2007年10月10日 (水)

公立図書館はあなどれない

蔵書130万冊を誇る我が大学図書館だが、家から遠いこともあって借り出すのは少々おっくうなときもある。
必要な本はほとんど大学で揃うのだが、ごくたまにない場合もある。

そんなとき、近所の公立図書館を使う。

我が家は横浜市にあるので、区内にある図書館を使うのだが、横浜市の図書館網はすこぶる使い勝手が良い。
まず、市立中央図書館と17館ある地区図書館がOPACでつながれている。
さらには、インターネットなどでそれらの蔵書を予約すると、好きな図書館に無料で配達してもらうことができるのだ。これはスゴイ。

18館合わせた蔵書数は約300万冊
大学に置くような専門書もかなりの確率で蔵書しているのだから恐れ入る。

貸し出し期間は14日間。一人6冊まで借りることができる。

たしか、横浜市は日本一税金を教育に費やしている自治体ではなかったかな。
こんなとき、都会に住んでいる恩恵を強く感じる。

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2007年8月19日 (日)

テオドル・ベスター『築地』

買ったけどまだ読んでないとか、長過ぎてボチボチ読んでるとか、そんな本たちの備忘録。

朝日新聞の書評でも紹介された、テオドル・ベスターの『築地』。

人類学者10年かけてフィールドワークした築地の魚市場の論文、というところがツボでした。

わたしの研究しているモータースポーツとか地域イベントなどの分野とかまったく違う分野ですが、いったい10年がかりのフィールドワークをどうやって論文に落とし込むのかが一番興味があります。

まだ2章までしか突入してませんが、「過不足なく」描かれているのには舌を巻きます。人類学の論文は往々にして「饒舌」過ぎる場合が多い。あるいは「解釈論」に終始する場合もある。
全体を俯瞰した上で論を過不足なく進めている良書であります。

たとえばこんな感じ。

この市場の活動は、基本的に、現代和食文化における食べ物・調理・消費といった面を取り巻く知覚・嗜好・イデオロギーによって形作られている。生鮮食品ならではの物理的・経済的特徴を扱う時、築地はただ単に抽象的な市場原則を操っているだけではなく、自らが供給する食材の文化的意義を敏感にとらえて行為を決定しているのだ。和食文化の伝統が市場の活動を導く。と同時に、市場自体は、商品を作り、水産物を商業と料理、双方の対象へと変えていく主因となっているのである。

(テオドル・ベスター『築地』p75)

築地という土地→マン島
水産市場という場所→TTマウンテンサーキットという場所
食べ物→バイク
調理→モータースポーツ、レース
消費→観戦、観光
市場原則→商業主義的なモータースポーツ

こんなふうに置き換えて考えることができるかもしれない。


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