暴走族対策の条例を制定する自治体増える
バックナンバーで神奈川県暴走族等追放条例を掲載してほとんど反響が無かったのだが、福島県でも同じような条例が可決されたそうだ。(ネタ元:毎日新聞)
問題はその内容。
深夜の暴走族の騒音に対応するため、全国で初めて公道での「空ぶかし」に罰則規定を設けた「福島県暴走族等根絶条例」が19日、同県議会で可決された。午後10時から午前6時の間、バイクなどが路上で空ぶかしをした場合、20万円以下の罰金となる。
全国初の空ぶかし禁止条例。どうやって暴走族かどうか判断するのかわからないのだが、誤って暴走族に間違われないよう、福島県のライダーさんは深夜は空ぶかししないよう気をつけましょう。というか、横浜市にある我が家の近所では、昼間っから暴走族たちが「ブンブンブブブン」とうるさいぞ。
→昼ごろ起きてバイトに出かけるためにブンブンブブブン
→夕方ごろバイト終了でブンブンブブブン
→ちょっと休憩したあと午前0時ごろ暴走開始でブンブンブブブン
→暴走終了明け方に帰宅でブンブンブブブン
こんなサイクルで毎日昼夜問わず暴走されてらっしゃいます。
ちなみに、このような暴走族等追放条例は全国に広がっているらしい。(社団法人行革国民会議)
しかし、そもそも取り締まることのないような条例に意味はあるのだろうか。ないのだろうか。
ところで昨日、雪降る中、筑波サーキットで開催されたバトル・オブ・ザ・ツインに行ってきた。そもそもバトルは1月15日の成人の日にずーっと開催されてきたが、数年前に大雪に見舞われ、3月に日程変更して開催してみたらお天気はハルウララ、観客も1月のときよりずっと多く入ったのでそれ以降3月に開催された、という経緯があったのに。雪である、雪!
で、まさか雪なんか降るとは思っていなかった大雪生まれのあたくしはニンジャで筑波まで行きました、レインウエアで身を固めたにも関わらず、全身びっしょりに濡れながら。現在、37度3分の熱があります。
それはさておき、筑波から帰るときのこと。まさに「アイシング」(気温が低いときに水分が凍ったりして混合比が狂う状態)が起きて、アイドリングをいくら上げても安定しない。仕方ないので「ブーン、ブーン、ブブブーン」と停止時は空吹かしをせざるを得なかったのです。バイクメーカーの気化器担当者に以前取材をしたところ、気温がマイナス10度などの極寒時よりも、気温零度~+2度あたりの湿度の高いときの方がキャブレターが「アイシング」を起こしやすいのだそうです。確かに昨日の気温は1度くらいだった。
そんなあたくしの空吹かしを福島県ではどうやって暴走族かどうか見極めるのでしょうか、それとも暴走族じゃなくてもアイシングで困っているライダーやドライバーはどんどん条例によって取り締まりを受けるのでしょうか、とっても不安です。
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コメント
正当な理由があって空ぶかしをしている場合は、当然ながら処罰の対象になりません。仮に条例にはっきりと書かれていなくても大丈夫です。根拠は刑法35条、正当業務行為です。この条文は全ての処罰法令に適用されますので、天候など正当な理由があって空ぶかしをしている場合には処罰されないわけです。
ただし、実際問題としては、アイシングを知らない警官がやってきて、「空ぶかしじゃないですか。」と言い出す可能性はあります。最終的に処罰されることはありませんが、先方を納得させるために時間と手間が掛かるかもしれません。
投稿: ふぁっかー | 2006.09.26 03:21
問題は主観で取り締まれるかどうかという点です。刑法を持ち出しても検挙を免れるとは限らないでしょう。
それにしてもエレガントな名前とメルアドですねw
投稿: RA216 | 2006.09.26 10:36