追記★二輪ETC導入決まる、が。
ETC(イーテックって読んでね、らしい)のポータルサイトから国交省の公式リリースがありましたので、昨日の記事に貼り付けておきます。
二輪車ETCの試行運用について
平成16年12月24日<問い合わせ先>
道路局有料道路課
(内線38312、38354)
電話:03-5253-8111(代表)
現在のETCは自動二輪車が対象となっていないことから、公団や国等において二輪車ETCの導入に向けた検討を進めてきたところです。
この度、現行のETCシステムを活用した二輪車ETCに関して、安全性、運用面、二輪車用のETC車載器に関する評価等を行うため試行運用を以下のスケジュールで実施することとしましたので、お知らせします。
モニター募集等の具体的な内容については、決まり次第、発表いたします。
二輪車ETCの導入に向けた今後の予定
平成17年1月 車載器調達に関する官報公告
平成17年2月 プロドライバーを対象とするモニターの募集
平成17年3月 モニターの選定、車載器のセットアップ・取付
平成17年4月下旬までに、首都圏を対象にプロドライバーによる試行運用を開始。評価・分析を行い、運用上課題がないか確認。
---------------------------------
さっきのフジテレビのニュースで知りました。
要点は、
●国土交通省がやっと二輪ETC実用化を明言した。
●今回テストするのは、ノンストップ方式(現行のクルマと同じ)。
●とりあえず3月から1カ月間、プロライダーでテスト。
●導入は来年10月までをメド。
二輪車ETC、来年から試験運用・国交省 国土交通省は24日、来年から二輪車の自動料金収受システム(ETC)実用化に向けた試験運用を始めると発表した。来年2月にバイク便や白バイなどのプロドライバーを対象にモニターを募集。3月から車載器の取り付けを行い、約1カ月間運用する。問題がなければ一般ドライバーを対象にした試験も行う。10月をメドに予定されている道路関係四公団の民営化までに実用化にこぎ着けたい考え。二輪車のETCは四輪車と同様の「ノンストップ」と料金所でいったん止まり、カードをかざす「タッチ・アンド・ゴー」の二方式が検討されてきた。今回テストするのはノンストップ型。車載器に防水ケースなどを取り付けた上で、シート下のスペースに格納する。オフロードタイプなど一部のバイクは、格納スペースがなく、対象外になる可能性があるという。 (11:47) (ソース:日経)
4月下旬までに試行開始 二輪車のETC、首都圏で国土交通省は24日、2005年4月下旬までに首都圏で二輪車を対象に、高速道路の料金所で止まらずに支払いができるノンストップ料金収受システム(ETC)の試行運用を始めると発表した。安全性や運用面で問題がないと確認できれば、05年10月の日本道路公団など道路関係4公団の民営化までに全国的に導入する。
二輪車用のETC車載器の開発が遅れていたため、利用者から「ETCが使える乗用車に比べ、料金割引が受けられず不公平」との声が出ていた。
国交省は、05年2月に高速道路の利用頻度が高いバイク便のライダー、二輪車メーカー側から推薦があったライダーらからモニターを募集し、3月に約300人を選定。4月下旬までに試行運用を始める。車載器は日本道路公団と首都高速道路公団が負担する。
(共同通信) - 12月24日11時48分更新
(河北新報社)
chiyamanさんによれば、道路関係四公団民営化推進委員会の猪瀬氏はこう発言したという。孫引きでごめんなさい、なのだが。
○猪瀬委員 (前略)オートバイの二人乗りを解禁するのが来年の6月なんですが、そもそもオートバイの二人乗りを禁止したのが1965年なんですね。1964年に首都高速ができ、1965年に名神ができた。そのときにオートバイの二人乗りを禁止しているわけで、お客さんを少しでも増やそうという発想は、そもそもなかったとしか思えません。その40年近い間に、オートバイの二人乗りを認めていきたいという発想はそもそも公団になったということが問題なんですね。お金をもうけようとしていないから。 (委員懇談会記録 平成16年9月24日より抜粋)
これを読むと、今年の9月までは二輪二人乗り解禁予定がやっぱり来年6月の予定だった、ってことがわかるのと、じゃあ、4月に繰り上げたのは何故?って疑念が湧くのと(やっぱり、二輪ETC問題から目をそらすためだったかも)、
じゃあ12月24日クリスマスイヴの今日いきなり、二輪ETC実用化明言のニュースを流したのは、先日のテレビ出演で猪瀬氏が強く言っていた現行ETC問題の追及を受けて、いよいよ国交省が動かざるを得なくなったんじゃないか、とか、とか。
ちなみに、ノンストップ方式の二輪車での実験は数年前にと~~~っくに終わっていて、今回のテストは、良く言えば実用化に向けた実験と言えなくもないが、悪く言えば時間伸ばしとも言えなくもない。じゃあ、5000円×1000人≒経費は1000万円超?も動員したタッチ&ゴー方式のテストは一体なんだったんだ。
はてさて、とにもかくにも、二輪ETCが実現化するというのは、この数年間、料金面でもスマートICでも不利益を被ってきた二輪ユーザーにとって歓迎すべきことなのであるが、ここにきて一気に局面が機器備えつけ方式に動いたことから、ますます盗難対策を鑑みた二輪駐輪場問題を考えなければいけないと思う。もちろん、ウンコ処理施設(リサイクル・システム)を先に作るのは、順番として間違っちゃあいないかもしれないが、同時にもっともっと駐輪場問題も力を入れて取り組まないと。
それと、せっかく非接触方式を採用するのだったら、ETCってのは、ITS>ETCなのだから(ITSについては詳しくはココを参照)、二輪用ETCについては是非とも盗難防止システムとか、現在地追跡システムとか、そういう機能まで付けて欲しいですね。
★追記★
しまった!今日はクリスマスイブだから、サンタバイクを紹介するんだった。
というわけで、ギネス記録のリンクだけ貼り付けておきます。
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コメント
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
以前、過去ログの「高額ハイカ廃止」のときに、二輪でETCカードを使って割引の恩恵を受けるコメントを書かせていただいた者です。
ついに、二輪ETCの時代がやってきましたね!
でも、ちょっとした疑問が…。
ノンストップ方式ということですが、車載器を積む場所もさることながら、バッテリーレスのバイクは対象外になってしまうのでしょうか?
そもそもバッテリーレスのクルマ…なんて無いですから、そういう発想自体ないのでしょうが。
万一、料金所で減速したときにエンストなんてしたら・・・と考えるとちょっと怖いです。
投稿: A2C | 2004.12.24 18:20
稀にコメントに参加させて頂いている黒隼です
ようやくようやく、またかまたかを言い続けて(当HPコメント投稿ではありませんでしたが)参りましたが、今度はどうでしょう?
さらにどの位待たされることになるやらが実に不安です。
半年は変化がなかった道路公団等の二輪用ETCに関する記事が更新されていたのには、まあ前進したのかなという感じではありましたが・・・。
また半年以上更新されないのかな~・・・。
半年置きの更新ってのは実に興冷めですね(ーー;)
投稿: 黒隼 | 2004.12.24 23:04
風太郎といいます。
ETCへ一歩前進は良かったのですが、防水防振といったバイク特有の要求と、数が見込めないということを考慮すると、車載機の価格は2万円以下には到底なりそうもありません。むしろ10万円ぐらいになってしまうのでは。
誰も買わないETC車載機を開発するぐらいなら、二輪の料金を無料化した方が無駄が少ないような気がします。
投稿: 風太郎 | 2004.12.27 13:39