G-FP2DF1P69Y 道路の欠陥による事故の責任の所在: 小林ゆきBIKE.blog

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2005.01.13

道路の欠陥による事故の責任の所在

 道路の陥没、凹みが原因で転倒した場合、責任の所在や過失割合はどうなっているのか。調べてみたら、交通事故最後の相談部屋の中に、こんなにたくさん資料がまとまっていました。
 中でも、国家賠償請求事例(有無責及び被害者の過失割合)には、簡単にはまとめることが難しい過去の判例や先例を大量にまとめられていて、たいへん参考になります。

 中でもバイクや原付が直面する、道路の凸凹(でこぼこ)による事故。多くは、道路管理者の過失が認められていますが、中には、以下のような事例も。

№019 岐阜国道21号穴ぼこ車両衝突事件 直轄国道 長さ3560cm 深さ40~100cmの凹 2名死亡 ■無責 名古屋地裁 昭48・1・17 ◆無謀運転

ひょっとして「cm」が「mm」な可能性がなくもないが、

№040 足利市道穴ぼこ二輪車転倒事件 市道 凹凸が多数存在 1名死亡 ■無責 宇都宮地裁足利支部 昭53・7・18 ◆通常程度の凹凸である。

何をもってして「通常程度の凸凹」と言い、死亡事故の因果関係を認めないのかが分かりにくい。

とゆーか、道路の凸凹による事故でも道路管理者の責任を問わないことがある!、ということがわかってちょっとビックリ。ただし、やや古い判例ではありますが。

ちなみに、私はイタリアのフィレンツェの首都高速のような道路で、直径約30㎝、深さ約10㎝ほどの穴凹にバイクで遭遇したことがありますが、「そっか、イタリアの道は穴凹(あなぼこ)が開いていることもあるんだ」と学習し、その後気をつけるようにしたところ、けっこうイタリアでは普通に穴凹に遭遇することがあったりします。
日本の道路は今や主要道路舗装率95%。舗装道路の整備状況は、ヨーロッパに比べればずいぶん良いと思う。この日本の道路好整備状況により、私たち運転者は無意識に「道路に穴凹なんかあいてない」と刷り込まれて日常、無防備に運転しているのが実状ではなかろうか。

道路の凸凹対策としては、

・運転者→道路管理者に報告、改修のお願い
→道路に凸凹があるかもしれない運転
・道路管理者→常に点検、管理
・司法→現状に即した正しい判断を!!
・バイクメーカー→どの程度の大きさの凸凹だと運転困難になるのかの指針を明確化

みたいなことが考えられます。
そう言えば、台風22号、23号のとき、我が家の近所の市道では、畑からの大量の土砂で2車線のうち1車線が埋まるという横浜にしては物凄いことになっていたのですが、早朝4時ごろにも関わらず道路管理のパトロールの方がチェックしたり、飛んできたトタン屋根を撤去したりしていたのを思い出しました。

身動きしやすい我々ライダーも、ちょっとした道路の欠陥なんかをマメに道路管理者に報告するような気概を示してもいいんじゃなかろうか、と思いました。

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コメント

こんばんは、黒隼です。
路上の凹凸の話ということで、私は以前新聞配達をしていたときにお店から配達区域に行く途中、溝に平行にタイヤを滑らせてコケた事があります。
私がそこを通過する直前まで工事が行われていたらしく工事関係者が撤収する中に最終確認をするらしい人がいて、歩いて近寄ってきて「大丈夫か?」と声をかけてきました。一応その場は大丈夫ですと言ってぶちまけた新聞を拾って配達に行きましたが、配達が終わってお店に戻る途中コケた場所を通ると確認するまでもなく、4~5cm位の段差が道路のやや左寄りに10m程に渡って存在していました(前日まではなかった)。しかし標識等による規制はなく人も立っていませんでした。
その道路は駅近くで、多くの人が二輪系の乗り物で利用する場所なだけに非常にお粗末な撤収の仕方であったと思います。
工事途中であったらしくその日からしばらく工事が続いていたようですが、数日後は大穴を開けた工事になったので完全な片側交互通行になりました。
コケた直後付近に工事の詳細を書いたボード等が見当たらず、とは言え何の意見も出さなかったのでどうこうは言えませんが、そのときずるむけになった箇所はまだ痕が残ってます。
そういった工事関係者の不始末による凹凸なんかもあったりします。
長々と駄文でございました。

投稿: 黒隼 | 2005.01.13 20:11

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受信: 2005.01.15 17:34

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