バイクレースと文部科学省
サンデーレーサーの巻というブログを主宰するたっくさん。フランスGPでの話題を挙げています。
さて今回はフランスGPでの話題をひとつ。 ・何と16歳以下の小僧は成人の付き添いがあれば、入場無料!! モータースポーツを一つの文化として認められてるヨーロッパらしい制度ですな。「知育の一環として・・・」っていう建前らしいけど、本音は将来的なモータースポーツ人口の確保ってことじゃないかな。日本じゃバイクは危険!悪!と勝手に決め付けられてるから、高校を卒業しても乗らない人が多いよね。今度MotoGPもてぎで同じ事をやってみたらどうでしょ??入場料で、せこくお金取ってないでさ。でも、教育委員会とかからクレームがくるんだろうな~。
実は、全日本ロードレースや鈴鹿の日本グランプリ、もてぎのパシフィックグランプリは、文部科学省の後援となっています。だからたぶん、教育委員会からクレームが来ることはないでしょう。
でも、これにはカラクリがあって……。
レースを運営している財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(=MFJ)は、財団法人というだけに法律上、いろいろな縛りがあります。その一つが、管轄省庁が決まっているそうです。
もうお分かりのように、MFJは文部科学省所管公益法人財団法人[スポーツ・青少年局]<生涯スポーツ課>なのです。ちなみに、筑波サーキットを持つ財団法人日本オートスポーツセンターも同じ所管です。
その財団法人MFJ設立の目的は、
我が国におけるモーターサイクルスポーツ界を統轄し、代表する団体としてモーターサイクルスポーツの普及振興を図り、もって国民の心身の健全な発達に寄与する。モーターサイクルスポーツの普及・指導。競技会等の開催・公認。競技規則の制定。施設等の公認。競技記録の公認、管理。競技会参加資格等の付与公認。国際モーターサイクリスト連盟への加盟。その他。
ですから、加藤大治郎選手が文部科学大臣賞を取った根拠もこれなんですよね。スポーツ振興は文部科学省が担っているのです。
文部科学大臣、河 村 建 夫 センセイ、どうかひとつオートバイ文化、モータースポーツ文化振興にご協力を。
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コメント
そういえば今年はオリンピックイヤー。今週末には
トライアル世界選手権が日本で開催されますが、
早いとこトライアルにはオリンピックの正式種目に
なって欲しいですね。
というわけで、明日からオフィシャルとして、
サブオブザーバーしてきますです。
観るスポーツとしてはかなり面白いので、多くの
人が観戦されるといいのだけど。
投稿: ぎんしろ | 2004.05.21 01:39
ぎんしろさん、こんにちは。
バルセロナオリンピックではエキシビジョンとしてオートバイのトライアルが採用されたようですが、その後、動きが止まっちゃいましたね。
オリンピックの正式種目に採用されるためには、国際大会が開催されているとか、世界何カ国で競技人口が何人以上あるとか、そういう条件だったと思います。
で、野球の人たちは、野球がない国に行って、道具をあげたり競技を教えたりして競技人口を増やしていったのだとか。
MFJというか、日本のトライアル界はそもそも競技人口が少ないので、そのあたりからの取り組みが必要かもしれません。
それにしても、世界レベルで活躍している日本人選手がいるというのに、報道量が少なくて歯がゆいですよねえ。
投稿: YUKKY | 2004.05.30 12:58