バイク雑誌の広告
最近、オートバイ雑誌の広告が変化してきたことに気づいた方っていらっしゃいます?
以前は、国内4メーカーの広告が入っていなければ2流雑誌、とまで言われていたのですが……
ここ1、2年で状況は変わってきました。
一番先にギョーカイ用語で言うところの“ザッコウ”=雑誌広告の省略形が“落ちた”=無くなった、のは、
カワサキでした。
いえ、あそこはいいんです、ワールドワイド戦略の一貫?なのですから。
しかし今年……。
ヤマハよ、オマエも…もとい、あなたもか。
そんなわけで、最新ザッコウの状況をビッグマシン1月号から考察してみることにしましょう。
ギョーカイ用語満載の今日ですが、まずは表2から。
表2とは、表紙の裏側のページを言います。
つまり、表紙はギョーカイ用語では表1と呼びます。
表2--ホンダCB1300SF。
表2の次の見開き--ホンダゴールドウイングかと思いきや、“翼ある人。”キャンペーンの企業イメージ広告です。
その次--ホンダ の広告と思いきや、販売店のドリームの広告です。
その次--BMWのキャンペーン広告。
その次でやっと国内メーカー、しかし--スズキのV3達成レースイメージ広告です。
その次がやっとバイクの広告--ビューエルXB9S。
次は--右がビューエルキャンペーン広告。左はマジェスティの輸入元広告。
以下、販売店絡み広告が目次のページまで続きます。
こんな風にして、結局、表2から目次までの雑誌トップページに掲載されたバイクそのものの広告は、
CB1300とXB9Sだけとなりました。
さて、次は表3、つまり裏表紙の裏(なんだかややこしいですね)と、
表4、つまり裏表紙を見てみましょう。
表3--ブーツのXPDの広告。バイクじゃないんです。ちなみに表3対向ページは福田モーター商会さんのモト・グッツィの広告。
表4--な、なんと。アグスタのBRUTALEの広告です。
つまり、表4はバイク広告ではありますが、もはや国産メーカーの牙城ではなくなった、ということ。
ちなみに、表2~4というページは広告代がものすご~く高いです。
どのくらい高いかと言うと、バイクが○台……。
チョイノリに換算すると、数百チョイノリってとこですかねえ。
どうです? 皆さんはどのバイク雑誌広告にググっと来ました?
オートバイメーカーの広告戦略もここ数年で変わってきました。
今までは雑誌だけ相手にしていれば良かったし、
バブルの頃はテレビ番組もたくさん作られました。
しかし、今はどこにつぎ込めば影響力を持てるのでしょう?
恐らく、アンテナショップだとか、イベント(それもバイク乗り用ではない)とか、
映画とか、インターネットにつぎ込んでいるのでしょう。
そんなわけで、今日は雑誌広告から見る広告戦略のヒントを考察してみました。
ホントはもっと言いたいこたぁあるんだけどね、仕事柄、書けないんだよねぇ。
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