技術の活用による乗継ぎの可能性について、検討を進めております。
首都高速道路公団時代のQ&Aからは一歩前進した回答となっている。
首都高はETC全加入を前提に対距離制の料金体系を目指しているといい、二輪車の料金も見なおしをせざるを得ないのだろう。
いずれにせよ、とりあえずニンジンだけぶらさげてお茶を濁すような今の二輪車ETC問題のようなことにだけはして欲しくないな。
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コメント
「検討する予定」「可能性について、検討を進めて」…ですか。予定は未定ですし、可能性なら何とでも言えますよね。
かつてJHのサイトで「遅くとも民営化までは」などと言ってたけど、現状は二輪車用ETCも代替措置としての割引サービスも実現できてない状況が続いてる。国交省や高速道路会社の人達は狼少年の寓話を知らないんだろうか?
二輪ユーザーの置かれた状況があまりに差別的なので、消費者センターにでも救済を求めたくなる今日この頃です。
投稿: 狼なんて怖くない♪ | 2005.11.10 21:59