金曜日の朝8時に成田に着き、8日間までわずか3380円という格安駐車場に停めてあったクルマで、ツインリンクもてぎへ直行。
今日のブログは、MOTO GPのの雑感を書き散らしておきますっ。
9月17日金曜日
▼午後1時過ぎに到着。
▼霞ヶ浦付近ってのは、平らで地方都市が囲むエリアなのでツーリングには面白くないと思ってて行ったことなかったけど、実際、真横を通ってちょっとびっくり。「海」だ、あれは、海。さすがは日本第2の湖。デカかったー。
▼今年の日本でのGPはもてぎだけだし、キャメルというでっかいスポンサーが付いたから、さぞかし、もてぎ近くはノボリや看板などで賑やかなんだろうなーと想像していたけど、なんかあっさり。もてぎの町にはGPのポスターがあふれてましたが。
▼もてぎ町の文房具屋兼薬屋さんがもて耐のとき火事に遭ってましたが、すっかり無くなってた。
▼んで、ツインリンクもてぎ南ゲート。予想ではキャメルのノボリがはためいている図を想像していたが、もてぎ独自の「ウエルカム」のノボリのみ。鈴鹿8耐は鈴鹿一帯に「コカ・コーラ」の真っ赤なノボリがはためいているのが印象的なので、なんかちと寂しい。黄色い旗一色かと思ってたのに。
▼非常に遠回しな依頼で、とあるビッグチームの取材ということで、今年もGPを取材することができた。今年、あの現場の空気を吸えたというのは本当に幸せっ!
▼エアショーのときの滑走路となる、コレクションホールの上の平らな駐車場はほぼ満車。車内泊用駐車場も満車。もちろん、正面ゲート近くの駐車場も満車。金曜日なのに一体、どういうことなのだ、この盛り上がり方は。ちなみに、バイク駐輪場も1箇所はすでに満車。すんごい数である。
▼正面ゲートを入ると、各メーカーブースで賑わっている。初めてもてぎでGPが開催されたころは、地元の農産物なんかのブースがなかなかいい味出してたんだけど、そういうのは「あゆの塩焼き」くらいしか見つけられなかったなー。
▼カワサキのブースが気合が入っていて○。ついでに、金曜日にちゃんと設営が終わってて顧客対応していたのはカワサキだけだったかも。ドゥカティもホンダもヤマハもスズキもまだこれから作りますって感じで残念。金曜日もすでにお客さんは一杯だったのに。
▼鈴鹿サーキットのオフィシャルショップも出店してて涙ぐましい。来年も世界GPのカレンダーから外れてしまい、本当に残念。首謀者はロッシ? ノリックなど「鈴鹿の方が好き」と発言しているライダーも少なくないだけに……。ただ、「F1もインディも走っていない良質な路面」というコメントも判らないわけではない。事実、TIサーキット英田は、オープンしてわずか2、3年でかなり路面が荒れてしまっていた。F1が開催されたためだ。
▼んで、スズキのホプキンスが予選初日トップですよ! 「ホンダもヤマハも抜いてな、なんとスズキがーっ!」とやや失礼なアナウンスに苦笑。
▼今のGPの方式は、金曜日予選1日目。土曜日予選二日目。予選結果は金曜日、土曜日の総合タイム。日曜日決勝。(以上、日本GPの場合。アッセンはいまだに土曜日決勝だけど)なるほど。予選中の駆け引きがかなり面白かった。誰が出てったときに出て行くとか、このタイミングでタイヤ替える、とか。
9月18日土曜日
▼予選二日目、ますますお客さんが入っている。噂では、去年の決勝並みだとか。あとで観客動員数を広報室に確認してみよう。去年並みということは、土曜日ですでに4~5万人か? 決勝はもっと増えるから、ついに鈴鹿8耐を越えてしまうのか?!
▼金曜日もそうだけど、予選日はやっぱり「レース好き」って感じのお客さんが多い。特に、女性のファンの人たち。女性だけのグループもたくさんいる。彼女らは決まって、高そうではない(重さが軽そう)な長いレンズのカメラ、どちらかと言えばまだフィルム派が多い、なんか帽子被ってる、パドックパスを持っている、そんな人たちが多い。
鈴鹿8耐に比べると、オネエチャン狙いのオタクっぽい男性観客は断然少ない。
▼とは言え、パドックにはマニアがいっぱい。サイン待ちするお客さんが、暗くなるまで途切れることはなかった。
▼そんなことより、ラスト1分50秒くらいでピットアウトしていった玉田選手! ほんの数分でフロント周りごっそり交換です。んで、前人未到の46秒台でなーんとポールポジション!
▼予選が終わり、4時ごろからは各ブースでトークショーが繰り広げられた。トップバッターはカワサキの中野選手とホフマン。隣のホンダブースでは時間差で宇川選手&(アタシの?)ニッキー・ヘイデン選手。しっかし、カワサキの方がやや観客数が多い?! どうしたカワサキ!どうしたホンダ?!
▼「ジャジャウマジャンケン!」でおなじみ甲高い声のスズキおおねーさんのイベントはなかったけど、その代わり、キャメルねーさんの甲高い声が。。
▼「サインはK。じゃんけんぽん。」
▼中野選手へインタビュー。「好きな女性のタイプは?」「レース前なんでそういうことは……」「強いていうなら、バイクがコイビト、かな*^_^*」中野王子だから許される発言です。
▼王子「もっと速くなって“王様”と呼ばれるようになりたい」
▼カワサキ応援席の売れ方が尋常じゃなかったらしい。詳しいことは書けないのですが、8月の段階で追加席を設けても売り切れたとか。
▼ツインリンクもてぎ付近には5つも6つも温泉がありますが、特にお気に入りの「市貝温泉」に入りに行くと、噂に聞いていたロッシレプリカCBRなどなどピッカピカのレプリカ数台を発見。セナ君(小学生)を見かけた気がするが声はかけず。
▼んで、市貝温泉、大混雑。男子風呂は洗い場が使えないほどだったらしい。女子風呂も、常に5~6人は並んでいるという有り様。受付のおばちゃん、「なんかイベントがあるらしい」と言っていた。そです、なんかイベントやってるんです、ツインリンクでは。ツインリンクもてぎの人、市貝町の町民の皆様にも教えてあげて。これはビッグなビジネスチャンスだから、と。
9月19日日曜日
▼二輪駐輪場がたいへんなことになっていたらしい。本来用意されていた駐輪場は金曜日の時点で満車。第2、第3、第4駐輪場まで設ける騒ぎだったらしい。
▼前日、「旅の窓口」あらため楽天なんたらになってしまった携帯サイトで一応、当日予約のホテルを探してみるが、な、な、なーんと、宇都宮から水戸までぜーんぶきれいに予約できません。来年のカレンダーも連休なので、今から予約すべし?
▼正面ゲート入ると、さらにごった返している。鈴鹿8耐の歴史をひもとけば、「盛り上がっているらしい」→「みんなが行くから自分も行く」→「スゲー感動した!」→「勝つのはガイジンばっかり」→「なんか混んでてやだなあ」→「勝つのはホンダばっかり」→「あの頃のごった返した8耐はいずこ」→……今に至る。そんな歴史をたどってきたわけですが、もてぎに限って「混むからヤ」って噂が蔓延するのは勘弁して欲しいなあ。少なくとも、今年行った人は、「一体感サイコー! 共有感サイコー!」って思ってもらえたと思う。人が多いのは賑やかでいいものです。なんつったって、もてぎGP初年度なんかの人の少なさったら。雨で寒かったし。
▼今年の人の入りの要因。1)天気がいい。2)連休である。
▼決勝、気温33度、路面温度44度以上。
▼決勝日は、前日まで見かけなかった若いカップルが増える。若い男のコの二人組、三人組も増える。女性は、前日までのGPファン系から、オネエ系が突然増える。
▼表彰台が、これまでのピット上から、オーバルコース上の特設表彰台に移動された。これで、グランドスタンドのお客さんに近くなるほか、アリーナ席(席は実際にはないけど。オーバルコース上のこと。)からもググっと近くなった。シャンパンが浴びれるかもしれないくらい。イメージとしては、鈴鹿8耐のソレに近い。
▼トロフィーのプレゼンテーターはいつの間にかMFJ理事となっていた高橋国光氏。
▼表彰式では茂木町から「チャンピオンフラワー」が贈呈されるはずが、贈られたとアナウンスがあったのみ。それでいいのかFIM。黙ってていいのか茂木町。せっかく用意してるのになー。時間の都合かもしれないけど。赤旗中断があったし。
▼ちなみに、トロフィーは「刀」でした。スズキのバイクじゃないよ。遠目にはバーハンドルかと思った。
▼応援席……ホンダRIDE TOUR、ホンダシート?、DUCATI、カワサキ、ヤマハ、ダイドーミュー、ブリヂストン(那須工場(主に二輪タイヤを生産)の方々中心)、キャメルの玉田・ビアッジ席、大治郎シート。
▼ホプキンスが2番グリッドなのに、スズキ応援席はなし。ただし、私設応援席は最終コーナー側にあった模様。スズキはシュワンツイベントに奔走しているからか?
▼玉田選手は、日本GP用の特別ヘルメットを着用。
▼よく考えたら、今回の日本GPは、GP以外のイベントはないのであった。前夜祭とか、サポートレースとか、タイアップのキャンペーンソングとか、子供用スクールとか(もてぎでいつもやってるキッズバイクは通常営業していたが)とにかく、GPしかやらない。けど、やらなくたって、ちゃーんと盛り上がる。みんながレースを楽しむことに集中できる。それを証明できたように思う。キャンギャルのオネーチャンがいなくとも。
▼125の赤旗までの判断時間は実に速かった。最終コーナーでハイサイド、コース上に残った車両に後続車が追突、さらにコース上にライダーと車両が残ったという事故後。
▼125の優勝したライダー、虎視眈々と2位から何度も何度も1位のライダーにプレッシャーを与え、1位へ。素直にはしゃぐ姿が、見てるこっちも嬉しくなった。
▼友人Hが言ってたコトバ「バイクってさあ、ライダーが剥き出しな分、真剣に走ってるとかそーゆーこと全身で見えるんだよね、F1じゃそれが見えない」確かに。それがバイクレースの醍醐味でもある。
▼250系。「青山兄弟」っていう筆文字体がどどーんと入ったTシャツの人、たくさん見かけました。そっかー、すでに時代は青木兄弟ではなく……。
▼もてぎのパドックなんかでよく見かけるのですが、桶川塾出身ライダーとか五十部さんとこのめちゃくちゃ若いライダーたちが徒党を組んで闊歩している姿が印象的。そのうちの何人かがもうGPを走っているなんて……。
▼MOTO GPの選手紹介。各応援席から「をぉ~!」という男声の声援が。地響きみたいに。サッカーなんかで聞き慣れた鳴り物もけっこう多い。
▼栃木、茨城、群馬あたりは日系南米人も多く、たくさん見かけました。ブラジル人ライダーの応援も。
▼それにしても、外国人客がすんごく多い! もちろん米軍基地関係者とか、前記日系南米人も多いけど、単純にツアーで来ているらしき人もかなり多い。日本円がとても安いので来やすいのでしょう。もしかして自力で来ている外国人さんがいたとしたら、かなりの気合でしょう。日本人でも、公共機関でも自走ででも迷いやすいのがモテギ。
▼宇井選手、基準タイムをクリアできなかったが、嘆願書(?)にて決勝出走。
▼今年のもてぎGPが盛り上がった要因その2
1)お客さんが楽しみ方がわかってきた、慣れてきた
(例)ウエアお揃い、座席の位置がわかってきた、レース進行が慣れてきた→レースの合間はブースを物色
2)共有体験の楽しさがわかってきた
3)日本で1回のみの開催である
4)もてぎでは6回目。当初、鈴鹿と交互のはずが、継続して続けてきたことが浸透した要因?
▼んで、MOTO GPスタート、1コーナーで砂煙が激しく上がる! TOFじゃないんだから! 久々に激しいクラッシュシーンでした。
▼んでロッシ、玉田、メランドリ、そして、なんと!中野ですよ!カワサキが4位!それだけで十分ってほどのカワサキ応援ブースの盛り上がりよう!
▼詳しいレースレポートは他ブログさんに任せるとして。
▼最後の方は、カワサキ応援席、ホンダ応援席関係なく、玉田が帰ってくれば総立ちで応援。中野も総立ちで旗を振る。みんな夢中になって声援を送っている。なんだか鳥肌が立った。ついには、涙が出てきた……。
▼レース終了後、表彰式が終わっても大勢のお客さんが名残惜しいのか、観客席に残っていた。
メーカーブースでもたくさんのお客さんが。「今日はよかったー!」「この瞬間に立ち会えて幸せ♪」「面白かった!」
みんなニコニコしながら満足そうです。
▼この楽しかった思い、感動した気持ちは、ぜひたくさんの人に伝わるといいなあ。
▼来年、またもてぎで会いましょう。