もて耐、新レギュレーション発表
今年で7回目を迎える、『サマー・エンデュランス・カーニバル 2004もてぎオープン7時間耐久ロードレース“もて耐”』のレギュレーション等が発表された。
大きく変更されるのは、参加条件として国内ライセンスライダーは7時間のスポーツ走行、またはレースへの出走経験の義務づけがされる。以下、規則変更点を抜粋する。
-------------------------------------
○順位に対する賞金を廃止し、その費用を、参加頂く皆さんの参加環境改善に充当します。
・女性参加者向け更衣室の新設
・パドック内シャワールームの新設等
○車両買取規則を変更し、買取制度の適正化を行います。
22-1 “7時間耐久”決勝レースで優勝した車両は、22-2に定められた金額で主催者が買い取る場合がある。
22-2 “7時間耐久”決勝レースで、完走車両は、購入希望者がいた場合、国内メーカー車両は180万円、海外メーカー車両は270万円で販売しなければならない。
○正ライダー登録を、3~4名にし、国際ライダーの登録に更に制限を設けました。
11-2 1994年以後一度でも国際ライセンスまたは、同等のレベルの競技ライセンスを取得したものは現在のライセンスに関係なく国際ライセンス扱いとする。
12-2 国際ライセンスライダーを登録する場合は、必ず4名で申し込まなければならない。
44-3 スタートライダーは予選順位採択タイム(第1ライダーまたは第2ライダーのタイム)を記録したライダーとする。ただし、第4ライダーに国際ライセンスライダーを登録したチームは、第4ライダーをスタートライダーとする。
48-2 国際ライセンス所持者は最大2回までの走行とする。
○競技の安全な運営を行うため、国内ライセンスで参加されるライダーに一部制限を設けました。
・初心者ライダー(国内ライセンス取得1年未満)に対し、初心者講習会の受講を義務づけます。
・国内ライセンスライダー全員に、スポーツ走行7時間もしくはレースへの出走経験を義務づけます。
11-5 国内ライセンスで出場するライダーは、2004年7月15日までに、以下の条件のいずれか一つを満たしていなければならない。
(1):MFJにより、国内公認以上の公認を受けたサーキットにおいて、7時間以上の練習走行をし、その証明を提出すること。(複数のサーキットでの走行時間の合計でも可)
A:走行時間証明取得について
1:走行証明の発行をお願いしている、ツインリンクてぎ以外の協力施設は以下の通りです。
スポーツランドSUGO・つくばサーキット・鈴鹿サーキット・TIサーキット英田・オートポリス
※上記5箇所以外のサーキットでは、証明を得ることはできません。
2:走行証明は、専用の「もて耐参加者カード」を各施設に持参し、走行時間を記入してもらって下さい。なお、走行証明が発行される過去の期間や、走行の種類(会員向けスポーツ走行・参加者専用スポーツ走行等の種類)は、各施設によって異なります。「もてぎでは、こうだった!」とか「鈴鹿じゃこうなんだよ!」といった無理は絶対に言わないで下さい。~(後略)~
3:走行証明は、走行の度にもらう必要はありません。提出期限までに一括でもらって下さい。
4:ツインリンクもてぎの走行会員の方で走行証明を希望される場合は、参加者カードを使用する必要はございません。
11-5(2) MFJ国内格式以上のレースに出場し、決勝レースに出走した経験があることを証明する書類を提出すること。(公式リザルト等のコピーで可。本年度のものに限らず有効)
○参加料金の改定を行い、その金額相当分を完走したチームに還元します。
・1チームあたりの参加料金を約20000円値上げさせて頂きました。
第16条 参加料とMFJ共済会掛金
ライダー数・参加料・MFJ共済金・合計
3名=5万1000円+1万500円=6万1500円
4名=6万8000円+1万4000円=8万2000円
・全ての決勝レースにおいて完走を認定されたチームに対し、現金20000円の完走賞を進呈致します。
----------------------------------------------
▼女性参加者向け更衣室の新設、というのは本当に嬉しい。今まで、和式便所でうんこまみれにならないかハラハラしながら着替えたりしてましたからねー。スキー場などは女子更衣室がないところはないのに、サーキットで更衣室があるのは皆無……。
▼7時間のスポーツ走行またはレース決勝出場経験。やっとこれで「もて耐が初レース」とか、「もて耐が初走行」とかいうことは無くなるのですね。
▼『完走賞2万円』。レースの賞金は『源泉徴収』が行われ、賞金をもらった皆さんには「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」が送られているはずです。例えばもて耐の完走賞5万円なら数千円の源泉徴収がされているはずですから、確定申告をすればほとんどの方は税金が還付されるのではないでしょうか。サラリーマンの方ならなおさら還付の可能性が高いです。ちなみに、確定申告は5年前までさかのぼることができますから、もて耐なら99年参加分まで還付申告が可能です。わずか数千円の還付ではありますが、わずかでもレース資金の足しにはなるんじゃないでしょうか。ご参考まで。
▼「絶対に無理を言わないで下さい」。そのココロは……。
参加される方皆様へのお願いです。
今年のこのレギュレーション変更に込められた意味は、「もて耐」参加にあたり事前に十分な練習を積んで頂くことにより、皆さんが安全に楽しんで頂けるレースになって欲しいとの願いからでございます。是非、ルールの主旨をご理解頂き、走行証明を得ることや、リザルトを提出することが目的になってしまわないようにお願い申し上げます。
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- マン島TTとは、いかなるレースなのか。~2013公式DVDライナーノーツより(2021.07.04)
- サーキットの入場料を一覧にしてみた(2018.05.11)
- 【お知らせ】5月6日スパにしサーキットスクールはレディスクラスも開催!(2018.04.10)
- 日本のMFJはFIMと違って引き続き「ロードレース」の呼称を使用(2016.01.15)
- FIMから“ロードレース Road Race”の文字が消えた(2016.01.14)
「12.モータースポーツ」カテゴリの記事
- 【掲載情報】世界最古のバイクの公道レース「マン島TTレース」が今年も開催 2024年5月27日から(バイクのニュース)by小林ゆき(2024.05.29)
- 今年もマン島TTレースを取材しにきています(2024.05.26)
- 12月9日(土)10日(日)はバイク弁当さんにてイベント! 水野涼選手のトークショーもあります(2023.12.06)
- 【Youtube】Kommonちゃんねる に「Vストローム250SX 試乗会の帰りに夏の思い出を語る」をupしました!(2023.10.01)
- 2023年もマン島TTレースの記事は「バイクのニュース」(&ヤフーニュース)に寄稿します(2023.05.30)
コメント