※強調やアンダーラインは筆者注(肯定・疑問・否定含め)です。
2003 年度第 2回ロードレース委員会
●開催月日 :2003 年 11 月 5 日
●開催場所 : 東京・中央区・中央会館
(1)国内競技規則について
1 サーキット走行に関する指導要綱について
選手のマナーの低下や、サーキット走行に関する知識不足が原因と思われる重大事故が発生していることから、
指導要項とせず、規則として国内競技規則に記載することが確認された。
2 エリア選手権について
国際ライセンスホルダー及び国内ライセン スホルダーの走行機会を与える目的として開催されるエリア選手権であるが、名称については、チャレンジカップに改名することが了承された。
3 フラッグの意昧の変更について
杉本委員長より、 FIM規則におけるフラッグ規則の変更について報告され、 2004年度FIM規則に基本的に MFJ 規則も合わせて いくことが確認された。
(2)普及対策について
1 2003 年会員登録状況について
2003年度会員登録状況が報告され、ライセンス別人数比率からするとロードレースは 28% であり、ライセンス人口の支部別の比 率をみると北海道 4% 、東北 8% 、関東 36% 、 中部 16% 、近畿 18% 、中国 7% 、四国 3% 、九州8% であったことが報告された。
また、併せて年齢別の取得者動向について 説明され、特に 31 歳以上の動きのみでライ センス人口の増減が定まってしまっている現状が説明された。
上記報告を受け、以下の検討課題が出され低年齢層会員の開拓として、今後検討することになった。
・12 歳という下限年齢の改訂
・親子ライセンス( 親もライダーとして参加できる )
・学割
2 4スト普及車両
4ストロークモトクロッサーエンジンをベースと した普及車両の開発について、現在試作車 の製作を始めており、来年度は PR 活動に努 めることとし、 9月以降の全日本選手権より走行できるよう検討していることが報告された。またロードレース委員会としては、本案について積極的に推進していくことが確認され た。
3スーパーモタード
2003年3月にロードレース委員会傘下の部会として設立されたスーパーモタード部会に ついて、各地で開催されているモタードの統制を取るべく以下が検討され、了承された。
1) 部会員の追加
現状、ロードレース委員長、副委員長の 2名で構成されているため、新たに有識者や施設 (SUGO 、鈴鹿、もてぎ、 TI) から 部会員を任命する。
2)競技会の承認について
2004年より、承認競技会としてモタードを承認する。
3)ライセンスについて
MFJ承認イベントとすることで、 MFJ ラ イセンスを共済会使用許可証として発行していく。
4 ダートトラック部会報告
9月 17 日に開催されたダートトラック部会議事録が提出され、了承された。
1) 全日本選手規則の改訂について
2) 普及対策として、エキスパートクラス以 外に対してもダートトラックライセンス の発給を行うことが確認された。
3) 開催クラスは、もてぎ、桶川 、九州で開 催されているクラスを尊重し、検討していくこととなった。
4)2003 年全日本ダートトラック規則を基本として、ダートトラック規則を国内競技規則書に掲載することとなった。
(3) 安全対策について
1 緊急安全対策に関する会合報告
9月 19 日に開催された表記会合報告がなさ れた。
1) 事故発生事例と現状把握
重大事故に繋がり易い原因
(1) スタート直後の多重衝突
(2)転倒者への追突
(3) ハイサイドによる転倒
(4) コース上での突然のレーンチェンジやピットレーンのイン・アウト
2) 対策
(1) スタート練習の時間を設ける
(2)1 コーナーまでの距離、速度に気をつける
(3) 周回遅れの出にくい周回数の設定
(4) 教育・指導
①遠くへの目線
②スポーツ走行時とレース時のフラッグ等の統一
③マナーアップ
④自己責任の認識
⑤安全に関するマニュアルの作成
2 共済会見舞金制度の変更
共済会見舞金の支払額が、重大事故の多発 により多額となり、共済会を維持するために も見舞い金額の改定が必要であるとの共済会理事会での決定を受け、下記のとおり改訂さ れたことが報告された。
1) 見舞金最高限度額 :
1500 万円 ( 現行 2000 万円 )
2) 共済会掛金 :
ロードレース3,500 円 (現行3000 円 )
ナンバー付き競技会 3,500 円 ( 現行 1,500 円 )
タイムトライアル 3,500 円 (現行 1,500 円 )
モタード 2,000 円 (新規)
ドラッグレース 1,500 円(現行 1,500 円 )
ダートトラック 1,000 円(現行 500 円 )
ミニバイク 500 円 ( 改訂無し )
3) 共済会加入条件 :MFJ ライセンス所持者
4) 見舞金算定基準 : 受傷部位及び程度から 低額の見舞金とする。
(4) その他
1 諸規定について
以下の規定案が提出され、了承された。
1) ナンバー付きレース開催規定
2) サーキットにおけるタイムトライアルの開催規定
3) ストリートバイクゲームス開催規定
4) ミニバイクレース開催規定
2 ライセンス発給について
1) エンジョイライセンス ( 仮称 : 新規 )
共済会規定改訂に伴い、新たに安価なエン トリーライセンスを設定することが報告され、了承された。
名称 : エンジョイライセンス
申請料 :3,OOO 円
有効期間 : 取得月を含み 12 ヶ月
2) フレッシュマンライセンスまでは、施設 またはインストラクター等が発給できるシステムが必要であるとの提案がなされ、 基本的に不可能ではないことが説明され、 緊急に検討することとなった。
3) タイムトライアルのためのライセンスに ついて
エンジョイライセンスを適用。
4) ナンバー付き車両によるレース形式競技会のライセンスについて
RS年間ライセンス等ロードレース入門者 レベルのライセンスを検討する。
3 オートバイロードレース安全調査研究助成金について
ロードレース重大事故のケーススタディー として重大事故の要因とルール意識に関する 調査の実施について提案され今検討するこ ととなった。
4 ドラッグレースについて
ドラッグレース部会より承認要請のあったドラッグレース競技会開催規定が承認され た。
5 中部支部ロードレース部報告
10 月 22 日に開催された表記部会報告が行われ、下記要望があったことが報告され た。
1) サーキットライセンスとの連携。
2) ライセンス有効期間を 3 年としてほしい。
3) 全日本に関する公式通知類を統ーしてほしい。
4) 全日本選手権のあり方を興行型か、参加型か明確にしてほしい。
5)有休届が出しやすい環境整備をしてほしい
6) ディーゼル規制地区 (1 都 3 県 ) を通過せずにサーキットにいけるアクセス図の作成。
7 レーシングカウル工業会発足に関する文書が提出され、了承された。