都公安委にライダーはナメられました。首都高一部二人乗り見送り
怒りに震えてます。
社会学には「マクドナルド化」という用語がありますが、
私は今回の首都高二人乗り解禁見送りを
『三ない化』とでも名付けたい。
本質を見ず、とりあえず禁止することで対策終了、という思考停止的な考え方です。
皆さんの思いのたけはコメント、トラックバックにてどうぞ。
ひとまず、マスコミの論調を引用にて整理。
オートバイ2人乗り、首都高の35%で引き続き禁止
道交法の改正で来年4月から高速道路で自動二輪(125CC超)の2人乗りが解禁されるが、東京都公安委員会は10日、都内の首都高速のうち都心環状線など一部区間は引き続き2人乗りを禁止することを決めた。カーブが多く、ほかの高速道路に比べて高い比率で死亡事故が起きていることを考慮した。
2人乗りは20歳以上で大型か普通の自動二輪免許を3年以上持っている人に限って認められるが、各都道府県の公安委員会が危険性が高いと判断した区間は除外できる。
2人乗り禁止は都心環状線のほかに、1号上野線▽2号目黒線▽八重洲線▽9号深川線▽11号台場線。3号渋谷線など一部路線は都心環状線から最寄りの出入り口まで。計61.6キロで都内の高速道路の約35%を占める。
警視庁交通部によると、都内の首都高速では自動二輪が第1当事者となる人身事故で死亡率が高い。03年までの5年間では、人身事故全体の約30%で死者が出た。全国の高速道路では約8%で4倍近い。
この問題で都公安委には今月だけで700通以上のメールが届いた。大半が二輪愛好者からで、より広範囲に2人乗りが出来るよう求める内容という。二輪車販売店でつくる全国オートバイ組合連合会も「高速道路は全国を結んでいるものだけに、今回の決定は非常に残念。引き続き全線解禁を要望したい」と話している。 (12/10 21:26)
都心の首都高速2人乗りダメ
都公安委 二輪車規制を継続
道路交通法改正で来年四月から全国の高速道路で解禁される二輪車の二人乗りについて、東京都公安委員会は十日、都心部を走る首都高速都心環状線を中心とする六三・六キロでこれまで通り規制を維持することを決めた。警察庁によると、二人乗りの解禁が見送られるのは、全国で首都高速だけとなる見通し。
警視庁によると、二人乗りが規制されるのは都心環状と上野、目黒、八重洲、深川、台場の各全線と、羽田、渋谷、新宿、池袋、向島、小松川の各線の一部。首都高速の全延長一八〇・六キロのうち約35%に相当する。
警視庁によると、規制が実施される都心部は幅員が狭く、急カーブが続き、転倒した際の運転者の逃げ場になる路肩がほとんど設けられていない。こうした道路構造に加え、二人乗りは一人乗車の場合に比べ制動距離が長くなり、カーブでの安定走行には技術が必要となるなど二人乗りの特性を考慮した。
さらに、一九九四年から昨年までの十年間に首都高速で発生した二輪車の人身事故百九件のうち、規制が実施される範囲内で約六割の六十五件が起きていたことも重視。「カーブがきつい地点などで事故発生が予想される」と判断し、迂回(うかい)路の状況なども検討して規制区域を決めた。
東北、常磐、東関東自動車道などは中央環状線を通じ二人乗りで行き来が可能だが、東名高速、中央自動車道、京葉道路からは都心部の二人乗り規制のため、ほかの高速道路に直接乗り入れられない。
規制区域を二人乗りで走行した場合は、反則金六千円と減点二点の行政処分が科される。
来年四月から解禁される二人乗りは排気量一二五cc超の二輪車が対象で、運転者は二十歳以上で免許取得三年以上。
■誤進入などの対策を/不慣れライダー心配
来年四月から全国の高速道路でオートバイの二人乗りが解禁される中、東京都公安委員会が十日、首都高速の都心部で規制の続行を決めたことに賛否の声が上がっている。
長く解禁を要望してきた日本自動車工業会の大越茂交通統括部長(57)は「本当に残念。解禁されるほかの高速道路での実績を見ながら、見直しを働きかけたい」とあきらめ切れない様子。規制に際し、「誤って進入したり、直前で気付いて慌てて降りたりして事故が起きないよう徹底して」と標識の設置方法などに注文を付けた。
二輪車愛好家らとインターネットのホームページ「高速道路二人乗り規制撤廃会議」を設け、解禁に向けて運動を展開したウェブデザイナー飯高洋樹さん(45)は「危険個所を改善するなど安全対策を講じないまま規制が決まってしまい最悪。日本では首都高自体が全国の高速道路のジャンクションで心臓部。高速の連続性が全く考えられていない」と憤った。
これに対し、二人乗り解禁に反対してきた全国交通事故遺族の会理事の三苫(みとま)清隆さん(66)は「二輪車は渋滞中の車の間をすり抜けたりして危ない。一人乗りでも安定性に欠けるのに二人乗りはさらに危険だ。特に首都高は道路が狭く、カーブがきつい」と規制存続を歓迎した。
オートバイのインストラクター山田純さん(54)は「不慣れなライダーも二人乗りをしようとする。ほかの高速道路でライダーが慣れるのを待って首都高を解禁するのがいいのでは」と話した。
オートバイの2人乗り、首都高の3割は解禁見送り
東京都公安委員会は10日、高速道路でのオートバイの2人乗りが原則解禁となる来年4月以降も、都内の首都高速の一部区間について、解禁を見送ることを決めた。
2人乗り禁止区間の設置を決めたのは、現時点では都公安委だけ。
2人乗りが禁止されるのは、都心環状、八重洲、上野、目黒、深川、台場の各線全線と、羽田、渋谷、新宿、池袋、向島、小松川の各線の一部。都内の首都高速178・6キロの34・5%にあたる61・6キロが禁止となる。
首都高速は、東名高速、中央自動車道、関越自動車道などの主要な高速道路を結んでいるため、2人乗りで、東名高速や中央自動車道などからほかの高速道路へ行くには、一般道路を経由しなければならない。都公安委は、「首都高速はオートバイ事故が多く、2人乗りの全面解禁は危険」としている。
2人乗りで禁止区間を走行すると、6000円の反則金が科せられ、違反点数は2点。反則金を期限内に支払わないと、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられる場合もある。警視庁では「禁止区間の始まりを知らせる予告標識や、迂回(うかい)路についての案内板を立てるなどして、混乱を避けたい」としている。
(読売新聞) - 12月10日20時52分更新
首都高速バイク2人乗り禁止=3分の1区間、4月の道交法改正後も-都公安委来年4月1日施行の改正道路交通法で認められることになった高速道路でのオートバイ2人乗りについて、東京都公安委員会は10日、首都高速道路のうち3分の1強の区間で、従来通り禁止することを決めた。急カーブ地点が多いことなどから、安全性に考慮した。(時事通信) - 12月10日18時0分更新
共同通信(ヤフー経由)
首都高2人乗り認めず 警視庁都心環状など60キロ
道交法改正により来年4月から解禁となる高速道路でのオートバイの2人乗りで、東京都公安委員会は10日、全国で唯一、首都高速の都心部だけ解禁を見送ることを決めた。都心環状線を中心とする61・6キロで、これまで通り2人乗りが規制される見通し。 全国の高速道路が2人乗りライダーに開放される中、本州の高速道路網の核となる首都高速の中心部の解禁が見送られたことで、利用者からは不満の声も出そうだ。 警視庁によると、2人乗りが規制されるのは都心環状線と八重洲、深川、台場の各全線と、羽田、上野、目黒、渋谷、新宿、池袋、向島、小松川各線の一部。都内の首都高速178・6キロのうち、約35%に当たる。 (共同通信) - 12月10日17時21分更新
以下、見出しのみ。
河北新報社
首都高2人乗り認めず 警視庁都心環状など60キロ
四国新聞
首都高2人乗り認めず/警視庁都心環状など60キロ
熊本日日新聞
首都高2人乗り認めず 警視庁都心環状など60キロ
山陽新聞
首都高2人乗り認めず 警視庁都心環状など60キロ
福島民友新聞
首都高2人乗り認めず
秋田魁新報社
首都高2人乗り認めず/警視庁都心環状など60キロ
静岡新聞
首都高2人乗り認めず
東奥日報
首都高2人乗り認めず 警視庁都心環状など60キロ
配信元:(共同通信社)
岩手日報
首都高2人乗り認めず 警視庁都心環状など60キロ
【今回わかったこと】
・共同通信は利用者の声についても予想している。(が、不満の声はすでに出ている)時事通信は事実の報道のみ。
・各地方紙はどちらかというと共同通信の配信記事を使用している。
・朝日新聞は利用者も含めた統括団体である日本二輪車協会NMCAではなく、販売者団体である全国オートバイ組合連合会にしか取材していない。
・東京新聞は生産者団体である自工会、愛好家団体、二輪二人乗り反対団体、ジャーナリストなど幅広く取材をしている。
・読売新聞は都公安委員会にしか取材をしていない。
【これから懸念されること】
・二輪二人乗り禁止区間の一般道での二人乗りバイクの事故
・二輪二人乗り禁止区間の一般道での二人乗りバイクの迷子
・そもそも1区間分の料金で走れるはずの部分を、乗り降りすることで、2倍の料金となってしまうのか?
あるいは、阪神高速のように乗り継ぎ券を配布してくれるのか?
・二輪ETCが実現化したとき、乗り降り乗り継ぎしたとき、料金は2倍になってしまうのか?
・迂回路と行っても膨大なルート、長大な距離があるのに、道路に詳細な迂回経路図を設置するのか?
・迂回途中の道路に全て経路図を設置してくれるのか?
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