道交法改正試案、再び
次の衆議院第159回通常国会は、1月19日(月)に召集される。
そこで、道路交通法改正試案が審議される予定だ。
ちなみに、衆議院国会の模様はこちらでもチェックできる。
当BIKE.blogでも数回に渡ってこの件について取り上げてきた。
バックナンバーは下記。
「道路交通法改正試案」に対する意見の募集
「自動二輪車の二人乗りの運転特性に関する調査研究」の概要
道交法改正の交換条件
高速二人乗り解禁危うし!!
高速二人乗り実験についての詳細
で、1月23日(金)まで、警察庁が道交法改正試案についてパブリックコメントを募集している。
しかし、通常国会は1月19日(月)からなので、実質的な締め切りは1月15日(木)、つまり明日締め切って、(ここからは憶測)16日(金)で警察庁がまとめ作業して、17日(土)18日(日)は公務員だから休んで19日(月)に備えるのではないだろうか。
というわけで、時間は実質、あと今日、明日の2日間しかない。
意見のある方は警察庁までぜひコメントを。
電子メール kaisei-iken@npa.go.jp
郵送 警察庁交通局交通企画課法令係
(〒1008974 東京都千代田区霞が関2-1-2)
FAX 03-3581-0299
ところで、この件については私のところにいろいろなバイク関係者からメールをいただいている。
中でも興味深い意見があったので、参考までにお知らせします(本人了解済み)。
差出人はとある交通問題の専門家。
・現在、唯一反対している団体は警察庁のみ。
・しかも交通安全と事故防止を縦に廃案にしようとしているらしい。
この情報については出元不明。
・調査研究の方法が誤っている点を指摘したい。
→加速/制動などの走行実験の値は二人乗りが悪くて当然。
デブとヤセでも実験してみてほしい。
→それよりも目的地まで一般道ルートと高速道ルートとで交通事故に遭う確率(博労度)を比較検討するべき。
これについては後述する自工会の資料を参照して欲しい。それによると、イタリアとドイツでは二人乗りに起因する事故はない、と書いてある。
また、高速道路二輪車二人乗り規制撤廃会議というサイトの資料室に詳しい。
・参考までにHPに取りあげられている昭和40年改正前の二乗り事故多発は嘘です。 確か前年のバイク二人乗りによる交通事故死亡者は8名だった。
これについてもネットの範囲では未確認。
・世論調査の方法も統計学的に良くない。 「現行のとおり引き続き禁止する」という聞き方はダメ。 漠然と質問紙を作成しないと回答を操作・誘導していることになる。
これは内閣府大臣官房政府広報室が2003年7月に発表した、交通安全に関する世論調査の中の、自動二輪車の二人乗りについてについて。結果報告の中で、質問の内容は書いてないが、質問が禁止方向に誘導的、との批判があった。
参考までに、自動車工業会が2001年に発表したプレスリリース、自工会、「欧州高速道路における二輪車二人乗り実態」調査報告書まとめるで、
高速道路の走行は一人乗りの場合のみならず、二人乗りの場合でも、一般道以上に安全なものである。日本においても、二人乗り二輪車の高速道路利用は一層の安全確保につながると期待できるため、一日も早い規制解除の実現を提言する。
と提言している。
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